Sexy Zone、『puzzle』で26作連続1位獲得 リズム感の良いボーカルで歌いこなすミディアムナンバー

CD Chart Focus

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-03-18/

 男女、日韓のアイドル/ダンスボーカルグループが入り乱れる2024年3月18日付(3月12日発表)のオリコン週間シングルランキングで1位を獲得したのは、Sexy Zoneの『puzzle』。2011年のデビューシングル『Sexy Zone』以来、26作連続の1位を記録しました。

 前作『人生遊戯』は、この連載でも取り上げました(※1)。「人生遊戯」は堂々たるファンク歌謡でしたが、それに対して今回の「puzzle」は、いわばミディアムソウルナンバー。メンバーの中島健人が主演を務めるドラマ『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌です。

 「puzzle」はベース音で始まり、すぐにホーンセクションとストリングスがサウンドに加わって彩りを添えていきます。歌が始まる前の段階で、すでに軽い高揚感をもららすイントロも鮮やかなものです。Aメロでボーカルが始まると、それに寄り添うようにホーンセクションが響きます。Bメロへの展開が早いのも特徴的で、しかもキャッチー。結果的に、イントロから短時間でサビへと流れこんでいきます。

Sexy Zone 「puzzle」 (YouTube Ver.)

 サビでは、〈パズル〉〈PIECE〉といったキーワードが強く響きます。そのサビではストリングスも再び前面に。さらにメロディは展開していき、そこにはオルガンが優しく響きます。まるでゴスペルのように。楽曲が進行するなかでは、リズムセクションが非常にファンキーであることにも気づきました。落ちサビでのピアノの透明感は、最後のサビのカタルシスを増幅させます。アウトロではピアノのタッチが強くなり、さらにはトランペットのソロも。さながらエンディングロールのようなアウトロとともに、「puzzle」は終わります。

 楽曲の進行とともにさまざまな音色が加わり、前面に出ていくという構造は一般的なものですが、J-POPにおけるソウルナンバーとして情報が整理されているサウンドだとも感じました。「人生遊戯」ではメンバーのラップに反応したものですが、「puzzle」では4人のボーカルのリズム感の良さが印象的。それがない限り、こうしたミディアムナンバーは歌いこなせないものです。

 「puzzle」の作曲は、シティソウルバンド・Penthouseの浪岡真太郎であることにも納得感がありました。実に磨きあげられたメロディです。「人生遊戯」に続いて、「puzzle」もまたブラックミュージック好きに刺さるであろうシングル曲です。

※1:https://realsound.jp/2023/12/post-1526918.html

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