『君たちはどう生きるか』ゴールデングローブ賞受賞 米津玄師、RADWIMPS…映画とともに広がる存在感
一昨年公開された新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』も、海外で高い評価を受けた長編アニメーション作品だ。『君たちはどう生きるか』とともに『第81回ゴールデングローブ賞』にノミネーション。1月11日には、『第51回アニー賞』にも作品賞など7部門へのノミネートが発表された。また、日本国内の興行収入が148億円であったことに対し、中国では8.07億元(約156億円)と、国内の興行収入を超える人気に。計199の国と地域で公開され、新海誠監督作品の根強い支持を証明した。
主題歌は『君の名は。』以来新海誠とタッグを組み続けているRADWIMPS。『君の名は。』『天気の子』に続いて劇中音楽もRADWIMPSが担当(作曲家・陣内一真も参加)するなど、『すずめの戸締まり』はその強固な関係性を以てして生まれたと言える。そんなRADWIMPSは昨年北米、ヨーロッパ、そしてアジアを回るツアーを開催。今年も中南米4都市を巡る『RADWIMPS WORLD TOUR 2024 “The way you yawn, and the outcry of Peace”』の開催を発表している。『君の名は。』以前もアジアやヨーロッパを巡るライブツアーを行なっていたRADWIMPSだが、『君の名は。』以降続く新海誠とのタッグを通してより広い国や地域で愛されるロックバンドへ成長し続けている。今後もますます海外での人気を獲得する存在となるだろう。
アニメ作品のヒットに合わせて、その主題歌を担当したアーティストが海外での人気を獲得する例は多々あるが、宮﨑駿や新海誠といったアニメファン以外の大衆にも波及する監督の作品とのタッグは、主題歌を担当するアーティストにとって大きな契機となる。米津玄師やRADWIMPSだけでなく、今後もアニメ映画の名作とのタッグを通じて海外でもポピュラーな存在となるアーティストの登場に期待したい。


























