乃木坂46と“公式お兄ちゃん”的な芸人たち オズワルド、さらば青春の光……特別な絆が生む化学反応
乃木坂46が出演した1月3日放送のバラエティ番組『笑いダネ』(日本テレビ系)に、ナビゲーターとしてイジリー岡田が登場した。イジリーは『NOGIBINGO!』(日本テレビ系)シリーズにて長年MCを務めてきており、『笑いダネ』に参加した梅澤美波ら3期生とは『NOGIBINGO!8』『NOGIBINGO!9』『NOGIBINGO!10』(いずれも日本テレビ系/2017年〜2018年)で共演。イジリーが生駒里奈から乃木坂46の“公式おじさん”と呼ばれていたと自称するものの、番組MCの内村光良とさまぁ〜ずの3人から「いや、バナナ(マン)でしょ!」「バナナだと思うわ」と総ツッコミが入っていた。
内村とさまぁ〜ずが触れているように、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でMCを務めるバナナマンの設楽統、日村勇紀のふたりが乃木坂46にとっての“公式お兄ちゃん”として広く知られている。ただ、今年の2月でデビュー12周年を迎える乃木坂46は、先述したイジリーを例にして“公式お兄ちゃん”的な芸人が多く存在している。『NOGIBINGO!』シリーズが終了し、同じ枠で新たにスタートした4期生による『乃木坂どこへ』(日本テレビ系)のMCを務めたのはさらば青春の光。その番組企画でメンバーの筒井あやめが「さらば青春の光」と書いた書道の紙は、今でも彼らの事務所の目立つところに飾られている。彼らのYouTubeチャンネルで頻繁に映ることから、さらばファンにとってはお馴染みだろう。『乃木坂どこへ』はやがて『ノギザカスキッツ』(日本テレビ系)へと番組コンセプトを大きく変えることになるが、そこで定番のスキッツ(コント)だった「かつ家」が現在放送中の『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)で「かつ家 五号店」として復活。1月15日深夜放送の回にて、5期生とさらばという少々ヒヤヒヤする共演が実現した。
ほかにも、乃木坂46公式書籍『10年の歩き方』でもコメントを寄せているアルコ&ピースの酒井健太、平子祐希は 『沈黙の金曜日』(FM FUJI)で過去に永島聖羅、中田花奈、そして現在は弓木奈於とレギュラー共演中。有吉弘行が司会を務めた『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)は太田プロからたくさんの芸人が応援に駆けつけており、平子がX(旧Twitter)に「裏で会えました。」とポストした『沈金』でのスリーショットはファンから多くの反響が寄せられた。「けん玉チャレンジ」に参加したタイムマシーン3号の山本浩司も、『タイムちゃん』(FM FUJI)で共演する矢久保美緒を含めたスリーショットをXに投稿している。
ほかにメンバー単独での“公式お兄ちゃん”としては、昨年8月放送の『ヤギと大悟』(テレビ東京系)で意気投合した与田祐希と千鳥の大悟の例があるが、期生毎としてはかつてないほどに5期生と絆を深めているのが、『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)でMCを務めるオズワルドの伊藤俊介と畠中悠だ。
その絆が象徴的に表れていたのは、昨年12月に開催された番組イベント『超・乃木坂スター誕生!LIVE』での一コマ。5期生のライブを観届けた2人は、2022年開催のイベントと比べて、「去年と全然違う。誰も泣かないし。余裕すら感じるというか、すごい成長だと思います」(畠中)、「別もんだよね。慣れてきたなという感じがして、癇に障りました」(伊藤)と芸人として笑いを交えながら、愛情たっぷりにコメント。それを聞いた井上和が、「オズワルドさんには、加入した時からずっと見ていただいてる」とこれまでの2年間を回顧する場面があった。
5期生がデビュー2カ月の頃にスタートした『新・乃木坂スター誕生!』。まだ何者でもなかった11人の成長をいちばん近くで見守ってきたのは、間違いなくオズワルドのふたりだった。『10年の歩き方』で共通してふたりが答えているのが、あれだけ収録の裏で泣いていた5期生が今では一人ひとりが魅力的に成長していること、そして今の気持ちを忘れずにそのままの素敵な人でいてほしいということ。番組内で畠中が作詞作曲を務めた、カフェオーレ(五百城茉央/奥田いろは)のオリジナルソング「まだ若い君へ」には、すべての経験をプラスに変えてこれから自分を作り上げていってほしいという、5期生に向けた思いが詰まっている。この楽曲はイベントでも歌われ、カフェオーレだけでなく、5期生全体での歌唱ソングとなった。