櫻坂46&日向坂46、『紅白』選出の明暗を分けたもの 特性活かした返り咲きへのヒントも

 では、今年出場が叶わなかった日向坂46は、今後どう活路を見出せばよいだろうか。

 可能性があるとすれば、SNSは一つの足掛かりとなるのではないか。今年の初出場組のうち、新しい学校のリーダーズやanoといった若い世代に人気のアーティストは、SNS上での存在感が強い。首振りダンスが話題となった新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」は2023年のTikTok上半期トレンド大賞を受賞し、“ゲロチューダンス”が話題となったano「ちゅ、多様性。」も同賞にノミネートされていた。

 こうした例に見られるように、SNSでイニシアティブを握ることは、現在の音楽シーンにおける新しいヒットの形となっている。それは日向坂46というグループの特徴とそこまで相性が悪くない。1stシングル曲「キュン」の振り付けから話題となったキュンキュンダンスや、「アザトカワイイ」で反響を集めた片想いハートなど、今までも何度もSNS上で話題を生み出してきた実績があるからだ。

日向坂46 『キュン』

 こうしたグループの特性を後押しするように、日向坂46は今年新たなYouTubeチャンネル「日向坂ちゃんねる」を開設している。ネット上のツールを活用して、日向坂46の強みを発揮できれば、まだまだ復活できるポテンシャルは十分にあるだろう。

※1:https://www.nhk.or.jp/kouhaku/artist74/description.html

櫻坂46『承認欲求』が初登場1位 アイドル界では一強? カウンター性に集まる支持

2023年10月30日付オリコン週間シングルランキングで1位を獲得したのは、櫻坂46『承認欲求』。Billboard JAPAN…

櫻坂46 小池美波&大沼晶保、「Start over!」センター 藤吉夏鈴から受ける刺激 ツアーや三期生の参加を経たグループの今

櫻坂46が、シングル『Start over!』を6月28日にリリースした。先日終えた『櫻坂46 3rd TOUR 2023』と三…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる