櫻坂46 小池美波&大沼晶保、「Start over!」センター 藤吉夏鈴から受ける刺激 ツアーや三期生の参加を経たグループの今
櫻坂46が、シングル『Start over!』を6月28日にリリースした。先日終えた『櫻坂46 3rd TOUR 2023』と三期生の参加を経た変化や成長、藤吉夏鈴がセンターを務める表題曲「Start over!」、そして期別のカップリング曲などについて、小池美波と大沼晶保にインタビューを行った。フランスで開催される『Japan Expo Paris 2023』への出演に向けた意気込みからは海外ファンへの想いも窺え、彼女たちの勢いを感じられる取材に。本記事を通じて、櫻坂46の現在地が伝われば幸いだ。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】
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三期生に刺激されて「負けてられない!」という気持ちが強くなった
──まずは、先日終了したばかりの『櫻坂46 3rd TOUR 2023』の話題から。非常に充実した内容だったと思いますが、おふたりにとってはどんなツアーでしたか?
小池美波(以下、小池):前回のツアーまでは声出しNGで、パフォーマンスに対してのリアクションは拍手だけだったので、「皆さんはどう感じているんだろう?」と不安に感じることも少なくなくて。でも、今回から声出し解禁になり、改めてBuddies(ファンの総称)の声援やコールがこんなにも私たちの力になるんだと実感できましたし、ツアー中にもその声に助けられることが多かった気がします。
──「ここでこういう声援が欲しいのにな」というもどかしさも、以前はあった?
小池:そうですね。時には距離を感じてしまうこともあったりして。やっぱり皆さんと一緒にライブを作りたいなっていう気持ちも強いので、声があるだけで安心できるというか、「ああ、こういうふうにちゃんと私たちのパフォーマンスは届いているんだな」とか「やっぱり皆さんの声が必要なんだな」っていうことを改めて感じることができました。
大沼晶保(以下、大沼):ツアーが代々木から始まって、公演を重ねるごとにBuddiesの皆さんの声量もどんどん大きくなっていったり、コールの団結力や一体感がどんどん上がっていったりして、それに私たちもどんどん乗せてもらいながら、パフォーマンスでもいつも以上にエネルギーを放出できたような気がします。と同時に、私たちも1公演ごとに新しい櫻坂46を見せられるように、みんなで目標を持って挑んでいたので、そういうコールをいただくことで日々成長していけたのかなと思っています。
──このツアー中、何度か現地でライブを拝見させてもらいましたが、公演が進むにつれて皆さんの歌声がどんどん大きくなっているような感覚があって。それも、お客さんからの声援や熱量との相乗効果から生まれたものだったんでしょうか。
小池:確かにみんなの声がいつもより大きく出ているなというのは、イヤモニ越しでも感じていました。1曲披露するごとに「こんなに反応してくださるんだ!」といううれしさがあって、それ以前の自分たちの中での精一杯を超えて「もっと限界までいける!」っていうぐらい、ストレージみたいなものがより大きくなったというか。それとともに、自分たちの歌声も「(お客さんの声援に)負けないぞ!」って感じでより出ていたのかなという気がします。
大沼:ライブが始まる前、みんなで発声練習を必ずやっているんですが、特にこのツアーでは私たちの歌をより届けたいという思いで臨んでいました。例えば、「摩擦係数」には私は参加していなくて舞台裏でモニター越しに見ていたんですが、メンバーの声が特に強く出ているなと感じていて。特に最後の大阪公演のときには、メンバーの歌声の大きさからものすごい熱量が伝わったんじゃないかと思います。
──加えて、今回は三期生が参加する初のツアーでもありました。彼女たちの全力のパフォーマンスを目にして初心を思い出したりと、刺激を受ける機会もあったのではないでしょうか。
小池:最初の数公演は「緊張しているのかな?」と感じることもあったり、それがいい意味での初々しさだなと思っていたんですけど、公演が進むにつれてお客さんに届けたいものがどんどん見えてきているように映りました。私はよく遠藤理子ちゃんと話していたんですけど、「あそこをミスしちゃったんです」とか「MCでこういうときは、なんて言ったらいいですかね?」とかよく聞いてくれて。少しずつ三期生との距離が縮まったことで、そういうことを話してくれるうれしさもありました。いろいろ話を聞いていると、みんな「まだここが足りない」と思っているのかもしれないけど、このツアー期間でだいぶ補えるようになってきたと思いますし、最初の頃と比べて最後の大阪公演では自信たっぷりに見えて、ものすごいスピードで成長していてびっくりします。あと、ツアー終盤から三期生が「BAN」に合流したんですけど、私たちも三期生に刺激されて「負けてられない!」という気持ちが強くなって、最終公演ではよりパワーアップできた気がします。
大沼:ツアーを通じて、どんどん成長してカッコよくなっていく姿をすごく感じました。もし自分が先輩よりも先にステージに出ていって「BAN」をパフォーマンスすることになったら、すごく緊張して立っているだけでブルブル震えちゃうと思うんですけど、三期生はリハでも本番でもすごく堂々とパフォーマンスしていて。しかも、本番直前まで三期生のみんなはずっと「BAN」を練習していて、それだけ強い思いを込めてくれているんだなと伝わりましたし、だからこそそのあとからステージに出ていく私たちも、先輩として三期生の勢いに負けちゃいけないし、お互いの思いがぶつかり合って、いつも以上に熱い「BAN」になったのかなと思います。ライブが終わったあとに、いつもその日の映像をチェックするんですけど、特に「BAN」のときの三期生の表情は普段とは全然違っていて。そのパワーのすごさに驚かされますし、だからこそ私やグループにとっても大切な存在だなと感じました。
──三期生を含めた全メンバーでパフォーマンスする「BAN」は神奈川公演3日目(5月25日)が初披露でしたが、僕は偶然にも会場でその瞬間に立ち会っていて。その後、千秋楽の大阪公演(6月1日)も拝見しましたが、短期間で三期生のレベルがさらに上がり、完成度がどんどん高まっていることに驚かされました。日々進化していることに気づかされる機会の多かった今回のツアー、演者としていつも以上に楽しかったんじゃないですか?
小池:本当に楽しくて。今おっしゃった神奈川3日目の「BAN」は、素直に「めちゃくちゃ楽しい!」って気持ちが勝っていて、ファンの方からも「みいちゃん、『BAN』のときに今までにないぐらいめっちゃ笑ってたよ」というメッセージをいただいたほどでした(笑)。そうやって楽しさが表情に表れちゃうことも今までなかったので、そんな気持ちにさせてくれた三期生にもありがとうって気持ちです。
──表情で言うと、このツアーを通して、個人的に大沼さんの表情作りがすごくいいなと思ったんですよ。
大沼:えーっ、本当ですか? ありがとうございます!
──パフォーマンスとの向き合い方に関して、以前と比べて変化があったんでしょうか?
大沼:何が変わったんだろう? もしかしたら、以前よりも表情について意識しなくなったのかもしれません。特に1stツアーや前回の2ndツアーの頃は「この曲のここは、こういう感情だからこういう表情をしよう」と考えていたんですけど、なかなかうまくできなくて。でも、このツアーでは曲の中の自分の感情というか、そのときそのときで違う表情になるぐらい、深く考えずに臨もうと思ってはいました。
──結果として、それが功を奏したのかもしれませんね。今回のツアーは二期生の皆さんに後輩ができたからなのか、大沼さん含め二期生が以前よりも逞しくなったような印象を受けたんです。一期生の小池さんから見た二期生は、どう映りますか?
小池:三期生と接している姿とか見ると、私も「みんな逞しくなったな」と思うことが多いです。そんな二期生がいろんなことにチャレンジしている姿に私たち一期生も刺激を受けることが多くて。それはライブとの向き合い方もそうだし、それ以外の活動でもそうなんですけど、一期生の間では「二期生はみんなすごいよね」とよく話題になるくらいなんです。