連載『lit!』第75回:STU48、=LOVE、アンジュルム……歌詞にも注目したい女性アイドルの新曲
Task have Fun「Vibes」
2016年結成、熊澤風花・白岡今日花・里仲菜月による3人組アイドルグループ・Task have Funから、約2年ぶりとなるニューシングル『Vibes』が届いた。手羽先センセーションやFES☆TIVEなどの楽曲を手掛けてきたDJ金魚が作詞、数々のアニメソングや声優アーティストの楽曲を制作してきた南悠翔が作曲を務める表題曲は、Task have Funらしい統一された世界観を感じさせるサウンドながら、キャッチーさも兼ね備えており、アイドルソングに留まらない大衆性を帯びている。
その理由は疾走感のあるメロディにも表れているが、〈Sunny days Sunny out 信じた道を/Never end In my heart 突き進んでいこう〉といった普遍的でありながら、ストレートなメッセージからくるものだ。Task have Funは自らの世界観を維持させながら、普遍的なアイドルポップも歌えるグループへと進化している。Task have Funの入門編としても最適な楽曲となっているため、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
Gran☆Ciel「僕らの未来へ」
『@JAM』総合プロデューサーの橋元恵一がArcJewelとタッグを組んでプロデュースするアイドルグループ・Gran☆Ciel。年内をもって天音七星、夢咲りりあ、濱田菜々といった初期からグループを支えてきたメンバーが卒業することが発表されており、『僕らの未来へ』が現体制ラストシングルとなる。卒業に対して私たちは別れというネガティブなイメージを持ってしまいがちではあるが、「僕らの未来へ」は〈旅立つ日が来ても 君らしさ忘れないで/大好きが弾けたらたどり着く 僕らの未来へ〉〈「出逢わければ…」よりも「出逢えた奇跡」〉というフレーズにもあるように、これまで過ごしてきた日々をポジティブに受け止めつつ、未来への明るい希望を歌っている。この楽曲は卒業する3人に向けたメッセージでもあるけれど、卒業や別れは誰しもが経験すること。過去よりも未来を語ろうという本作のメッセージは万人に刺さるはずだ。
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