岸優太、Number_iでも無二のキャラクター発揮? 笑顔と親しみやすさの裏にあるひたむきな姿
なかでも俳優・岸優太を深く印象づける作品は、2021年放送の月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)で演じた研修医・深澤新役がそのひとつ。第1話から主演級の存在感を発揮した。ナチュラルな芝居で、視聴者に親近感をもたらすのも岸の芝居の特徴だ。映画初主演を果たした映画『Gメン』(2023年8月公開)で演じた門松勝太はまさにハマり役で、撮影当時26歳でありながらも高校生にしか見えないほど完璧に演じきった。一見すると普通の高校生だが、素直さと正義感、優しさと強さ、胸に熱いものをたぎらせる勝太を、岸はブレずに演じたのだった。
また、岸の愛されっぷりは共演者のみならずスタッフからも。劇場で販売されたパンフレットでは岸の作品へのリスペクト、自身の演じた勝太を筆頭にキャスト陣への愛情が伝わってきた。
「岸がいるところに笑いあり」というほどに観る者に笑いをもたらし、明るい気持ちにさせてくれるが、単なるいじられキャラではないのは、彼の持つひたむきな姿勢があるからではないだろうか。持ち前の愛らしい性格に加えて、歌唱力、ダンススキルなど努力に努力を重ね、積み上げてきた揺るがない実力。ダンスは柔らかさとキレ、指の先まで意識した様子で、ただでさえきれいな手がより美しさを増して目を奪われる。歌声も、伸びやかで安定した歌唱力を誇り、気持ちをのせた歌唱は、聴いていると情景がありありと浮かぶほど。トークでは笑いを、芝居では応援したくなる親しみをーー。
歌にダンス、トーク、そして芝居をする姿をこの先も観ていたいと思わせるものがあるのだ。『Gメン』の勝太役でも見せたように、目にグッと力を宿した、ただものではないオーラを放つ姿をこれからも観ていたい。神宮寺勇太、平野紫耀とのグループ活動、そしてそれと並行してどんな活躍をみせてくれるのか、これからの岸が楽しみだ。

























