BOØWY、米米CLUB、X JAPAN、LUNA SEAからBiSHまで 東京ドームで迎えた伝説の解散/最終ライブ
神奈川県川崎市を拠点に活動する8人組ヒップホップクルー BAD HOPが、2024年2月19日に解散ライブ『BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME』を東京ドームで開催する。BAD HOPとしては、今回が初の東京ドーム公演。完全なるセルフプロデュースで活動を拡大してきた彼らが、最初で最後の東京ドームで、どのようなステージを繰り広げるのか注目が集まっている。
ところで、BAD HOPのように解散ライブを東京ドームで行なったアーティストはどれだけいるのだろうか。東京ドームの公式HPなどをもとに調べてみたところ、数はそこまで多くないものの、一定数のアーティストが東京ドームで解散公演を行っていた。
その中でも、東京ドームで解散コンサートを開いた最初のアーティストといえば、オフコースである。解散間近の頃は小田和正、清水仁、大間ジロー、松尾一彦による4人のバンドとして活動していたオフコースは、1989年2月26日に東京ドームで解散コンサート『The Night With Us』を開催。デビュー20年を目前に解散した。
ちなみにオフコースが東京ドーム公演を行なった前年の1988年4月、BOØWYが最終公演『LAST GIGS』を当時完成したばかりの東京ドームで開催している。ただ、メンバーやスタッフの認識では、解散宣言を行なった1987年末の渋谷公会堂公演で“BOØWYは終わっていた”こともあり、東京ドームでの『LAST GIGS』は解散ライブではなく、“早すぎる再結成”という同窓会のような位置づけだったという(※1)。最終公演からわずか1カ月後に発売されたライブアルバム『LAST GIGS』は累計153万枚を売り上げ、バンド初のミリオンセールスとなった。BOØWYはその後、一度も再結成していない。
また、1982年に結成、1985年にデビューを果たし、1997年に一度解散した米米CLUBも、1997年3月5日・6日に東京ドームで解散公演『THE LAST SYMPOSIUM』を行なった。「浪漫飛行」「君がいるだけで」などのヒット曲を生み出した彼らの解散公演は、チケットが即日完売。2日間で9万人近くの動員数を実現した。米米CLUBはその後、2006年に再結成。現在は配信シングルや、全曲「浪漫飛行」という斬新なトリビュートアルバムのリリース、ライブ活動などを行いながら、精力的に活動を続けている。
米米CLUBの解散コンサートが開かれた同年には、X JAPANが解散。1997年12月31日に東京ドームで解散公演『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』を開催した。YOSHIKIとToshlを中心に結成され、後にヴィジュアル系の先駆者とも評されるようになった彼らは当時から高い人気を誇っており、その解散ライブは大きな注目を集めた。解散後の1998年1月にはTBSがノーカットでライブの放送を行ない、その後NHK BS2でも放送されるなど、多くのファンがX JAPANの解散を惜しんだ。hideの死など、X JAPANメンバーは多くの困難に直面しながらも、2007年にバンドは再結成。特にYOSHIKIは、ワールドワイドな活動や楽曲提供、プロデュース業などを通して、X JAPAN再結成以後も圧倒的な存在感を放っている。