=LOVE、初のさいたまスーパーアリーナ公演 オーケストラ迎えて観客と作り上げた幸せな空間
初日と2日目でセットリストの大まかな流れは共通しているが、前半にあるソロ/ユニットブロックは2日間で様変わりしていた。登場するのは大谷、諸橋、佐々木、 野口。サンリオキャラクターのシナモロールを迎えてコラボステージを披露した大谷の「Sweetest girl」、諸橋の艶やかな雰囲気が歌声に乗る「拝啓 貴方様」などがあるなかで、さらに黄色い歓声が上がったのが佐々木と野口による“いかりんぐ”の楽曲交換だ。
「拝啓 貴方様」を佐々木、「真夜中マーメイド」を野口が歌唱することにより、また違った楽曲の世界観が引き出される。ソロ曲を入れ替えた初日に対して、2日目では「わたし、魔法使い」をいかりんぐの2人が普段のイメージとはギャップのある、王道アイドル的パフォーマンスで会場を魅了。「ちちんぷいぷい」の呪文を唱えるとスクリーンにそのメンバーのソロショットが次々と出現し、ファンを最後までメロメロにしていた。2人がダブルセンターを務める「ナツマトぺ」にも、甘々なフレーズは存在しているが、いかりんぐとしてのユニット曲で王道アイドルソングが世に放たれることがあれば、インパクトは計り知れないだろう。
そして、今回のコンサートでは11月29日にリリースとなる15thシングル表題曲「ラストノートしか知らない」が初披露された。センターを務めるのは、齋藤樹愛羅。表題曲で彼女がセンターに立つのは今作が初めてだ。作曲は塚田耕平、編曲は湯浅篤という=LOVE「好きって、言えなかった」のタッグ。楽曲の季節としては冬だが、「僕らの制服クリスマス」「The 5th」とは違った大人な世界観をセンチな曲調が引き立てている。タイトルにある「ラストノート」とは、香水を付けた後の2時間から半日程度の香りを意味し、曲中にはその前段階のトップノート、ミドル(ノート)も歌詞として使われている。「あの子コンプレックス」にも見られた“香り”を曲のメインに据えた、指原莉乃の作詞家としての才能が遺憾なく発揮された曲。じわじわと理解が追いついていく〈メッセージ 右に傾く〉の発想も凄まじい。そんな匂い立つ楽曲のセンターを最年少の齋藤が務めること、Dメロから大サビにかけて佐々木、諸橋、野口が畳み掛けるようにしてコーラスに参加すること、あらゆる面においてメンバー、ひいては=LOVEチームの進化を感じられる楽曲である。初日にはここまでの不安と安堵から涙を流していた齋藤も、2日目のMCでは「最年少という言葉に甘えず頑張っていきたい」と話していた。
既報の通りに、コンサートのラストには初の『=LOVEアリーナツアー2024「Tell me what's more than "LOVE"」』の開催が発表された。2024年2月から4月にかけて兵庫、東京、愛知の3都市を巡る、まだ見ぬ=LOVEに会いにいく7年目の新たな挑戦だ。
■セットリスト
『=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』DAY2
10月19日(木)さいたまスーパーアリーナ
=LOVE
僕らの制服クリスマス
The 5th
Want you!Want you!
「君と私の歌」
お姫様にしてよ!
ラブロケ(大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、髙松瞳、瀧脇笙古、山本杏奈)
拝啓 貴方様(諸橋沙夏)
Sweetest girl(大谷映美里、シナモロール)
わたし、魔法使い(佐々木舞香、野口衣織)
ラストノートしか知らない ※11月29日(水)発売15thシングル表題曲
CAMEO
祝祭
あの子コンプレックス
Junkies
いらない ツインテール
Oh!Darling
ヒロインズ
ナツマトぺ
この空がトリガー
探せ ダイヤモンドリリー
青春“サブリミナル”
<ENCORE>
「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
だからとて
ラブクリエイト
夏祭り恋慕う
=LOVE
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