Da-iCE、5人が見せた笑顔と涙と愛情 6面の“声”が帰ってきた『ARENA TOUR 2023 -SCENE-』ファイナル公演
後半では、2020年にリリースされたヒット曲「CITRUS」や、そしてそのヒットを経て工藤大輝が“一発じゃ足りないよね”という思いを込めて作詞作曲し、Da-iCEの存在がさらに広まるきっかけとなった「スターマイン」を本編ラストに披露。「CITRUS」のイントロと共に真っ暗な会場が一瞬にして真っ白な光で満たされた光景は、この一曲が彼らの道を明るく照らしたことを暗示するようだった。
アンコールでは、6面と積極的にアイコンタクトを取り、スタンド席や後方の席にも手を振る姿が印象的だった。「マイガール」では、花村想太が曲の締めくくりとなる〈誰が何言おうが世界一君が〉という歌詞の最後を“6面”に変えるという愛のこもったアレンジで会場を沸かせた。
この日のライブ、このツアーの最後の一曲となった「Live goes on」では、昨年行われたアリーナツアーで同曲を6面がハミングで歌った映像がモニターに流れた。当時はまだライブでの声出しが制限されていて、当時、和田颯が放った「(歌声を)ちゃんと聴きたいです」という言葉を受けて、この日は6面がDa-iCEへ歌声をプレゼントしたのだった。一人ひとりの優しく愛のこもった歌声に涙を流したり唇を震わせたりするメンバーの表情が心に沁みる。
「してやられたな」「だってDa-iCE、モジモジしてるもん」と嬉しそうにはにかむメンバーからは、そのお返しとしてメジャーデビュー10周年記念日となる2024年1月15日に7年ぶり2度目となる日本武道館公演『Da-iCE 10th Anniversary LIVE』の開催発表が。前回の武道館公演のメインビジュアルと同じ立ち位置で、同じ配色の衣装を着たアーティスト写真が公開され、会場はこの日いちばんの歓声に包まれたのだった。
会場の動員数から考えた場合、ここにいる6面が全員は来られないという事実に対して、「まだ言えないけど、いろいろやるに決まってんじゃん!」「2024年はライブの年にしよう!」というメンバーからの嬉しい言葉も。メジャーデビュー10周年イヤーは今までよりもさらに楽しい一年になりそうだ。今年もアリーナツアーが大成功で幕を閉じ、勢いに乗るDa-iCEのさらなる飛躍を期待している。
『Da-iCE ARENA TOUR 2023 -SCENE-』最終日 ライブ写真はこちら