Da-iCE、“花火”を打ち上げ続ける快進撃 「CITRUS」「スターマイン」に続く「Answers」でのチャレンジ

 一体、彼らは何発の“花火”を打ち上げるのだろうか。

「Answers」

 Da-iCEが、10月19日に新曲「Answers」を配信リリースした。この曲は同日深夜に放送開始となったドラマ『キス×kiss×キス~メルティングナイト~』(テレビ東京ほか)の主題歌のひとつとして書き下ろされたもの。劇中で描かれる“最高のキスシーン”をエモーショナルに彩るラブバラードの魅力を考察する前に、昨年から続くDa-iCEの快進撃を振り返っていきたい。

 ツインボーカルの大野雄大・花村想太と、パフォーマーの工藤大輝・岩岡徹・和田颯からなる5人組男性アーティストのDa-iCEは2021年に結成から10年を迎えた。その前年から10周年イヤーに向けての動きを見せており、レーベルを<avex>に移籍した後、6カ月連続でのリリースを敢行。TVアニメ『ONE PIECE』の歴代オープニング主題歌の中でも指折りと話題になった「DREAMIN' ON」が彼らの知名度を格段に挙げたほか、ドラマ『極主夫道』主題歌となった「CITRUS」がストリーミング累計総再生数3億回を突破し、『第63回 輝く!日本レコード大賞』にて大賞を受賞するなど、Da-iCEにとって節目となる2021年はまさに大躍進の年となった。

Da-iCE /「CITRUS」(日本テレビ系日曜ドラマ「極主夫道」主題歌) Music Video
配信限定シングル『イマ』

 だが、いま振り返ってみれば、それは序章に過ぎなかったと思わされる。Da-iCEは今年8月にリリースした配信限定シングル『イマ』のリード曲「スターマイン」で「CITRUS」をも凌駕する記録を打ち出したからだ。これからのDa-iCEの“意思”を表す作品として打ち出された同シングル。「スターマイン」は、レコード大賞というひとつの栄誉を得た今もとまらない彼らの好奇心をラテンのリズムに乗せて歌った大人のサマーソングである。

 心地よく耳をつんざくのが、高度なテクニックを多用した大野と花村の魂の叫びともいえる歌声。特に〈一発じゃ足りないのかい / 二発目をおかわりしたい / 三度目の正直なんて無い / 四の五の言うなよ / ロクデモナイ〉と、冒頭から容赦なく畳み掛けてくるサビのフレーズに何度も繰り返し聴きたくなる中毒性がある。ちなみにタイトルの「スターマイン」とは、数十発から数百発におよぶ“速射連発花火”を意味する言葉。作詞作曲を手がけた工藤がインタビューでも答えているように、そこには次なるヒットを求める声に対する挑戦的な姿勢が反映されている(※1)。同曲はTikTokでの再生数が2億回、さらに10月24日にはMVの再生数が自身最速で500万回再生を突破したことが発表された。彼らがすごいのは意思表示して終わりではなく、このように有言実行してみせるところだ。

Da-iCE / 「スターマイン」Music Video

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