Da-iCE、5人が見せた笑顔と涙と愛情 6面の“声”が帰ってきた『ARENA TOUR 2023 -SCENE-』ファイナル公演
Da-iCEが9月3日に国立代々木競技場 第一体育館にて、グループとして3年連続開催となるアリーナツアー『Da-iCE ARENA TOUR 2023 -SCENE-』の最終公演を開催した。5月にリリースしたアルバム『SCENE』を携え、6月より6都市12公演を回ったツアーの最終日は、メンバーとファンのお互いへの愛が溢れる時間だった。
アルバムの表題曲「Scene」で始まり、点滅した照明からパッと5人の姿が照らされると大きな歓声が上がった。1曲目からイヤモニを外して6面(ファンの呼称)を煽るメンバーからもテンションの高まりが見え、ついに約4カ月におよんだツアーのオーラスの始まりだ。
続く「FIGHT BACK」では炎の演出でさらに会場の温度が上がり、次の「トニカクHEY」では声出しが解禁された喜びが溢れるような掛け声が響き渡った。スモークのなかでセンターステージに向かう姿に〈ココガセカイノチュウシンダカラ〉という歌詞が際立ち、ボルテージはさらに高まっていく。
VCRの終盤にハイボールを手に取るカットが映ってから「ハイボールブギ」に繋がるなど、本公演では映像でも楽しませる粋な演出が印象的だった。開演前にも、スクリーンにはグッズ紹介動画や録音録画の禁止を知らせるパロディ動画で、大いに楽しませてくれた。
MCでは、6面とラフにコミュニケーションを取る様子も多く見られた。ステージ横のスタンド席に向かって「画面、観えますか?」と問いかけ、6面が元気に「観えないよー!」と答えて笑いが起こるという場面もあり、メンバーとファンの温かい関係性が窺える、微笑ましい時間だった。