THE SUPER FRUIT、3rdシングル『サマー☆★げっちゅー』で勢い加速! 色とりどりの7人が生む幅広い世代を巻き込むパワー
2021年、つばさレコーズの男子部門「つばさ男子プロダクション」設立と共に誕生した、THE SUPER FRUIT。昨年、CDデビュー曲「チグハグ」がTikTokをきっかけに大バズリし、一躍時の人となった7人が、9月6日、3rdシングル『サマー☆★げっちゅー』をリリースした。8月11日、東京・豊洲PITを皮切りにスタートした初ワンマンツアー『THE SUPER FRUIT 1st ONEMAN TOUR – Seven Summer Tour2023 –』も盛況のうちに終えるなど絶好調の中、彼らは今作にどんな想いを込めたのか。色とりどりの自己紹介から、最新曲の制作秘話まで思う存分語ってもらった。(斉藤碧)(※取材は7月末)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
幅広い世代が応援したくなる スパフル7人の魅力
――改めて、おひとりずつ自己紹介をお願いします。
田倉暉久:オレンジカラーの田倉暉久です。僕はダンスが得意で、どんなジャンルでもパパッとできちゃうのが強みですね。そこからさらに突き詰めていかないといけないんですけど、感覚を掴むのが得意かもしれません。ボーカルに関しては、声がそんなに高くないので、歌全体の深みを足せるように頑張っていて。ライブなどでは、MCの進行も担当しています。よくしゃべる人です。
星野晴海:レモンカラーの星野晴海です。特技は、音楽に乗ってノリノリに踊ること(笑)。自分自身も楽しくパフォーマンスしていますし、それを観てくれているお客さんも、一緒に楽しめるような空間を作るのが得意です。「チグハグ」や「学園天国」ではボーカルも担当しているんですけど、胸のあたりで響くような低音の声なので、レコーディングの際には「他のメンバーの歌声と合わさった時に深みが出るのがいいところだよ」って言っていただくことが多いですね。最近は自分自身でも、そんな声の特徴を意識して歌うようになりました。
小田惟真:アップルカラーで最年少の小田惟真です。僕は声がすごく特徴的って言われるので、自分だけの声をもっと研究して、歌に活かしていけたらと思っています。というのも、僕、まだ声変わりの途中なんですよ。だいぶ落ち着いてきたんですけど、これからどうなるのか、まだわからない状態なんです。なので喉の調子を確かめながら、技術的にも少しずつレベルアップしていけたらいいなと思っています。ダンスは踊ることがとにかく好きで、いろんなジャンルを踊りますね。一番得意なのはジャズヒップホップなんですけど、ガツガツのヒップホップダンスもやるし、K-POPのガールズのダンスもやるし……。
――なんでもお任せあれ?
小田:まあまあまあ……そうですね(笑)。僕自身、メンズアイドルオタクということもあって、魅せるダンスには結構自信があります。パフォーマンス以外だと、メンバーで一番SNSに詳しいので”こんなのはどう?”とか提案したり、そこも引き続き力を入れていきたいなと思っています。
鈴木志音:グレープカラー、19歳の鈴木志音です。僕も踊るのが大好きなんですけど、特に踊っている時の表情管理にこだわっているので、ライブでは表情や細かな仕草に注目していただきたいですね。あと曲を作るのが好きで、中でもヒップホップ調の激しい曲を作るのが得意です。今回のワンマンでも自分が制作した曲を使っていただきましたし、作曲は今後も伸ばしていきたいところです。
――志音くんは、「素敵なMy Life」で披露しているような、ふんわりとした高音も持ち味ですよね。
鈴木:はい。高音には自信があるので、スパフルの高音担当として胸を張れるように、もっと頑張っていきたいなと思っています。
堀内結流:Hello everyone! メロンカラーの堀内結流です。僕の歌声はそんなに高くなくて、7人の中だと中間くらいの音域ですね。でも、盛り上がる時の「フゥ~!」みたいな高声は出しやすいので、ガヤ担当でもあります(笑)。ダンスに関しては、身体が小さいぶん、大きく見せられるようなパフォーマンスを意識しているので、「力強いダンスが特徴だね」って言ってもらうことが多いですね。歌やダンス以外だと、グループ唯一の帰国子女で、笑うと目がなくなるのがチャームポイントです!
田倉:(すかさず)他には?
堀内:他!? こう見えて、いっぱい食べます。
田倉:ケータリングのお弁当を見つけると、いつも「これ、余ってるの?」って聞いてくるもんね(笑)。
堀内:そう、すぐお腹空いちゃうんですよ。レッスン前に牛丼を食べに行ったり、夕飯前に牛丼を食べに行ったりするくらい。あと、宇宙のことが大好きですね。ワンマンライブのソロコーナーでも、フルファミ(ファン)のみんなに宇宙の話をしているんですけど、自分の好きなものに懸ける熱意や、その想いを人に伝える力の強さも、僕のアピールポイントだと思っています。
――続いて、ギャルの方(ギャルっぽい口調とテンションに定評のある松本)。
松本勇輝:ハピハピ全開でやってます! ピーチカラーの松本勇輝です! 僕は歌うことが好きで、これまでのスパフルの楽曲では、「Seven Fruits」や前作「サクラフレフレ」のボーカルを担当しています。もともとアリアナ・グランデさんが好きで、その影響で自然と、彼女のような息を多めに吐く歌い方をしていたみたいなんですけど。晴海くんから「色気のある歌声でいいよね」って言ってもらってからは、それを自分の強みとして、自信を持って歌うようになりました。ダンスは振り覚えがあまり早くないんですけど、そのぶん自主練習を重ねて、今ここに立っています。
鈴木:勇輝くんは頑張り屋なんだよね。
松本:ありがとう(照)。ダンスジャンルでいうと、個人的にガールズグループのダンスが好きでよく踊るので、そういうところから吸収した表現も、自分の強みにできたらいいなと思っています。
阿部隼大:しゅんしゅんしゅしゅしゅん! ココナッツカラーの阿部隼大です。僕は歌声が高めで、声質もわりと透明感のある声なので、「スパーンと通る声がいいね」ってファンの方からよく言っていただきますね。でも、まだまだできることがあるので、今後に乞うご期待! っていう歌声でもあります(笑)。そしてダンスは……僕、運動神経は皆無なんですけど、ダンスだけはできるんですよ!
小田:ダンス“だけは”って(笑)。
阿部:北海道に住んでいた中学生の頃から、路上でダンスの練習をするくらいハマってて。今もそのくらいの熱量を持ってやっているので、経験値は多少豊富なほうだと思います。
――隼大くんは最年長ですけど、リーダーではないんですか?
田倉:リーダーっぽいことは隼大にやってもらってるんですけど、ウチに正式なリーダーはいないですね。
阿部:リハーサルリーダーとか、SNSリーダーとか、FCリーダーとか、議事録リーダーとか、それぞれの分野を得意な人が率先してやるっていうスタイルです。だから、僕ものびのびできているというか。最年長らしくない最年長って、よく言われますね。……あ、“良い意味で”ですよ? 良い意味で、親しみやすい最年長だと思います(笑)。
――グループとしての強みはどういうところだと思いますか?
星野:TikTokで「チグハグ」がバズったのを機に、フルファミになってくださった若い方も多いとは思うんですけど、実際のライブには、小さいお子さんや僕らのお母さん世代の方々、おじいちゃんおばあちゃんも来てくださっていて。それほど幅広い世代の方に応援してもらえる一番の要因は、やっぱり、楽曲の聴きやすさと覚えやすさなんじゃないかなと思います。今のアーティストシーン、アイドルシーンは、ヒップホップテイストの楽曲やカッコいい見せ方をするグループが多いと思うんですけど、僕らの音楽はザ・J-POPというか。昔の王道アイドルっぽい楽曲が多いと思うんですよ。しかも、サウンドもとても繊細に作ってくださっているので。完成度の高い楽曲とキャッチーで可愛らしい振付、それを必死にパフォーマンスする僕らのギャップが、スパフルの強みなんじゃないかなと思っています。
鈴木:楽曲によってボーカルが変わり、ボーカル3人+ダンサー4人でパフォーマンスするというのも、スパフルならではですね。
スパフルの意気込み満載!初の夏曲「サマー☆★げっちゅー」
――では、今作のお話を。表題曲の「サマー☆★げっちゅー」(作詞:サトダユーリ/作曲:塩原大貴(SUPA LOVE)・福田陽司/編曲:木下龍平)は、結流くん・暉久くん・惟真くんの3人がボーカルを担当していますが、どういう経緯で、この3人に決まったのでしょうか?
堀内:毎回、(田倉)暉久と(小田)惟真は固定なんですけど、あと1人は、曲に合いそうな人をチーフマネージャーの堀切(裕真)さんがピックアップして。実際に歌ってみた結果、「この組み合わせが一番合う」っていう理由でボーカルを決定しているんです。なので、今回もいろいろな組み合わせを試してみて、一番相性が良かった3人が選ばれたんじゃないかなと思います。
――いや、夏生まれの結流くんが夏曲を歌うことに意味がある!
堀内:あはははは!
阿部:確かに、スパフルで夏曲をやること自体、これが初めてですし、この時期ならではの曲ですもんね。
星野:(堀内と同じく、8月生まれの星野も)納得の人選です!
――勇輝くんは前回「サクラフレフレ」という春曲を歌っていましたけど、新たに夏曲が届いて、どんな印象を受けましたか?
松本:「サクラフレフレ」をリリースした時は、春に春の歌を届けることによって、より鮮明に曲の魅力を伝えられるなって感じたんですよ。後になって、春の思い出として、「サクラフレフレ」を披露した時の光景を思い浮かべる人も多いのかなって思ったりして。だから、夏もワンチャン夏曲があったらいいなって期待していて。その流れで「サマー☆★げっちゅー」をもらえたので、すごく嬉しかったです。
――しかも、作詞担当のサトダユーリさん、振付担当のCRE8BOYさんは、「チグハグ」や「サクラフレフレ」を手掛けている方々。その人選にも、ここからますます加速していくぞ! という、スパフルの意気込みを感じました。
堀内:そうですね。堀切さんも、「チグハグ」をきっかけにスパフルを多くの人に知ってもらえたからこそ、「サマー☆★げっちゅー」もお客さんと一緒に踊れるキャッチーな振付と、耳に残るような中毒性のある楽曲をみなさんが作ってくださいました。でも僕達自身は、プレッシャーを感じることなくやれているというか。みなさんに支えられながら、安心してパフォーマンスできているなと思います。
――ボーカルレコーディングでこだわったポイントも、各々教えてください。
田倉:「サマー☆★げっちゅー」のレコーディングは、仮歌を歌ってくださっている方が現場にも来てくださって、アドバイスをいただきながら進めましたね。僕は普通に歌うと落ち着いた雰囲気で歌いがちなので、「この曲はポップな曲調だから、明るくテンポを刻めるように意識して」とアドバイスをいただいて、それに応えられるように歌いました。特に後半部分は、何度か歌い直しました。
堀内:僕も明るさは大事にしつつ、場面によって歌い方を変えましたね。例えば、サビは一気にテンションが上がるので、一緒に盛り上がっていこう! っていう声の出し方で歌ったんですけど。2番のAメロの〈うかうかしてちゃ もったいない〉ではガラッとテンションが変わって、ゆったりとしたテンポになるので、海の中をうかうか……。
田倉:海の中を“うかうか”?
堀内:ぷかぷかしてるイメージで(笑)! 落ち着いた声を意識して歌っています。
小田:僕は歌い出しを担当することが多くて、今回も1番の〈おはようキラリ 晴れたね〉というパートを歌っています。歌い出しは曲の第一印象になるところなので、もし自分がこの曲を聴いた時にどんな歌い方だったら聴きたくなるかな? って想像しながら、レコーディングしましたね。サビは楽しい感じが伝わるように、跳ねるようなイメージでアクセントをつけながら歌いました。
――惟真くんは、レコーディングの時、ライブのことを想像していましたか?
小田:そうですね。レコーディングでは歌うことだけに集中できるんですけど、ライブでは踊りながら歌うことになるので、ライブで息が上がっている時も違和感なく歌えるように、どこで息を吸うかを細かく決めてレコーディングしました。こういう盛り上がりになるだろうなっていう光景も、思い浮かべたりして。でも、いざライブで披露してみたら、想像以上の盛り上がりになって驚きましたね。
鈴木:「サマー☆★げっちゅー」はライブでの声出しが解禁されたタイミングでもらえた楽曲で、〈歌え!踊れ!届け〉っていうコーレス(コール&レスポンス)もあるので、曲をもらった時から、ライブで披露するのをすごく楽しみにしていたんですけど。実際にライブで僕達が問いかけた時に、フルファミの方から返ってくる声がすごくて! 改めて、今ライブをやってるんだ! っていう幸せを感じました。
――振付も見応えがありますが、志音くん、特に注目してほしいところは?
鈴木:僕はここが好きです。(コッと舌を鳴らして、親指で自分を指す鈴木)
――どこ!?(一同笑)
田倉:サビの最後の〈サマーげっちゅー!〉の後に、ポーズを決めて止まる部分があるんですけど……それじゃない(笑)?
鈴木:そうそう。そこが特に可愛くてお気に入りです!
――TikTokでは、サビの扇風機ダンスも話題ですよね。
松本:僕、最初にCRE8BOYさんが扇風機ダンスを踊り始めた時は、つい笑っちゃったんですよね(笑)。でも今は、見ている人が思わず笑えてくるくらい、楽しくなれる振りだなと思って。ライブで披露する時は、あえて真面目に、自分が扇風機になってファンの人に風を送るぞ! っていう熱意で踊っています。ファンの方が一緒に扇風機ダンスを踊ってくれると、僕らもすごく嬉しいですし……一緒に扇風機を回して、長引く猛暑を涼しくしていきましょう!(笑顔で拳を握る松本)
田倉:「涼しくしていきましょう!」って、選挙みたい(笑)。
――MVはどんな仕上がりになりそうですか?(取材はMV公開前)
星野:今回のMV撮影は、スパフル初の2daysの撮影になりまして。これまた初なんですけど、ボディペイントにも挑戦しました。チョーヒカルさんというアーティストの方に、メンバーの腕に色とりどりのアイスの絵を描いていただいて、それを重ねて7段のアイスを作ったんです。
――チョーヒカルさんって、トリックアートのような不思議な絵を描かれる方ですよね。
星野:そうです。写真、見ます? すごくないですか(笑)!?(嬉しそうにボディペイントをした腕の写真を見せる星野)
――すごい、腕に描いてあると思えないくらいリアル。
星野:ですよね!? ダンスシーンはテーマパークみたいなところで、ポップで可愛らしい感じで撮ったんですけど、そこにボディペイントを融合させることで、ただ可愛いだけじゃない、すごく僕ららしいMVになりました。
――撮影中、楽しいハプニングはありましたか?
阿部:プチハプニングといえば、僕の髪色ですね。1日目の撮影前に髪を染めたんですけど、ライブが続いてからの撮影2日目だったので、少し時間が空いていて。髪色を調整する時間がないまま、撮影に入ったので、2日目は少し色が抜けているんですよ。だから、シーンによって、違う髪色の僕が映っていると思います(笑)。
田倉:そこもトリックアートみたいだね(笑)。
阿部:そうそう。あと、アイスを食べるシーンを撮影したんですけど、この子(小田)がアイスを丸々1個、僕の口に入れてきて!
小田:あはははは!
阿部:そのせいで、みんなが可愛くアイスを食べてる中、実は僕だけ必死にアイスを頬張ってました(笑)。
堀内:でも、これにはワケがあって。最初、僕と隼大と惟真と晴海で「可愛く食べ合いっこしようね」ってことで撮影してたんですけど、隼大と晴海が、急に僕の口の中にアイスを押し込んできたんですよ。で、それを見ていた惟真が大反撃してくれたんです。
阿部:だって結流、すごい幸せそうな顔してたから。
星野:わんこそばみたいなテンションで「はいはいっ、そ~れ!」って食べさせてたんだよね。めっちゃ楽しかった~!(満面の笑み)
堀内:もう(笑)!!
松本:ちなみに、それ、僕もやられました!
鈴木:各所でハプニングが起きてた(笑)。
小田:そんな現場の楽しい雰囲気も、MVから感じてもらえるんじゃないかなと思います。