Julietが一夜限りの復活ライブ、☆Taku TakahashiらのDJも 2000年代一大ヒットした『アイ恋』シリーズイベント大盛況

『アイ恋2023』レポ

 2007年にリリースされたコンピレーションアルバム『アイのうた』。当時ヒットした恋愛ソングを収録した本作は、シリーズ化され売上累計120万枚を超えるヒットを記録した。続く2008年、女性ボーカルの恋愛ソングを中心にセレクトされた曲を収録したコンピレーションアルバム『恋のうた』も、シリーズ化され多くのリスナーの支持を集めた。

 この“平成のラブソング”をテーマにしたコンピレーションアルバムが、2023年夏にプレイリスト 『アイのうた 2023』、『恋のうた 2023』として公開され、そのリリースを記念したDJイベント『アイ恋2023~この夏、あなたと聴きたい平成ラブソング~』が、ユニバーサル ミュージック主催で8月26日に渋谷PARCO ComMunEで開催された。11時からスタートしたこのイベントには、☆Taku Takahashi(m-flo)、矢部ユウナ、MANON、WASP、Assassinといったニューカマーからベテランまで豊富な顔ぶれのDJに加え、2009年にギャル系ユニットとしてデビューし、デビュー曲「ナツラブ」で配信チャート1位を獲得した“Juliet”(2018年で活動終了)も、スペシャルゲストとして登場。ここでは“Juliet”のライブステージ以降のイベントの様子をお届けする。

 会場内は赤とピンクのバルーンや、『アイのうた』『恋のうた』シリーズの過去のジャケット写真を並べたフラッグで装飾され、高井戸の駄菓子屋“イソノ商店”や渋谷神宮前にあるコーヒースタンド“BAGGAGE COFFEE”、さらに現在ファッションブランドHYSTERC GLAMOURの公式LINEにて毎週の星占いを執筆中のGaku Gakuの星占いコーナーが出店されるなど賑やかな様子。

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 そのほかハート型の手持ちバルーン、プレイリスト『アイのうた 2023』『恋のうた2023』のモチーフがあしらわれた団扇などが無料で配布されており、ハートフルな手作り感が居心地の良さを醸し出していた。観客層も幅広く、家族連れの姿も。会場は“Juliet”の登場を待つ観客でおおかた埋め尽くされた。

Juliet
Juliet

 そして、Julietのマイコとユミがステージに姿を現した。観客がメンバーの名前を呼ぶ声が交差する中、1曲目「Sea Sand Sunnyday」へ。活動休止からのブランクを感じさせないハーモニーが響く。一夜限りのJulietの復活を心待ちにしていた観客たちは、スマートフォンをステージに向け、彼女たちの様子をとらえていた。ひと夏の思い出として、Julietのステージを残しておきたいのだろう。

 1曲目が終わるとユミは「知っている人がいたら一緒に歌ってください。携帯もいいけどEye to Eyeで!」と観客を笑わせる。続く「モトカノ」では、サビに合わせてステージ上の2人と一緒に観客が曲に合わせて手を上げる。続くMCでは、このイベントを楽しみにしていたこと、セットリストにすごく悩んだことに加え、2人の近況も報告。

 「相方がBaby Bornした」とユミが言うと、マイコに“おめでとう”の声と拍手が飛んだ。「私たちの平成ラブソングと言えば、この曲かなと思います」という言葉を受けて「ナツラブ」へ。歌詞の〈結婚したとか 子供いるとか〉というフレーズに合わせて、マイコを下から覗き見るようなアクションをしたユミ。その様子に観客も笑う。

 最後は「何歳になっても誰かを大切にする気持ちを忘れないで。忘れそうになったら聴いてほしいです。もう1曲、私たちの平成ラブソングを持ってきました」というマイコの言葉から「フユラブ」へ。最後のトーンのハーモニー、そのデクレッシェンドのタイミングまでぴったり一緒だったJuliet。5曲ではあったが、2人がこのイベントのためにどれだけ集中して仕上げて来たかがわかると同時に、2人の歌い手としてのポテンシャルの高さを感じさせるステージだった。

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