斉藤和義、デビュー30周年特別企画! 30の質問で紐解く、生活や趣味にまつわる“見たことのない一面”
「もしもシリーズ」
20. もしも1日だけ体を入れ替えられるなら、なりたいミュージシャンは?
斉藤:ミック・ジャガー。この間80歳になりましたけど、動きを見ていても80代の体ではないし、もう宇宙人だと思っているので、ミック・ジャガーがどういう体でどういう生活をしているのか体験してみたいです。
21. 自分が女性になったとしたら、好きになりそうなミュージシャンは?
斉藤:うーん、誰だろう。これもやっぱりミック・ジャガーかな。自分が女性でってことなら、ミック・ジャガーとは1回、セックスしてみたい(笑)。
22. もしも無人島に流されたとき、一緒にいたいミュージシャンは?
斉藤:キース・リチャーズ。「それどう弾いてんの?」とか言いながら、ずっと2人でギターで遊んでられそうだし。
23. もしも自分が猫だったら誰に飼われたいですか?
斉藤:綾瀬はるかさん。毎日、綾瀬はるかさんに抱っこされるわけでしょ? いいですよね(照笑)。
24. もしも自分がギターになったとしたら、どのメーカーの、どんなギターになると思いますか?
斉藤:GibsonのJ-45というアコースティックギターですかね。1968年製の黒いやつ。自分のシグネチャーモデルも出ているんですけど、初めて弾いたときからめちゃめちゃしっくりくるギターで。これまでたくさんアコギを買いましたが、自分の中ではこのJ-45の出す音が全部正解で、アコギ選びの基準になっているんです。このギターを弾くと自分の音がすると感じるし、もしもギターに生まれ変わったとしたらGibsonのJ-45になると思う。
25. もしも、現在の記憶を持ったまま生まれ変われるとしたら、次はどんな人や生き物に生まれ変わりたいですか?
斉藤:The Beatlesのメンバーがちょうど生まれるくらいの時期(1940年代)に、イギリスのリヴァプールとかロンドンで生まれることができたらいいですね。それでいつかThe Beatlesのメンバーに出会って、ジョン・レノンとかに「俺もギターでバンドに入れて」とかって言いそうな気がします。
26. もしも30年前の自分に会えるなら、どんなことを伝えたいですか?
斉藤:まずは「髪を切れ」。あとは「まじめにやれ」って言いたい。曲を全然作らずにぼんやりしていたので、もうちょっとちゃんとやりなさいって伝えたいですね。
27. もしも自分を分身させることができたら、何をしたいですか?
斉藤:分身した自分を集めて、1回ライブをしてみたいです。一人で多重録音している感じをそのままライブでやれたらおもしろいですよね。
「メッセージシリーズ」
28. 今年、年齢や生業、趣味で続けていることなどで、斉藤さんのように“30周年”を迎えた方々にひと言。
斉藤:今年30歳になった人に対しては、「30歳なんてひよっこだよ」という言葉を贈ろうかと思います。自分の人生を振り返ってみると、30歳になる手前の頃が一番生きづらくて、いろいろなことに迷っていたなあと感じるんですよね。大人としてちゃんとしなきゃいけない感じとか焦りがあるというか。でも、その時期を過ぎて57歳になった今、30歳ってめちゃめちゃ若かったなと思うので、30歳を迎えた人たちには「人生まだまだ長いぞ」と伝えたいですね。
あと、やっていることで30周年を迎えた人には、似たようなメッセージになっちゃいますが「まだまだ道の途中ですよね?」と声をかけたい。この間、加賀まりこさんと対談させていただいたんですけど、加賀さんはデビュー60周年を超えたとおっしゃってましたから。加賀さんと比べたら、30周年はまだまだその道のりの半分ですからね。
29. 今を生きる10代~20代の若者にひと言。
斉藤:SNSやネットに振り回されないようにさえすれば、今はいい時代だと思います、ってことかなあ。やっぱり自分が10代だった頃との一番の違いは、インターネットがあるということだと思うので。ネットは便利だけど、正しい情報も間違っているものも、全部ひっくるめて小さなパソコンやスマホに果てしなく入っているから、それなしで生きられなくなるのは危険だよと言いたいですね。ただのツール、ただのおもちゃのアイテムとしてあっていいと思うんですけど、気になったことを手元でパッと検索して、出てきたものを読んで知った気になると怖いぞって。情報をひとつ得るにしても、ちゃんと実際にフィジカルな本を読んでみるとか、そのために図書館に行ってみるとか、そういう行動をするのと検索してパッと知ったのとでは、身になり方がまるで違うはず。まあ、もちろん今の若者はそんなことは分かっていると思うんですけど。
でも、逆に思いっきり昭和の時代を生きてきた自分の10代の頃を思い返してみると、僕は野球部でしたけど、体罰もひどかったし、「水を飲むな」とか「うさぎ跳びでグランド何周」とかって普通にやってましたからね。ああいうのは今思うと、ある意味で狂ってたよなと感じるので、今の若者にはおやじ世代の価値観を押しつけてはいけないなとも思います。今の子たちのほうが、優しい感じがしますよね。
30. 未来にこの記事を読むであろう最近生まれたばかりの子どもたちへ、ひと言。
斉藤:2023年現在、今日も気温が37度くらいありますけど、未来は40度を超えてますか? もし40度を超えてしまっていたら、それは僕らのせいでもあるので……すみません。あとは皆さんが協力して、もっと良い世の中になっていることを望みます。そんな感じです。
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