JUNG KOOK、LE SSERAFIM、TOMORROW X TOGETHER……アーティストコラボから見えるHYBEの海外進出戦略

 最近、BTSなどが所属する大手事務所・HYBEのアーティストやグループが、海外の著名アーティストとコラボレーションする機会が増えている。7月だけでも、BTS・JUNG KOOKやNewJeans、LE SSERAFIM、TOMORROW X TOGETHERなどがコラボを実現。海外アーティストとのフィーチャリングや楽曲制作はK-POPシーンで以前から行われてきたものではあるが、特に2023年は、HYBEにおいてその勢いがさらに加速しているように見える。

 ではなぜ、HYBEは海外でも話題を生むようなコラボを続出させているのだろうか。「K-POPの海外展開」をひとつの切り口として考えてみたい。

정국 (Jung Kook) 'Seven (feat. Latto)' Official MV

 まず、最近話題となったコラボについて振り返ろう。直近では、BTS・JUNG KOOKのソロシングル「Seven (feat. Latto)」が大きな注目を集めている。JUNG KOOKは同楽曲で、米国ジョージア州出身のラッパー・Lattoとフィーチャリング。恋人に語りかけるようなJUNG KOOKの甘い歌声と、軽やかにビートを刻むようなLattoの柔らかい声によるラップが絶妙にマッチし、独特の中毒性を生み出している。そんな今作は公式YouTubeでのMV再生数も1億回を超えるなど、非常に多くのファンを魅了し続けている。

NewJeans (뉴진스) 'Cool With You' & 'Get Up' Official MV (side B)

 また、7月21日に2ndミニアルバム『Get Up』でカムバックを果たしたNewJeansも、海外アーティストやキャラクターとの大型コラボを実現させた。収録曲「New Jeans」のMVやアルバムの一部パッケージでは、2023年に25周年を迎えたアメリカの人気アニメ・パワーパフ ガールズ風に描かれたNewJeansのメンバーが登場。20日にMVが公開された「Cool With You」には、世界的な香港俳優のトニー・レオンやドラマ『イカゲーム』(Netflix)で世界から注目を集めた俳優のチョン・ホヨンが出演しており、ギリシャ神話をモチーフとした含みのあるストーリー展開も相まって、世界中のファンから関心が集まっている。

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