TOMORROW X TOGETHER、京セラドーム大阪で「めっちゃ好きやねん」 MOAとの愛をさらに深めたワールドツアー追加公演
7月1日と2日、TOMORROW X TOGETHERがワールドツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN』の追加公演を京セラドーム大阪にて開催した。4月に行われた公演に引き続き、今回も圧倒的なパフォーマンス力で芸術性の高いステージを作り上げ、公演の中盤ではファンと近い距離での交流も楽しんだTOMORROW X TOGETHER。本稿では、7月2日に行われた追加公演最終日の様子をレポートする。
公演は「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」と「Can't We Just Leave The Monster Alive?」からスタート。メンバーの微笑みも垣間見えた爽やかなパフォーマンスで、ライブ序盤の空気を一気にあたためていく。
続いて、ライブの始まりを告げるMCへ。今回もMCのほとんどの部分が日本語で行われ、HUENINGKAIが「みなさん、僕たちに会いたかったですか?」と会場に呼びかけると、MOA(ファンの呼称)から大きな歓声が上がった。BEOMGYUが「こんなに大きな会場で、またみなさんとお会いできて本当に嬉しいです」と感慨深そうに語ると、SOOBINが「僕たちもMOAと共にするこの時間を待ち望んでいました」とコメント。YEONJUNが今回の公演について「MOAのみなさんの想像以上のものを準備しました」と話すと、TAEHYUNがMCを引き継ぎ、会場いっぱいに漂う香りの演出に言及しながら、「香りと共に魔法のような時間が始まった今日の公演を、最後まで一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです」とファンに語りかけた。
そして、SOOBINが「ビートの準備はいいですか?」と問いかけ、TAEHYUNが「MOAのみなさん、叫んで!」と会場を煽ると、メンバーはジャケットを脱ぎ、スポーティなビブスとパンツスタイルに。ピアノサウンドによる軽やかなビートが気持ちいいダンスナンバー「Drama [Japanese Ver.]」と、重く刻むビートとサビのグルーヴ感が思わず手拍子を誘う「No Rules」を続けて披露した。その後、「Cat & Dog」をパフォーマンス。猫や犬のようなかわいらしい振り付けとともにメンバーが見せたキュートな表情で、会場の盛り上がりはさらにヒートアップしていく。
「Cat & Dog」のコール&レスポンスや、ペンライトを使ったファンとの交流が行われたMCを挟み、5人は「9と4分の3番線で君を待つ (Run Away) [Japanese Ver.]」を披露。清涼感のあるクールなパフォーマンスを経て、ステージにHUENINGKAIだけを残し、他のメンバーは後方へ。HUENINGKAIが会場に魔法をかけるかのような神秘的なソロのダンスを披露し、ステージ上に現れた古びた電車内に乗り込むと、メンバー全員が車内に登場。ここから楽曲の雰囲気が一気に変わり、切なげなメロディが印象的なEDM「We Lost The Summer」をパフォーマンスした。続いて、炎の映像演出のなかで「Can't You See Me?」を披露。YEONJUN、HUENINGKAI、SOOBINが前方を射抜くかのようなクールな表情で、TAEHYUN、BEOMGYUが切なげな表情で、観る者を楽曲の世界観へと惹きつけていった。
さらに、グレーのジャケットと黒のパンツに着替えたメンバーが「0X1=LOVESONG (I Know I Love You)feat. 幾田りら[Japanese Ver.]」を披露。世界に絶望した少年がどうしようもなく“君”を求める気持ちを、彼らは切なげでクールな表情と、一糸乱れぬ力強いダンスで完璧に表現していく。そして、アリーナを移動するトロッコの上で「LO$ER=LO♡ER」を歌唱。MOAとより近い距離で交流しながら、クリアに伸びる力強い歌声を響かせた。
メンバーがメインステージに戻ると、洗練されたサウンドと軽やかなダンスが印象的な「Magic」をパフォーマンス。映像を挟んでストリングスの音から始まったのは、前回の公演でも多くのファンを魅了した、各メンバーによる芸術性の高いダンスで作り上げられるステージだ。TAEHYUNとHUENINGKAI、SOOBINとBEOMGYUがそれぞれユニットで、最後にYEONJUNがソロで、静寂さと美しさ、力強さを兼ね備えたダンスを披露し、雰囲気をそのままに「Opening Sequence」へ。その後、歌唱のみで「ひとりの夜 (Hitori no Yoru)」、ダンスも絡ませながら「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」と、バラード2曲を続けてパフォーマンス。メンバー一人ひとりが、ブレることのない芯のある歌声を響かせる様に、彼らはダンスの実力だけでなく高い歌唱力も持ち合わせている圧倒的なエンターテイナーであることを実感した時間となった。