ENHYPEN、2度目のワールドツアー『FATE』開幕 成長とENGENEとの“運命”を確かめたソウル公演をレポート

ENHYPEN、2度目のワールドツアー開幕

 5月に4thミニアルバム『DARK BLOOD』をリリースしたENHYPENが、7月29日、30日に2度目のワールドツアーの皮切りとなったソウル公演『ENHYPEN WORLD TOUR 'FATE' IN SEOUL』を開催。本稿では、2日目の様子をレポートする。

 公演は、『DARK BLOOD』の世界観を表現したVCRからスタート。映像の最後に大きく“FATE”の文字が映されると、センターステージに赤い封筒を持ったJAKEが登場した。続いてJAY、NI-KIがメインステージへ近づいていく形で順に登場し、ラストにJUNGWON、HEESEUNG、SUNGHOON、SUNOOも登場すると、オールホワイトの衣装に身を包んだ7人がステージに揃った。VCRでも手にしていた剣や花、懐中時計、仮面を持った彼らと後ろにそびえる大きな城は、作品のコンセプトをコンサートにも落とし込む意思表示だろう。

 『DARK BLOOD』収録曲から始まるかと思いきや、1曲目を飾ったのは「Drunk-Dazed」。この選曲は意外だったが、その世界観にしっかりと馴染んでおり、ENHYPENがこれまでに見せてきた楽曲やコンセプトがすべて地続きであることを提示されたようだった。2曲目にはダンスブレイクから入る「Blockbuster」を披露し、そのまま最初のMCへ。ひとりずつ挨拶をするなか、HEESEUNGが「サウンドチェックしましょう! Everybody, make some noise!」とファンのエネルギーを確かめ、リーダーのJUNGWONは「ENHYPENとENGENE(ファンの呼称)の出会いは運命ということをしっかり感じられる時間にできると確信しています」とコメントした。

 MCのあとは、「Let Me In (20 CUBE)」「Flicker」「FEVER」の3曲を披露。少しゆったりとしたこの3曲が、『DARK BLOOD』の世界観のなかでは、いつもより妖艶な雰囲気を醸し出しているように思えた。VCRを挟むとラフな衣装にチェンジし、「Mixed Up」「Future Perfect (Pass the MIC)」「Blessed-Cursed」と続け、アップテンションの楽曲の連続に、ENGENEの掛け声もひと際大きくなった。さらにカジュアルなスタイリングに着替え、「Attention, please!」へ。ギターソロの部分ではJAYがエレキギターを持ってパフォーマンスし、フロアから歓声が上がると、次の「ParadoXXX Invasion」ではSUNOOが先ほどのJAYの真似をするようにして、笑顔でエアギターを弾くかわいらしい姿を見せた。爽やかな「Tamed-Dashed」に繋げたところで、大きなコンセプトのなかに衣装ごとの小さなコンセプトがあるような構成だと気づかされた。

 そのまま2回目のMCに入り、ペンライトの光の色によって会場を3チームに分けて歓声対決を行うと、その大きな声援にメンバーは驚いた様子。するとJAKEが突然自分の真似をするように伝え、「JAKE! 사랑해(愛してる)!」「ENHYPEN! 사랑해(愛してる)!」と呼びかける。コールアンドレスポンスの形で応えるファンに、メンバーたちはさらに驚きながらも、「HEESEUNG! 내꺼야(私のもの)!」「쫑생(JAYのあだ名)! 멋지다(かっこいい)!」とあとに続き、その勢いで公演恒例のウェーブまで作った。

 そこから一転して、ユニットステージへ。「TFW (That Feeling When)」ではJAYがアコースティックギターを、「Just A Little Bit」ではHEESEUNGがピアノを披露するミニマルなセットとなった。次の「10 Months」ではメンバーがトロッコに乗ったかと思えば通路へ降り立ち、「Polaroid Love」を歌いながらENGENEとハイタッチを交わすなど、さらに客席の近くへ。そして、7人が立ち止まった場所にはHYBEの創業者 パン・シヒョクがおり、ともに自撮りカメラへ映った。再びトロッコに乗ってステージへ戻ると、「SHOUT OUT」をパフォーマンス。制服に似た衣装も相まってか、熱いロックナンバーに7人の青春を感じてしまう。

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