ENHYPEN、2度目のワールドツアー『FATE』開幕　成長とENGENEとの“運命”を確かめたソウル公演をレポート

　そして、公演後半は『DARK BLOOD』の収録楽曲を含む新曲を畳みかける思い切った構成に。「Chaconne」と「CRIMINAL LOVE」は、このソウル公演が初公開となった。JUNGWONが語った「K-POPを代表するグループのひとつになれて非常に光栄です」という自負は覚悟となり、『DARK BLOOD』収録曲の多くを取り入れ、休みなく進んでいったこの構成に表れていたと思う。

　アンコールに応えて披露したのは「One In A Billion」と「Karma」。途中、ENGENEが一斉にスローガンを掲げる姿を見て「かわいい」と口にしたり、スローガンの文字を読み上げたりと、最後まで交流を大事にしながら、韓国語や日本語に限らず、できるだけ多くの言語で「愛してます！」と伝える様子が印象的だった。さらにENGENEの声援に応えて、予定にはなかったという「Go Big or Go Home」を再度歌うことに。

　最後のMCでは、NI-KIがコンサートの準備期間を思い出しながら「頑張ってくれたメンバーに感謝を伝えたいです」と語り、お互いに「お疲れさま！」と称え合った。メンバー全員で挨拶をしたあとにも、「無事に終わった！」と言いながら集まって肩を組む姿は、その練習量や背負っているものの大きさを思わせる。「Bite Me」ではダンサーとのペアパフォーマンスを取り入れるなど新たな表現にも挑戦し、アルバム全体を通して大人っぽさを見せたENHYPEN。ワールドツアー ソウル公演での覚悟も目撃した今、彼らは次のステージへ向かっているのだと確信した。少年が大人になる、その途中にいる現在のENHYPENは今しか見られないということも。9月に開催される初の日本ドームツアーで、7人がどんな姿を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。

ENHYPEN ワールドツアー韓国公演のライブフォト一覧

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。（2023年8月7日18:35、リアルサウンド編集部）
誤：センターステージに赤い封筒を持ったHEESEUNGが登場した。続いてJAY、NI-KIがメインステージへ近づいていく形で順に登場し、ラストにJUNGWON、JAKE、SUNGHOON、SUNOOも登場すると、オールホワイトの衣装に身を包んだ7人がステージに揃った。
正：センターステージに赤い封筒を持ったJAKEが登場した。続いてJAY、NI-KIがメインステージへ近づいていく形で順に登場し、ラストにJUNGWON、HEESEUNG、SUNGHOON、SUNOOも登場すると、オールホワイトの衣装に身を包んだ7人がステージに揃った。