なにわ男子 道枝駿佑、大橋和也のアイドル哲学 2ndアルバム『POPMALL』対照的な収録曲にも表れるマインド
なにわ男子が7月12日に2ndアルバム『POPMALL』をリリースした。今作には、最新シングルより「Special Kiss」、3rdシングルより「ハッピーサプライズ」のほか、道枝駿佑と長尾謙杜が出演するSEA BREEZEのCMソングである新曲「Blue Story」を含む全15曲(通常盤は16曲)を収録。
アルバムタイトルにふさわしいバラエティに富んだ楽曲となっており、すでにYouTubeでは「Poppin’ Hoppin’ Lovin’」と「LAI-LA-LA」のミュージックビデオが公開されている。
この2曲から、デビュー2年目となるなにわ男子の今と成長について迫る。
かわいさ際立つ「Poppin’ Hoppin’ Lovin’」
なにわ男子らしい「かわいらしさ」と「ポップさ」が詰め込まれているのが「Poppin’ Hoppin’ Lovin’」だ。
MVではショップのカウンターで退屈そうにしているメンバーが、イントロが始まると同時に笑顔を弾けさせ、つけていたエプロンを外して放り投げる。しんどかったり、退屈な日常から抜け出しておいでよ、と誘うかのようだ。背景も衣装もポップでかわいさが全開。ダンスも注目ポイントが高い。サビではハートを作って頬に当てるような振りがあるが、メンバーの真似をして、一緒に踊りたくなる楽しさがある楽曲だ。
こういった「なにわ男子らしい」パブリックイメージを牽引しているのが、道枝駿佑の存在だ。グループの顔として数多くの雑誌で表紙を飾り、すらっとしたスタイルとかわいらしい顔立ちは、アジア圏でも多くのファンを抱えるほど。デビュー前から甘めのビジュアルで、かわいらしいイメージを持たれることの多い道枝だが、20歳を迎えた現在はそのピュアなイメージはそのままに、どこか余裕を感じるような雰囲気は唯一無二だ。
そんな道枝が、一番大事なものは「なにふぁむ(なにわ男子ファンの呼称)が今の僕たちに求めてくれているものを届けること」(※1)と語るように、その成長と共に雰囲気を若干変えながらも、根底にあるキュートさを持ち続けるのは、ファンが求めるものを表現したいという彼の考えによるものもあるだろう。アイドルとしての王道を目指し続けることで新しい可能性が見えてくる(※1)とも語る道枝が中心となってファンの期待に応え続けることで「なにわ男子=キラキラ王道アイドル」というブランドを確固たるものにしている。