RADWIMPS、Travis Japan、Mrs. GREEN APPLE、水曜日のカンパネラ、XG、アイナ・ジ・エンド……注目新譜6作をレビュー
水曜日のカンパネラ「マーメイド」
トラックの基調はレゲエ〜ダブ。ゆったりと奥深いリズムに気持ちよく身を任せているうちに徐々にBPMが上がり、サビに入った瞬間にドラムンベース的なビートに移行。愛らしさとエモさを併せ持ったメロディラインとともに“夏の切なさ”が身体に浸透してくる。水曜日のカンパネラの新曲「マーメイド」は、詩羽(Vo)がCMに出演中のコカ・コーラによる体験型音楽プラットフォーム「Coke STUDIO」(マーメイド編)キャンペーンソング。夏と言えばレゲエというベタなアイデアを軸に、水カンらしいハイブリッド感に溢れたダンストラックに仕上げている。歌詞は“マーメイドがフェスに憧れ、インドア派の王子の手を引き一緒に行く”というストーリーで、もちろん今年のフェスでも盛り上がること必至。(森)
XG「GRL GVNG」
K-POPとJ-POPのメソッドをバランスよく融合し、世界を視野に入れたガールズグループとして2022年に「Tippy Toes」でメジャーデビュー。MTV Video Music Awards Japanでライジングスター賞を獲得するなど徐々に注目度を高めている7人組R&B/ヒップホップグループ・XGの新曲「GRL GVNG」は、1stミニアルバムからの先行配信。超ドープなビート、強靭なベースラインを中心にしたトラックとともに放たれるのは、〈All of my ladies are fire〉をはじめとする確固たる意志を含んだリリック。自立心と上昇志向を武器にファイティングポーズを取るこの曲によってXGは、自らのアイデンティティを改めて提示することになりそうだ。SF的な映像や手話を取り入れた振付、確かなスキルに裏打ちされたダンスなど、MVもきわめて個性的。(森)
アイナ・ジ・エンド「宝石の日々」
BiSHの解散から1週間が経った現在、すっかり燃え尽き放心しているファンも多いのだろう。そんな彼ら、彼女たちの心にじんわり染み込んでいく優しいバラード。朴訥としたメロディにストリングスが色をつけていく。タイトルはBiSHメンバーと過ごした8年のこととも取れる。激動の時間を振り返るにしてはずいぶん穏やかな曲だと一瞬思ったが、本人による歌詞は〈あぁ 続けていこう 宝石の日々〉〈君と見たい夢を もっと〉。ソロシンガーとしての、これからの歌である。後半になると歌唱にもグッと力が入り、アイナだけの、少し痛々しい、でもたまらなくセクシーな掠れ声が炸裂。やはりこの人にはまだまだ歌い続けてほしいと強く思う。(石井)
10-FEET×バスケに続くヒットは生まれるか? RADWIMPS、スカパラ、B'z 松本孝弘……様々な形でスポーツを彩る楽曲
2023年の上半期Billboard JAPAN総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」で5位にランクインした10-F…
ONE OK ROCK、RADWIMPS、BUMP OF CHICKEN……『18祭(フェス)』出演、若年層に支持され続けるバンドたち
BUMP OF CHICKENが出演した『18祭(フェス)』が5月12日までNHKプラスで配信中だ。『18祭』とはアーティストと…