ジャニーズWEST×Aぇ! groupコラボステージは“最高”の連続 『カミオト』で発揮された2組の魅力

 6月17日、音楽バラエティ番組『カミオト―上方音祭―』(読売テレビ)が生放送された。同番組は、関西にゆかりがあるアーティストらが4時間以上にわたり、ライブパフォーマンス、トークなどを繰り広げる大型特番。

 3年目を迎えた今回の目玉のひとつとなったのは、ジャニーズWESTとAぇ! groupのコラボレーションである。Aぇ! groupはスペシャルサポーターとして番組を全編にわたって盛り上げていた。一方、ジャニーズWESTも序盤からトークコーナーに参加するなどして楽しませてくれた。そんななか、見ごたえがあったのはやはり両グループがコラボで披露したジャニーズWESTの楽曲「証拠」のパフォーマンスである。

気合いがみなぎる末澤に、神山が拳を突きつけて“応戦”

 同コラボはとにかく「最高」の連続だった。歌い出しは、神山智洋(ジャニーズWEST)、末澤誠也(Aぇ! group)が担当。気合いをみなぎらせる末澤に対し、神山も自分の握り拳を末澤の胸に突きつけて“応戦”。そして顔を接近させる。先輩、後輩関係なくやり合う宣戦布告的なオープニングは、観ているこちら側まで気持ちが燃えたぎった。

 続いて藤井流星(ジャニーズWEST)と佐野晶哉(Aぇ! group)の組み合わせ。ここでは、〈夢見てるばっかの 僕がいたんだよ〉の歌詞をなぞるように藤井を見つめる佐野の嬉しそうなまなざしが印象的だった。続くパートは中間淳太(ジャニーズWEST)と福本大晴(Aぇ! group)。優しく微笑みながら歌い上げ、普段のキャラとのギャップに目を惹かれた。さらに小瀧望(ジャニーズWEST)が正門良規(Aぇ! group)をグッと引き寄せるように肩を組んだり、〈どれが正しくて 間違いで〉のパートで濵田崇裕(ジャニーズWEST)と小島健(Aぇ! group)が画面からはみ出そうな勢いの歌いっぷりを披露したり、アグレッシブさが光るコラボとなった。

 パフォーマンス後は、MCの海原やすよ ともこが「WESTがめちゃくちゃお兄ちゃん(に見えた)」と感想を口にしていたが、まさにその通りで、ジャニーズWESTが「さあ来い」と胸を貸し、Aぇ! groupが全力でぶつかっていく雰囲気が刺激たっぷりだった。

桐山の写真に見切れて写るリチャードに大爆笑

 今回のコラボは、関西ジャニーズファミリーとして共に歩み、そして先輩後輩ながら互いに全力でぶつかり合うという、ジャニーズWESTとAぇ! groupの関係性がよく伝わるパフォーマンスだったのではないだろうか。

 まるで戦場のようでもあったが、ただその根底にはお互いに対するリスペクトがしっかりと流れていた。パフォーマンス前もAぇ! groupが「恐れ多いですが、全力でぶつかるだけ」と口火を切って「お願いしゃっす!」と頭を下げると、小瀧も「これだけを楽しみに生きてきたんで。一瞬の青春やと思うんで」とそのコラボの貴重さを独特の言い回しであらわした。そしてこの「青春」という言葉に2組の想いが凝縮されている気がした。

 パフォーマンス中はバチバチと火花が散るようだったが、トークコーナーでは抜群のコンビネーションが見られた。思い出の写真を披露するコーナーでは、桐山照史が「関西ジャニーズの聖地」として大阪松竹座での写真を公開。自分の後ろにAぇ! groupの草間リチャード敬太が見切れて写っていることについて、「リチャードは生まれたときからリチャードなんやね」という声があがって大爆笑となった。

 さらに懐かしの青春ソングのアンケートコーナー「みんなのナツオト」の「関西ジャニーズソング編」では、なにわ男子、KinKi Kidsら先輩たちの曲が揃ったのを見て「(このランキングに)そろそろAぇ! groupも入るんじゃないか」という話題に。重岡大毅が「もうすぐ入ってくるよ、すーぐ!」と人差し指を重ねながらチャーミングに言って笑わせた。

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