THE ALFEE、50年間活動を続けたことへの誇り 高見沢「ここで弱気にならないようにと言い聞かせている」 

THE ALFEE、それぞれが感じる伸びしろ

「お客さんがノッてくれるかぎり、僕らのツアーもずっと続いていく」(桜井)

ーー坂崎さんはこの3年間、どんなことを考えていましたか?

坂崎:やっぱり、ライブのことをずっと考えていました。4回もツアーが飛んでしまったので、早くライブをやりたい、やらなければいけない、みたいな気持ちは常にありましたね。声を出さない形でライブをした時は、拍手や手拍子でみなさんの気持ちを表していただきましたけど、声が出せるようになって各地とも反響がすごいですよ。我々もその声援に負けないようにステージに立っています。それにコロナ禍で動画や配信番組でTHE ALFEEを知ってライブに足を運んでくれた人もいて。50年もバンドをやっていると、往年の曲だけでもライブは成立するんですけど、僕らの場合は昔からのファンの人たちも最新の曲を待ち望んでくれているんです。だから新しい作品で入ってきてくれたファンの方々と一緒になってライブを盛り上げてくれる。そういう部分は、ずっと現役でやり続けてきた証だと思うので嬉しいですね。

桜井:今回、ライブツアー以上のものはないんだと、改めて感じています。僕らが、客席のパワーに乗せられる瞬間もあって。ツアー前はふにゃふにゃな身体もツアー中はマッサージ師の方に「どうしたんですか? 筋肉がついてますよ!」と言われるんです。それだけツアーは体力を使うわけですよね。我々はツアーと共に生きてきたことで、健康を維持してこれたんだと思います。そういうところを含めて、今ツアーができている幸せと、これまで年に2回ツアーをやってこれたことがいかに大きかったのか、ということを実感しています。

ーーみなさんが健康体でいるということは大きいですよね。世界を見渡しても、同じメンバーで50年にわたってバンド活動を休みなく続けてきた例は他に知りません。

高見沢:バンドが何らかの理由で活動休止や解散して、再結成するみたいなことは、それぞれ事情がありますから仕方ないことですけど、僕らのように50年間、新曲を出し、コンサートツアーをやり続けているバンドはなかなかいないみたいですね。そこは誇りに思っています。

ーーみなさんにとって50年は通過点、というような気もしますが……。

高見沢:先のことは、デビュー50周年を迎えてから考えようかと思っています(笑)。

坂崎:急に打ち止め! とか(笑)?

高見沢:それはない(笑)。50周年を迎えた時、何が見えるのか楽しみですよ。そんなに変わることはないと思いますけどね。40周年を迎えた時も「次はどうなるんだろう」と思っていましたけど、結果そんなに変わらなかったかな?

桜井:本当に早いな。ついこの間、45周年を祝ったばかりなのに。

高見沢:このまま3人で粛々と月日を重ねて、50周年を迎えたいですね。

ーー長いキャリアを重ねていくと、枯れた境地に至る人もいると思いますが、THE ALFEEはよりドラマチックに激しくなっていますね。

高見沢:これだけツアーを続けてると、やっぱりスキルはどんどん上がっています。デビュー当時の僕らはボンクラだったけど、ツアーで鍛えられましたね。とにかく、音楽は年齢でやるものではないと僕は考えているので、まだまだ伸び代もあると思っています。

坂崎:僕も伸び代は感じますね。というか、もっと演奏が上手くなりたいとか……いろいろな楽器を弾きたいとか、ドラムもちゃんと上手くなりたいとか、時間が足りないね。

高見沢:ドラムをやるならもっと体力つけなさい!(笑)。1曲で終わっちゃうよ?

坂崎:昔より体力を使わない叩き方があるんだよね。手はいいんだけど、問題はキックだな(笑)。でも、こうやって音楽を楽しめているところも含めて、まだまだいけるなと感じます。

ーー高見沢さんもまだまだ新しくやりたいことはありますか?

高見沢:僕自身、その時にやっていることがすべてなので。「次は陶芸がやりたい!」とかは今のところないですね(笑)。

桜井:高見沢の陶芸、見てみたいな(笑)。

高見沢:ぐにゃぐにゃだろうな(笑)。これからも3人でステージに立てる日々が少しでも長く続けば良いなと思っています。そうしていれば、自然と何かが生まれてきますから。

桜井:よくこれだけツアーが続けられるなと聞かれるんですけど、もう2800公演近くやっていますからね。毎回新曲を取り入れた内容の違うコンサートをやっているわけですから、いつもその時のツアーが一番いいと言えるんです。春ツアーの後に控えている秋ツアーもきっと今以上のことができると思います。お客さんがノッてくれるかぎり、僕らのツアーもずっと続いていくのではないかと。

■リリース情報
ダブルAサイドシングル『鋼の騎士Q / Never Say Die』
発売日:2023年5月17日(水)

「鋼の騎士 Q」
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 土ドラ『グランマの憂鬱』主題歌

初回限定盤A【CD】TYCT-39193 税込1,100円(税抜1,000円)
初回限定盤B【CD】TYCT-39194 税込1,100円(税抜1,000円)
初回限定盤C【CD】TYCT-39195 税込1,100円(税抜1,000円)
通常盤【CD】TYCT- 30135 税込1,100円(税抜1,000円)
※全形態CDジャケット&ボーナストラック違い

THE ALFEE オフィシャルHP:https://www.alfee.com/
ユニバーサルミュージック THE ALFEEオフィシャルHP:https://www.universal-music.co.jp/the-alfee/

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