THE ALFEE、感動と笑いに包まれた『天地創造』ツアー 超満員で迎えた東京国際フォーラム ホールA公演レポ

THE ALFEE、最新ツアーレポ

 2022年2月には、2年8カ月ぶり、26枚目のオリジナルアルバム『天地創造』をリリースし、オリコンウィークリーアルバムチャートでは2位を記録。デビュー48年目の今も、その人気の健在ぶりを見せつけているTHE ALFEE。その際立ったキャラクター性が買われ、2017年から続く『タマホーム』に続き、3月から日本ケンタッキーフライドチキンのCMにも出演。歌番組や情報番組への出演、過去に発売された夏のイベントDVDパンフレットに収録された『ALFEE KITCHEN』の口コミ、生配信番組『Come on ! ALFEE !!』などで、若い世代を始め新規ファンが増え続けているという現象を生んでいる。そんな中、3月31日の川口総合文化センターリリア メインホールを皮切りにスタートした、『THE ALFEE 2022 Spring Tour Genesis of New World 天地創造』。5月21日の熊本公演で通算ライブ本数が2800本を記録したほか、ツアー後半となる5月29日の東京国際フォーラム・ホールA公演2日目は、前日に続きソールドアウト。5月とはいえ暑さが厳しいこの日、THE ALFEEのさまざまなツアーTシャツ姿のファンが多く見られた。

THE ALFEE
THE ALFEE

 外の暑さそのままに開演前の会場も熱い。賛美歌のSEが流れる中、客席はこのツアーで販売された鳴り物応援グッズであるマラカスライト「ミカエルの剣」を揺らしながら、開演を今か今かと待ちわびている。やがて開演のアナウンスが流れると、会場からは大きな拍手が湧き上がる。それが途切れぬ状態のまま、ドラム音が鳴り、緑色の照明がまばゆく光る。スモークでおおわれたステージ中央にTHE ALFEEの3人、高見沢俊彦(Vo/Gt)、坂崎幸之助(Vo/Gt/Per)、桜井賢(Vo/Ba)があらわれ、それぞれのポジションにつく。

 そして始まったオープニングナンバーは、昨年リリースされた70枚目のシングル曲「The 2nd Life -第二の選択-」。〈当たり前の日々がこんなにも愛しい〉と桜井の艶やかな声が優しく語りかけるスタートに、思わず感無量の気持ちになる。間髪入れずに、ドラム音が鳴り響き、ライブでは特に盛り上がるナンバー「AFFECTION」に流れ込み、1983年のアルバム『ALFEE’S LAW』から「トラベリング・バンド」へ。この曲では通常ならば高見沢が歌詞の〈今夜は帰さない〉を歌う時には歓声があがるが、この日のライブでは規制により客席は声を発せない。そのストレスを解消するかのように、続く「FLOWER REVOLUTION」では客席のパワーが爆発。一斉に縦に揺れながら両手を交互に上げる客席の振動で、2階席は激しく揺れる。それに応えるかのように楽器を持ったままジャンプしながら回転する3人。高見沢はジャンプしながら脚を開いたり閉じたり、坂崎は途中パーカッションを叩いたりと忙しい。

高見沢俊彦

 続いて、シンセサイザーが切ないメロディを奏で、2012年リリースのアルバム『ALFEE GET REQUESTS』バージョンの「孤独の美学」へ。カラフルな照明が照らされる中、情熱的なナンバーが演奏され、5曲が終了したところで坂崎によるMC。客席に着席を促し、恒例の場内アンケート。「THE ALFEEを初めて見る人」の質問に、客席からは結構な数の手が挙がっている。メンバー紹介もただではすまさないのがTHE ALFEE。桜井が美声で出身地である「秩父音頭」を披露すれば、高見沢は高音でクリスタルキングの「大都会」のワンフレーズを歌って自己紹介。声を出せない客席の代わりに、笑い声はキーボードの効果音でサポート。ツアー名物、恒例のツアーグッズ販売促進営業部長の桜井によるグッズ紹介と場を盛り上げていく。

 そして「演奏会に戻りましょう」の坂崎の声とともに、演奏が再開。高見沢がこの曲でアコースティックギターを披露するのはこのツアーが初めて、という「ひとりぼっちのPretender」へ。激しくギターをかき鳴らす高見沢。途中のフラメンコを思わせる間奏では、真っ赤な照明がステージを照らし情熱的な雰囲気を演出する。ピアノが流れ、高見沢ボーカルの1980年のナンバー「美しいシーズン」へ。のちのMCで語られたのだが、実はこの曲は当時、高見沢が桜井ボーカル用に作ったナンバーなのだそう。引き続き坂崎ひとりに照明があたり、アコースティックギターが響き、コロナ禍最初にリリースしたシングル「友よ人生を語る前に」に。曲中の「Hey!」というコーラス部分では客席から一斉に拳があがっていた。



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