香取慎吾、GENERATIONSと再共演 “バラエティ道場”のような対決見せた『GENE高』での盛り上がり

香取慎吾『GENE高』ゲスト回を観て

 香取慎吾が5月13日放送の『GENERATIONS高校TV』(ABEMA ※以下、『GENE高』)に出演。GENERATIONSメンバーと体を張った全力ガチバトルに挑んだ。2017年4月にスタートした『GENERATIONS高校TV』は7年目に突入。この春から学期制を取り入れてパワーアップを図る。その最初のゲストとして招かれたのが香取だった。

 香取とGENERATIONSの繋がりは、昨年12月に香取が稲垣吾郎、草彅剛と毎月生放送をしているレギュラー番組『7.2 新しい別の窓 #57』(ABEMA ※以下、『ななにー』)での共演が記憶に新しいところ。その際、コラボライブで披露されたGENERATIONSの楽曲「DREAMERS」「ひらひら」は、彼らの曲をよく聴いているという香取が選曲したという。

 また、香取は2018年に『ななにー』をスタートするにあたって、先にオンエアしていた『GENE高』を視聴。「モデルタイプとして見たものだったのかもしれない」とも語っていた。(※1)

 一方で、GENERATIONSにとっても『ななにー』へのゲスト出演は特別なものがあったようだ。佐野玲於がラジオ『佐野玲於の水曜CultureZ』(文化放送)で「とにかく一番考えさせられるコラボだったなって思っていて」「国民的といえばということをしてきた御三方だから、GENERATIONSが目指すならこういうところを目指したいよねのお手本というか」「これに懲りず、またお願いします! 僕らも頑張るんで」とアツく語っていた。(※2)

 さらに、関口メンディーは香取のソロライブや個展にも足を運び、そのこみ上げる感動を音声プラットフォームVoicyで発信するなど、すっかり香取の虜になったようだ。(※3)

 待ちに待った再共演に、どんな化学反応が起こるのかと楽しみにしていたが、想像以上の盛り上がり。改めて、香取慎吾とGENERATIONSの相性の良さを感じられる時間となった。

香取が仕掛ける笑いに、素直に反応するGENERATIONSの愛らしさ

 その相性の良さは、オープニングから見受けられた。ロケバスで準備中の香取を迎えに行ったGENERATIONS。番組冒頭では体をぶつけ合うなどふざけていた7人だが、大先輩を前に緊張を隠しきれない。誰が最初に声を掛けるのかとドギマギしていると、おもむろに香取がロケバスから降りて来てしまったものだから、さらに萎縮してしまう。

 だが、香取のうまいところは、そこで先輩らしい振る舞いをしながらも、自分から彼らにツッコませる隙を見せていくところ。登場したはいいものの、カメラに背中を向けて何も話さない香取に、「違う違う!」「待たせすぎたのかな?」と、GENERATIONSメンバーから声を掛けずにはいられない。

 このツッコまれ待ちの香取にだからこそ、中務裕太が「C-3PO!R2-D2!YUTA!」とボケに行きやすくなったように見えた。そして勇気を振り絞って突撃した中務を、香取はジッと見つめ、おもむろに手を挙げて「フォース!」とスターウォーズの要素を拾ったボケを返していく。これには、GENERATIONSも手を叩いて爆笑。

 さらには、運動場でガチンコ対決をするからと聞きラフなジャージ姿で登場したのに対して、GENERATIONSがロングコートやGジャン、カーディガンにブーツと、おしゃれにキメているのを指摘。「どうなってんのこれ、俺やる気満々みたいな! なんだよこれ、恥ずかしいよ!」と嘆く。かと思えば、GENERATIONSの10周年記念アルバム『X』のなかで、「『PARTY7 ~GENEjaNIGHT~』もいいけど、個人的には『Fiction』っていう曲がいちばん好き」と話し、7人を喜ばせる。「うぉー!」「うれしいなー」とリアクションするGENERATIONSの愛らしさも同時に見ることができた。

 あえて言葉を発しない“間”を作って相手の言葉を引き出させること。自分のカッコ悪いところを先に言って笑いを取ること。そして嬉しい言葉で相手の心を掴むこと……。これまで数々のバラエティを経験してきた香取ならではの引き出しの多さに驚かされる。そして、香取のテクニカルな笑いに対して、素直に反応するGENERATIONSだからこそ、これほど短時間で打ち解けた雰囲気に包まれたのではないだろうか。

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