中居正広と香取慎吾、周囲の想像を超えた固い絆 テレビの未来が楽しみになった『まつもtoなかい』での6年ぶり共演
「やっぱりテレビはこうでなくっちゃ!」と言いたくなるような盛り上がりっぷりだった。見たかったものを見せてくれる。それもいい意味で、予想を上回るクオリティで。そんなテレビならではの興奮が詰まった1時間。松本人志と中居正広がMCを務める新番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)のゲストに香取慎吾が登場したのだ。
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SMAP解散後、実に6年ぶりの共演となる中居と香取。番組が始まるやいなや「(初回から)重くないですか?」と苦笑いする中居。「今日、俺思ってんのは邪魔せんとこって」と、松本も香取と中居の再会に気もそぞろの様子だった。
そんな2人のもとにやってきた香取はといえば、なぜかずっと口をムニュムニュさせてだんまりを決め込む。たまらず松本が中居に今の心境を尋ね、「うれしいのと、ちょっと恥ずかしいっていうのがありますよね」と語り始めても、まだ何も言葉を発しない香取。数々の番組を仕切ってきた名司会者である中居も「良くないですよ、そういうのも!」とペースを乱されっぱなしだ。
そして、ようやく香取が口を開いたかと思えば「中居さん、お久しぶりです」と他人行儀な挨拶で、これには松本も「なんやねん!」「熟年離婚したカップルが久しぶりに会うみたいな!」とツッコまずにはいられない。
中居の照れくさそうな笑顔、そして香取のいたずらっぽい眼差し。それは、彼らがSMAPとして活動してきたときによく見られた顔だったことを思い出す。中居をここまで翻弄する人も、香取がこんなにも末っ子モードになれる人もなかなかいない。6年という時間が空いたとしても、そのポジションが誰かに取って代わることはできなかった。
いくつもの顔を持ち合わせている2人。でも、この顔は彼らが揃ったときにしか見られない。くすぐったくて、うれしくて……改めてこの顔が見たかったんだ、と思わせてくれる瞬間だった。
毎日の連絡、2人での対面、ライブ鑑賞……周囲の想像を超えた絆
香取の口数が少なかったのは、中居がプライベートでの交流をどこまで話すのかが見えなかったから。聞かれればなんでも答えるというスタンスで出演したものの、やはり中居にそのハンドルを託す香取。すると、中居から昨年休養したことをきっかけに香取から毎日の連絡があったことが語られた。
「大丈夫?」といった言葉抜きに、いきなり「会いたいんですけど、会いに行けますか?」と始まった香取の連絡。それは中居なら「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫」と答えるに決まっていると、香取が見越してのことだった。さらに「死にますか?」という言葉を投げかけたのも、「それくらい言わないと返してこない」と踏んでのこと。
それから毎日19時台に連絡をし続けたという香取。なかには「ひじきを食べました」なんていう他愛もない話題も。話のネタが切れたように見えるが、これも中居がひじき嫌いだからという香取なりのイジりが入っているのが微笑ましい。
中居は、現在香取が“新しい地図”の仲間として活動を共にするメンバー、稲垣吾郎や草彅剛に頼まれて連絡をしているのかと予想していたそうだが、予想に反して2人は「連絡してたのを知らないと思う」と香取。これまでSMAPはメンバー間で連絡をほとんど取らないことでおなじみだった。しかし今回のエピソードを聞いて、周囲にはもちろんメンバー同士にも知らせていないだけで、実際は語られていないやりとりがそれぞれにあるのだろうと感じた。
さらに、年明けには2人で会い、中居は香取のソロライブにも足を運んでいたという。香取もYouTubeにアップしたライブ映像を中居に送っていたそう。これには中居も張り切って演出や振り付け、衣装についての質問や「引きの絵があってもいいんじゃ?」とアドバイスを返信したのだが、香取はまさかのスルーだったとぼやく。その真意を聞かれた香取が「うざかった」と答えるところも、やはり中居と香取ならではの関係性だと口元がゆるんだ。