BE:FIRST、「Smile Again」と「Boom Boom Back」のギャップ 高い歌唱力で正反対の世界観を表現
もう1曲の「Boom Boom Back」は、骨太なヒップホップチューン。7人の歌声を聴くと、「Smile Again」よりも息を吐き出すスピードが早く、声帯の使い方も異なっていることがわかる。それによって声に強さが出ており、楽曲の良さを引き出しているようだ。例えば、SOTAのラップはややラスピーボイス気味で、ヒップホップ的なクールさと勢いが際立っている。RYOKIも高音を恐れずに地声で歌っており、彼の特徴的な歌声をこれでもかと言うほど披露している。その他のメンバーも1音1音強く発声し、そこに気だるさのようなニュアンスも加わっていることがわかる。発声や音程の取り方の基礎がしっかり築かれているからこそできる歌唱であることは一目瞭然だ。
いずれもシンプルなようでテクニックが詰まっている「Smile Again」と「Boom Boom Back」。彼らが高い歌唱力を持っていることは間違いない。それに加えて、1枚のシングルで全く違った歌のアプローチをしている表現力の豊かさにも驚く。まだまだ彼らの快進撃は止まらないだろう。



























