THE RAMPAGE、原点回帰で強まった決意と絆 遊び心から真摯なメッセージまで、全てが“16人のニューフェーズ”に

 16人組ダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGEが、2月22日にニューアルバム『ROUND & ROUND』をリリースした。昨年デビュー5周年の節目を迎えた彼らが、今回テーマに掲げたのは“原点回帰”。スタイリッシュな白衣装で届けるリード曲「NO GRAVITY」には、個人活動を経てますます強固になった16人の絆と、まだ見ぬ未来に向かって突き進む決意が表現されている。さらに「ハジマリノウタ」「ROLL UP」「Love Will Find A Way」といった新曲を含む全12曲を収録。昨年、大盛況の中で終幕したアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT”』のライブ映像なども収録されている。

 リアルサウンドではメンバーを代表して、ボーカルのRIKU、パフォーマーの陣、与那嶺瑠唯、山本彰吾、浦川翔平、武知海青にインタビュー。メモリアルイヤーの先に踏み出した今の心境を語ってもらった。(斉藤碧)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

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16人の個性を“THE RAMPAGEの色”にするために

――まずは『ROUND & ROUND』というアルバムタイトルに込めた想いから聞かせてください。

山本彰吾(以下、山本):昨年僕らはデビュー5周年を迎えて、1年に渡ってアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT”』を行ったんですが、そんなメモリアルイヤーが一区切りしたことで、今年のTHE RAMPAGEは1年を通して“改めて一人ひとりのパフォーマンススキルや、この16人でいる意味を考える”というフェーズに突入したんですね。そのために掲げたのが、“原点回帰”というテーマで。『ROUND & ROUND』は直訳すると“回り回る”という意味なんですけど、今の僕らの目標やテーマ、そこに懸ける意気込みがギュッと凝縮されたタイトルになっています。

――昨年、ツアーの初日公演を終えた後にインタビューさせていただいた時も、主にライブの構成を考えている山本さんは「今は16人のTHE RAMPAGEを見せる時だと感じている」(※1)と話していましたね。

山本:そうですね。その上で全ての公演を終えた時に、やっぱりもう1段階上を目指していくためには、THE RAMPAGEがどういうグループなのか、僕らのストロングポイントは何かをしっかり見極め、伸ばしていく必要があるなと思って。それが今回、グループとしての大きな目標になりました。

――“原点回帰”というテーマにちなんで、コンセプトフォトもデビュー前に撮影したビジュアルをオマージュした仕上がりになっていますが、当時と今のビジュアルを見比べていかがですか?

武知海青(以下、武知):6年くらい前のビジュアルなので、見た目はどうしても変わりますけど……。(と言って周りにいるメンバーの顔を見回す)

浦川翔平(以下、浦川)・与那嶺瑠唯(以下、与那嶺):(陽気なポーズで武知にアイコンタクトを送る)

武知:うん、中身は全然変わってないですね。

一同:(笑)。

武知:あと、今回撮影していて思ったんですけど、最初のビジュアルはまだ撮影に慣れていない頃に撮ったものなので、結構ポージングが独特なんですよ。

陣:これな!(当時のポージングを再現)

浦川:これもなかなか……。(当時のポージングを再現)

武知:(笑)。このポーズを完全再現するのは難しいので、最新のビジュアルには、今の自分たちが思う“初期のTHE RAMPAGE”が表現されています。

――今のビジュアルが“一人ひとり違ったオーラを放っている16人の集合体”であるのに対して、当時のビジュアルからは、“ヒップホップグループ”という明確なコンセプトを背負いながら、それぞれが自分の色を模索している様子が垣間見えます。与那嶺さん、実際のところ、当時はどんなことを考えていたのでしょうか?

与那嶺:確かにTHE RAMPAGEを結成してすぐは、16人の大人数グループということで、「その中で埋もれないように、もっと自分の個性を出さないと!」と思っていたんです。でも、最初のコンセプトフォトを撮ったのは2回目の武者修行の頃で、デビュー前とはいえ、すでに3年くらい活動していた時期だったので、“グループのため”にという気持ちも強くなっていました。単純に自分の色を出せばいいんじゃなくて、グループの中で自分のストロングポイントを模索して、少しずつ確立しながら、それをどうグループに還元したらいいかを考えていた時期でしたね。そういった当時の心境がメンバーそれぞれの出で立ちや顔つき、ポージングに表れていると思いますし、最新ビジュアルからは、そこからの成長や何年経ってもブレない芯の部分を感じてもらえると思います。

――では、話題を昨年の『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT”』に戻しますが、今作にはそちらの映像も収録されます。見どころを教えてください。

浦川:今までのTHE RAMPAGEのライブは生感が強いと言いますか、自分たちの生身で届けるライブを大事にしていたんですが、『RAY OF LIGHT』ツアーからはレーザーやリフターといったギミックが加わりまして。さらにレベルアップしたライブが作れたので、そこに注目してほしいですね。特に“映える”シーンは、オープニングでしょうか。僕らがマントを着てリフターに乗って登場する演出は、自分たちでも開演前からゾワゾワするほど良い緊張感がありましたし、いざマントを脱いでスパンコールの衣装がバンッと現れた時の迫力は、観ている方にとっても凄まじいものがあったんじゃないかなと! 登場の瞬間から、皆さんに衝撃を与えることができたと思います。とはいえ、一方的にパフォーマンスを見せるのではなくて。ツアーと同時に全国各地でリリースイベントも開催していたこともあり、ファンの皆さんと心の距離を近づけながら廻れたツアーだったなと感じています。

――ちなみに、『LIVE×ONLINE』の時もマントで登場していましたし、定期的にマント姿のTHE RAMPAGEを見かける気がするんですけど……。

陣:僕ら、2回目の武者修行ファイナルの時も、黒マントを被って登場しましたからね(笑)。

RIKU:あれ以来、我々とは切っても切り離せない勝負演出になってます(笑)。マント姿での登場は、フードで顔が隠れていて、一見どこに誰がいるかわからないっていうサプライズ要素があるのが好きですね。『RAY OF LIGHT』ツアーの時は毎公演、どよめきを全身で感じられたことがすごく嬉しかったです。それを体感したことで、次のアリーナツアーではどんな演出を準備しよう? とか、次にドームをやる時はこんなサプライズがやりたいなとか、いろんなアイデアが浮かんできましたし、良いテンションを保ったまま2023年をスタートすることができました。

――『RAY OF LIGHT』ツアーもたくさんのアイデアが詰まっていて、すごく情報量の多いライブでしたけど、そのどれもが洗練されていて、THE RAMPAGEがやりたいことがスッと伝わりました。

陣:ありがとうございます。16人もいると、それぞれがやりたいこと、グループのためにできることはたくさんあるんですけど、それを1本のライブに全て詰め込むのは限界があるんですよね。だから今回のツアーでは、ボーカルのバラードセクション、MA55IVE(LIKIYA・神谷健太・山本彰吾・浦川翔平・鈴木昂秀のパフォーマー5人によるヒップホップユニット)のパート、翔平のDJと龍のMPCパフォーマンス、パフォーマーショーケースという形に絞っていて。大筋となるセットリストの中に、THE RAMPAGEのオールマイティぶりをお見せするエッセンスとして、そういった武器を散りばめています。

――例えば、パフォーマー・ラッパー・DJの顔を持つ翔平さんは、どういう気持ちでステージに立ったんですか?

浦川:もちろん、任せてもらえたことへの責任感はありますけど、あくまでもTHE RAMPAGEのステージを作る上の1つの要素として、自分の特技を活かせたらという感覚ですね。THE RAMPAGEのライブって、良い意味で落ちるところがないと思うんですよ。バラードセクションも静かに終わるんじゃなくて、感情が揺さぶられてハイになると思いますし、パフォーマンスを観てアガる楽曲も多いですし。そういう一つひとつのブロックの合間を繋ぐために、一瞬もテンションを落とさないためのギミックになればいいなと思って、DJもラップも一生懸命やらせていただいております。

陣:翔平のDJは、結構早い時期からTHE RAMPAGEのライブを支えてくれていますし、ラップも最初のホールツアーからやってるし、頼りになる存在ですね。

山本:いつもはふざけてるところをフィーチャーされがちだけど、じつはね。

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