et-アンド- 初ドラマタイアップでの挑戦と2023年にかける想い 野島樺乃「撮影現場はまさにカオスだった」

et-アンド- 初ドラマタイアップでの挑戦

 元SKE48メンバー・野島樺乃も所属している4人組ボーカルグループ「et-アンド-」が、2023年初となる新曲「恋のせい、」をリリースした。

 et-アンド-は、昨春の「花心」を皮切りに、四季に合わせた4曲のデジタルシングルをリリース。夏の「夏海月」、秋の「宵宵」と続き、今作が連続リリースラストの“冬曲”となる。カオスな歌詞と、ダンサブルなサウンドが混じり合ったパーティーチューンで、彼女たちにとっては初となるドラマタイアップだ。

et-アンド- / 恋のせい、 (Music Video)

 そんな記念すべき同曲について、et-アンド-にインタビュー。「恋のせい、」の制作に触れながら、2022年の振り返りや2023年の抱負を語ってもらった。(松本まゆげ)【最終ページにプレゼントあり】

「聴いたとき『なんやこの曲』と衝撃だった」(モラレス)

et-アンド-アーティスト写真
et-アンド-

――新曲「恋のせい、」が、ドラマ『それでも結婚したいと、ヤツらが言った。』のオープニングテーマとなりました。まずは、率直なお気持ちから聞きたいです。

野島樺乃(以下、野島):素直にびっくりしましたし、嬉しかったです。デビュー1年半でドラマのタイアップが決まるとは思っていなかったので、しばらく実感がわかなくてふわふわしていました。

――どんな状況でこの話を聞いたんですか?

野島:楽屋に集められたんですよ。ね?

モラレスきあら(以下、モラレス):そうそう。なんだけど、その前にいろいろあったんだよね。その日は学祭に出る予定で、朝集まったときにマネージャーさんが「今日、プチニュースあります」みたいなことを言ったんです。そう言われると、気になるじゃないですか? でも、聞くとはぐらかされるんですよ。「今日、朝ごはんは○○でした!」とか言って。だからもう、ニュースはないものだと思っていたんです。

――その時の会話のノリでそうなっただけだと。

モラレス:だけど、学祭が終わって事務所に戻ったら、マネージャーさんが「あ、そういえばドラマのタイアップが決まったよ」ってポロッと言ったんです。私たちは「……えっ?」みたいな。

――それは、野島さんが「実感がわかない」といったのも納得です(笑)。

モラレス:そこで、「朝言いたかったこと、これだったんかな?」と繋がりました。マネージャーさんも言いたくてたまらなかったから、匂わせたかったんでしょうね。それがまさかのタイアップだったから、みんなびっくりでした。

――しかも「恋のせい、」は、過去の3曲(「花心」「夏海月」「宵宵」)とはタイトルもコンセプトも少し雰囲気が違う楽曲になりましたね。

栗本優音(以下、栗本):冬といえばバラードというイメージがありますし、私たちも「冬曲はやっぱりバラードでくるでしょ」と予想していたんです。なので、初めてこの曲を聴いたときは「あ、こういう感じでくるんだ!」と驚きました。予想の斜め上をいく感じがいいなと。ファンの皆さんの期待も、いい意味で裏切れたような気がします。

モラレス:初めて聴いたときから〈ぐっちゃ ぐっちゃ ぐっちゃ ミンチ〉というワードが耳に残っていて、「なんやこの曲」と衝撃でした。

山崎カノン(以下、山崎):私は、最初に聞いたときから「ライブでやったらめちゃくちゃ楽しそうだな」と思っていました。私たちのワンマンは、“歌を聴かせるブロック”と“盛り上がるブロック”に分けているんですけど、盛り上がるブロックにぴったり。汗かきながらみんなでサビを歌うのも楽しそうだなと思っていました。

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モラレスきあら

――では、レコーディングはいかがでしたか?

野島:Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビというふうに場面転換がはっきりしている曲なので、違いを見せられたらいいなと思っていました。私のパートはきあらとのん(山崎)が歌っているそのラップの後は、テンションをガラッと真逆に変えられるように意識しながら声のトーンを調整して歌っています。

栗本:私は、サビ前のパートを歌っているんですけど、ここもガラッとリズムが変わるうえにテンポも速くて、すごく難しかったです。ここを歌うときはクリックを一気に上げて、リズム感を意識しながら何回も録りました。あと、〈最上階〉で、伸ばしつつ高音になるんですけど、そこにフェイクもかけなきゃいけなくて個人的に苦労しました。レコーディング中にも練習しながらちょっとずつ精度を上げていって、一番いいものを出せたと思います。

山崎:私は、この楽曲で初めてラップに挑戦したんです。ラップってイメージ的にカッコいいものだから、まずはカッコよく歌ってみようって思っていたんですけど、そうしたら自分が思っているよりもテンションが低く聴こえたみたいで。「もうちょっとテンション上げて。この楽曲に合うテンションで歌ってみよう」と言われたのは印象的でした。今までやったことがなかったぶん、難しかったですね。口角を上げて録ってみたら、良くなったみたいなんですけど。

――口角が上げるだけでそんなに変わるものなんですね。

山崎:みたいですね。ちゃんと変化が出てよかったです。

モラレス:サビの〈KO〉も、すごく高いんですよ。しかも全員で歌うので、音程はもちろん伸ばすタイミングも合わせなきゃいけなくて大変でした。あとは〈ぐっちゃ ぐっちゃ ぐっちゃ ミンチ〉をどうやったらカッコよく歌えるか。

――歌詞にもなかなか入らない言葉ですよね。

モラレス:そうなんですよ。だからそれをどうすればカッコいいものとして聞かせることができるかなと思って、試行錯誤を繰り返しました。結果、〈ぐっちゃ〉を一つひとつ際立たせるように、区切りながら歌っています。

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