松下洸平、音楽で届ける“つながり”の大切さ シンガーとしての誠実な魅力が溢れた『POINT TO POINT』東京公演
そして「ツアーは音楽を通してたくさんの人に出会い、一緒に前に進んでいく旅みたいなもの。僕たちが乗っているのは、歌うことでしか前に進まない船です。これからも一緒の船に乗って、まだ見たことのない景色や世界を見に行きませんか?」という言葉から、本編ラストの「旅路」。〈探そう 僕らの音が響くまだ見ぬ場所/そこには君もいる〉というフレーズは、音楽を介して多くの人とつながってきた今回のツアーを象徴していた。
アンコール1曲目は、ピアノの弾き語りによる「みんなが見てる空」。人と人の結びつきの大切さ、離れている人に対する感情を綴った歌からは、シンガーソングライターとしての奥深い魅力が伝わってきた。
ここで松下は、音楽に対する想いを語った。俳優としてたくさんの人に会えるようになるまでに10年かかり、1枚のアルバムをリリースするまでに十数年かかったこと。アーティストとしての自分をたくさんの人に受け入れてもらえるようになるには、まだ時間がかかるかもしれない。それでも歌うことが好きだからこそ、歌い続けていきたいということ。そして「『POINT TO POINT』というタイトルは、俳優としての自分とアーティストとしての自分をつなぐという意味でつけました。でも、このツアーをやって、自分とみなさんをつなぐということだとわかりました」という言葉に対し、客席から大きな拍手が送られた。
音楽の力を高らかに響かせる「MUSIC WONDER」でライブは終了。「また必ず笑顔で会いましょう!」と声を絞り、この日のライブはエンディングを迎えた。
シンガーとしての表現力、クールな表情とチャーミングな振る舞いを行き来するステージング、そして何より、音楽に向けられた真摯で熱い想い。アーティスト・松下洸平の魅力を存分に感じられるライブだった。
※1:https://realsound.jp/2022/08/post-1090302.html
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