椎名林檎、LIL LEAGUE、大橋トリオ、22/7、藍井エイル……1月11日リリース新譜5作をレビュー

22/7『神様だって決められない』

 秋元康プロデュースのもと、 リアルとバーチャルを横断しながら活動するデジタル声優アイドルから10枚目のシングルが到着した。表題曲の「神様だって決められない」はミディアムテンポの爽やかな青春ソング。メンバーがワンフレーズずつ歌い継ぐスタイルで、〈運命とは掴み取るもの〉〈さあどこへでも向かっていい〉といった頑張る人の背中を押す真摯なメッセージを投げかける。『ウマ娘 プリティーダービー コミックアンソロジー ~Friends~』などに参加する、みけだての描き下ろしイラストで構成されたMVも必見。また、共通カップリングにはコンテンポラリーなピアノの演奏にのせ、生きる意味をテーマにした朗読を交えて展開する「命の続き」を収録。14人体制となって間もなく1年。確かな成長が見える意欲作だ。(渡部)

22/7『神様だって決められない』music video

藍井エイル『KALEIDOSCOPE』

 昨年、10周年のメモリアルイヤーを華々しく迎えた藍井エイルが自身5枚目のニューアルバムをリリース。前作『FRAGMENT』から約4年ぶりとなる本作には、「心臓」「星が降るユメ」「PHOENIX PRAYER」など、アニメやゲームのテーマソングとして発表された楽曲のほか、シンガーソングライターの須田景凪が提供した「ロゼ」や、中村未来(Cö shu Nie)プロデュースの「Campanula」など全13曲を収録。持ち味でもある声量を生かしたハードなロックナンバーから、等身大の素顔がのぞくポップなラブソング、切ないバラードまで、1曲ごとに印象を変えるさまは、タイトルに掲げた通り、さながら万華鏡のよう。力強さの中にもしなやかさとブレない芯を秘めた歌声は、10年というキャリアによってさらに磨きがかかり、新章の幕開けを予感させる。(渡部)

藍井エイル 「心臓」(『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』主題歌)

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