香取慎吾、40代ラストイヤーに突入 草彅剛、山本耕史、キャイ~ン……人との縁に導かれて歩んだ1年

 香取慎吾が、1月31日に49歳の誕生日を迎えた。当日の22時からはInstagram Liveを開催。バースデーソングを歌ってケーキをパクパクと食べ、「ありがとう、俺の苺ちゃんたち!」と2万人を数える視聴者との交流を楽しんだ。「発表がまだだから言えないことばっか」「とっても楽しいことがこの先待ってるんだと思う」「最近いろんなところに行ってるよ」とファンを引き込むトークも。そして、ファンにはおなじみの「アイシテマース」の合言葉で、40代ラストイヤーの幕開けを華やかに飾った。

 48歳の香取は、とにかく活動的だった。11年ぶりとなるフジテレビ系連続ドラマ主演作『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(カンテレ/フジテレビ系)では、主題歌「Circus Funk(feat. Chevon)」を自ら歌唱。長い芸能生活においても、まだまだ開拓を続けていくという新たなフェーズの始まりを印象づけた。

 3rdアルバム『Circus Funk』を携え、昨年5月からは人生初となる全国ソロツアー『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025』を開催。自らコラボレーションしたいアーティストに声をかけ、ライブのセットリストを思い描きながら全体を構築していく。そのスタイルは、香取ならではの方法論として、いよいよ定着してきた印象だ。

 香取にとって、ライフワークのひとつであるアート活動も健在。さらに、その制作中に流れる音楽のなかで、「この人に会いたい」というセンサーがふと反応する瞬間を、決して見逃さないのだという。プロデューサーの視点で、香取慎吾とそのアーティストを掛け合わせたときに生まれる化学反応を想像し、「これは面白い」と感じたとき、彼のなかでGOサインが灯る。

 振り返れば、48歳の香取には、そんなGOサインが立て続けに灯った一年だったのだろう。音楽も番組も、人との縁とタイミングが何より重要だ。昨年から今年にかけては、香取にとって旧知の仲である人物との共演が目立ったのも、そうしたタイミングだったのかもしれない。

 1997年から2008年まで放送されたバラエティ番組『香取慎吾の特上!天声慎吾』(日本テレビ系)が実に17年ぶりに復活したというのも、大きなトピック。長年香取を支えてきたキャイ〜ンと出会った思い出の番組。当時、最終回の知らせを受けたときには「号泣した」と語るほど、香取にとっては思い入れが深い(※1)。「バラエティ番組って終わるんだ」と実感したのも、この番組だったと語っていた。

 そして昨年11月には、草彅剛とともに特番『大相撲フードバトル ~2025冬の陣~』(フジテレビ系)のMCを担当。言わずもがな、草彅はSMAP時代から、そして新しい地図を広げて以降も、互いの活動を間近で見つめ続けてきた存在だ。ふたりで続けてきたラジオ番組『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)は昨年4月に放送30周年を迎えた。だが、いつもと変わらずに過ごすというのも、彼ららしくてホッとさせられた。

 極めつけは、先日放送された山本耕史との『ふたりフェス』(NHK総合)だ。大河ドラマ『新選組!』(NHK総合)をきっかけに親交を深めたふたり。初対面で石を積み上げる香取に近づき、ダーツをしながら山本が香取の電話番号を盗むなど、山本が積極的に近づいたことで香取の心のドアを開けることができたのだと語られた。近藤勇と土方歳三を演じたふたりが、22年ぶりにだんだら羽織をまとい、刀をマイクに持ち替えて歌う姿には、「毎回このふたりでいいんじゃないですか?」という言葉が冗談では済まない説得力を帯びていた。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Shingo Katori(@katorishingo_official)がシェアした投稿

 そんな香取にとって友情を再確認する番組が続いた一方で、「はじめまして」の縁が広がった一年でもあった。その象徴が、香取の新レギュラー番組『しんごの芽』(読売テレビ)のスタートだ。初代マンスリーMCとして迎えられたのは、令和ロマン・くるま。初回には香取自身がInstagramのDMで直接オファーしたという驚きの裏話も明かされた。『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の王者であること以外は、くるまのことをほとんど知らなかったという香取。それでも「くるまがよかったんだ」と言い切る姿が印象的だった。

 香取にとって同番組は、『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)以来、約8年ぶりの単独レギュラー番組。その初回放送となれば、気心の知れた相手を選んでも不思議ではない。だが、そこをあえて未知の相手と組む判断には、挑戦を楽しむ演者としての姿勢と、エンターテイナーとしての懐の深さ、そして香取のなかにある“プロデューサーセンサー”の存在を感じさせるものがあった。

 プロデューサー視点といえば、近年の香取のバラエティにはテレビスターとしての自分を客観視し、その振る舞いすら笑いに変える視点が垣間見える。『ふたりフェス』では、山本が“香取慎吾の事件簿”としてタクシー内での出来事を披露。不機嫌な対応をする運転手に対して、「なんでそんなにイライラしてるの?」と詰め寄る山本を、香取が「やめましょうよ、疲れてるんですよ」と、なだめたという。その理由を問われ、「運転手さんとって、山本さんは悪い人、僕はいい人(として残る)」と語ったエピソードに、スタジオが笑いに包まれた。すると、香取は念押しに「本当すみませんでした」と言いながらドアを締めたと付け加え、さらに笑いを誘うのだ。

 『しんごの芽』でも、立ち上がったくるまの背後で顔を傾けて「今GoProカメラがあるから、ちょっと映ろうとしてるの。すごくない、俺? これは経験値がやっぱり(いるよ)」とアピール。くるまからはすかさず「言わなくていいです。言った時点で台無しになっちゃいました。素晴らしい技術なのに!」とツッコミが入ったものの、技術を見せながら、同時にそれを解体してみせる。その二重構造こそ、香取慎吾の“経験値”なのだろう。

 かつてタクシー運転手に「実るほど頭を垂れる稲穂になりなさい」と言われた言葉を、香取が今も大切にしているというのはファンのあいだでは有名な話。積み重ねてきたものが今につながり、向かい風の時期を経ても、また新たな形で活躍を続けられていることへの感謝。過去の自分が、今の自分をつくっているという実感があるからこそ、そのヒントをエンターテインメントとして差し出せるのだろう。

 これまでの道で出会った縁と、これからの道で出会う新たな縁――。その輪郭が、よりはっきりと見えてきた今、香取慎吾の40代ラストイヤーは、多くの人とつながるInstagram Liveから始まった。そのスタートを思えば、この一年もまた、香取らしい豊かな交差点に満ちた時間になるに違いない。

※1:https://realsound.jp/2025/05/post-2025034.html

香取慎吾、2026年は怒涛のスタートダッシュ 「一笑懸命、テキトーに」――変わらぬスタイルで届ける挑戦の予感

香取慎吾が、2026年早々から多方面で活躍している。本稿ではその模様を紹介する。

稲垣吾郎&草彅剛&香取慎吾、あえて地下へと潜っていく選択肢 『ななにー』100回目放送で証明するスターの力

稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人による番組『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA)が、12月28日の放送で100回という節目を…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる