藤井風の2022年は“微風”から“暴風”に 『紅白』を前に世界に向けて動き出した1年を振り返る
2年前に発売したアルバムの収録曲が突然世界から注目を浴びるというのは今の時代らしい現象とも言えるが、不思議と納得できる部分もある。多くの人が感じていた通り、彼が世界に羽ばたくのは時間の問題だろうという予感があったからだ。音楽に国境はない。彼の持つ類い稀な作曲力、秀でた演奏力、人を惹きつける歌唱力は、世界の誰もが認めるところだと思う。
それに加えて、ボーダーレスなセンスと言語能力を持ち合わせ、ネットのツールを駆使した時代に適した活動スタイルを選んでいる。彼には世界で活躍するために必要なピースが揃いに揃っているのだ。それを考えれば、今年起きた出来事はほんの序の口に過ぎないだろう。藤井風が起こす風は、まだまだ吹き始めたばかりだ。


























