iScream、鮮やかなハーモニーで“決意”を届けたリリースイベント 『LIVE i2023』への期待高まるステージに
2021年にデビューした3人組ガールズユニット iScreamが12月17日、埼玉県・モラージュ菖蒲でニューアルバム『i -Special Edition-』の発売記念リリースイベントを開催した。この日は、今年11月23日に発売された『i -Special Edition-』を携え、東京からスタートしたこのリリースイベントの最終日(本稿では第2部をレポート)。駆けつけたファンや足を止めたたくさんの観客に、心からの感謝と熱のこもった歌声を届けていた。
「リリイベファイナル! もっともっと楽しんでいきましょう!」
RUIの明るい呼びかけと共に、イベントは「つつみ込むように…」からスタート。YUNAのホイッスルボイスが会場に響き渡り、HINATAは吹き抜けになった会場を見上げながら笑顔で手を振っている。自分たちの歌を届けたいからという想いだけでなく、「この時間を一緒に楽しもう」「来てくれてありがとう」といった温かい気持ちが彼女たちの笑顔や仕草から伝わっているのだろう。声高に煽らなくても、3人は自然とオーディエンスを巻き込んでいった。
「(リリースイベントでは)初めての場所に足を運ぶことができて、自分たちも嬉しかったです。今日がファイナルとわかっている方も多くて、第1部の時の皆さんの目が優しすぎて、もらい泣きしそうになりました(笑)。リリイベが終わってもiScreamを応援したいとか、もっと曲が聴きたいと思ってもらえるアーティストになりたいと思わせてもらえたリリースイベントでした」(YUNA)
「各地でたくさんの方にお会いできて本当に嬉しかったです。特典会などでいろんな想いを伝えてくれて、私たちももっと愛を返していかなきゃいけないなって感じさせてくれるリリースイベントでした。こんな風にみなさんと愛を分かち合える機会はすごく大切。ファイナルはいつも寂しいです」(HINATA)
「今年は『つつみ込むように…』のカバーを通してiScreamの輪が広がった1年でした。私たちはコロナ禍でのデビューだったから、みなさんにこんなに近い距離で直接会えることも、クラップを実際に聞けることも、特典会での「いつもありがとう」の声も本当に嬉しい。それが『iScreamはまだまだいけるぞ』『もっと愛を届けられるぞ』っていう自分たちのバネになってきました。ファイナル、最後まで楽しんでいきましょう」(RUI)
リリースイベントを含むこの1年を振り返るMCを終えると、ステージ中央で向かい合った3人は、この季節にぴったりの「Silent Night」をアカペラで披露。『i -Special Edition-』にもアカペラで収録されたクリスマスソングだが、可憐でありながら芯の強さを感じさせる3人のハーモニーを生で聴くと、耳だけでなく心まで奪われてしまう。続けて披露された「ホワイト・ラブ」も、感情をしっかりと乗せた声と表情でオーディエンスを魅了。ワンマンライブなどでがっつり踊って歌うパフォーマンスも最高に魅力的だけど、歌だけでここまで人を惹きつけ、舞い踊る粉雪さえもイメージさせてしまう歌の表現力に酔いしれた。