結束バンド、Nornis、HiGH&LOW THE WORST、NGT48……12月28日リリース新譜4作をレビュー
『HiGH&LOW THE WORST BEST ALBUM』
『HiGH&LOW』シリーズと、不良漫画の金字塔『クローズ』『WORST』がクロスオーバーする映画の最新作『HiGH&LOW THE WORST X』。前作『HiGH&LOW THE WORST』を含め、本シリーズで制作された楽曲をコンパイルした2枚組ベストアルバムがリリースされる。最新作の主題歌である、エレクトロ系のビートに乗せて〈目を覚ました 本能を叫べ〉というラインを打ち鳴らす「THE POWER」(THE RAMPAGE)のほか、疾走するバンドサウンドとともに“このゲームは終わらない”というリリックを放つ「Top Down」(EXILE THE SECOND)、ドープなトラックと鋭利なラップ、刺激的なエレキギターが絡む「We never die」(BALLISTIK BOYZ)など両作の劇中歌を収録。さらに、川村壱馬&吉野北人(THE RAMPAGE)、中本悠太(NCT 127)、三山凌輝(BE:FIRST)のキャスト陣によるバラードナンバー「Wings」も収録されている。グループの枠を超え、それぞれのシンガーとしての個性が有機的に結びついたこの曲も、『HiGH&LOW THE WORST X』がもたらした成果だ。(森)
NGT48『渡り鳥たちに空は見えない』
今年6月、それまでの約7年間にわたるグループの歴史を総括した初のフルアルバム『未完成の未来』をリリースしたNGT48。彼女たちにとって、今回の約1年ぶりのシングルはグループの新章の幕開けを告げる大きな意義があるように思う。一つの集大成となるアルバムに『未完成の未来』というタイトルがつけられたことが象徴するように、NGT48は、未だ見ぬ景色に向けて新たなスタートを踏み出している。表題曲「渡り鳥たちに空は見えない」は、そうしたフレッシュな気概と未来へ向けた鮮烈なエネルギーを感じさせる疾走感の溢れるナンバーとなっている。NGT48の楽曲には青春の季節をテーマにした清廉なポップスが多く、同曲もそうした系譜に連なる楽曲ではあるが、一方で今回はもう一つの大切なテーマとして“大人になっていくこと”が歌われている。いつになくヒリヒリとした焦燥感やビターな味わいを感じさせる作風で、同曲が主題歌に起用されている新潟4局合同ミニドラマ『夜明けまえの彼女たち』バージョンのMVもYouTube上で公開されており、こちらも要チェックだ。また今作の通常盤Type-Bには、今年加入したばかりの3期研究生の楽曲「キスをちょうだい」が収録されており、ここから幕を開けるNGT48の新章への期待が高まる。(松本)
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