Official髭男dismがストリーミング時代に愛される理由とは 結成14周年、インディーズから100億回再生へ

 本日6月7日、Official髭男dismが結成14周年を迎えた。

 昨年は初のスタジアムツアー『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』を成功させ、今や国民的バンドとして名実ともに知られるOfficial髭男dism。だが、そんな彼らの現在地は決して一朝一夕で築かれたものではない。バンド結成から着実に活動を積み重ね、一歩ずつ歩幅を広げてきた。その軌跡をあらためて振り返りたい。

島根での結成から「Pretender」のビリオン達成まで

 バンドの始まりは、彼らの地元・島根にある。同じ大学の先輩/後輩でもあった藤原聡(Vo/Pf)、楢﨑誠(Ba/Sax)、松浦匡希(Dr)と、かねてより交流のあった小笹大輔(Gt)によって2012年に結成。当時は地元のライブハウスを中心に活動し、2015年にはインディーズデビュー作品となるミニアルバム『ラブとピースは君の中』をリリースした。

Official髭男dism - デビュー盤「ラブとピースは君の中」まとめMV

 そんなインディーズ時代に発表した「Tell Me Baby」がドラマプロデューサーの耳にとまり(※1)、2018年にはドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の主題歌を担当することになる。知名度や実績というよりは、純粋に楽曲そのものが評価された結果だったと言えるだろう。そして同年4月、同ドラマ主題歌として書き下ろした「ノーダウト」を携え、Official髭男dismはメジャーデビューを果たした。

Official髭男dism - ノーダウト[Official Video]

 バンドの名を一躍世間へ広めたのが、2019年に発表された「Pretender」だ。映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』の主題歌として書き下ろされた同曲は、切ない恋心を描いた歌詞と心を揺さぶるメロディで幅広い世代から支持を獲得。Billboard JAPANのストリーミングソングチャート「Streaming Songs」では当時史上最速で累計1億回再生を突破し、2025年5月には史上3曲目のビリオンヒットとしてその名を刻んだ(※2、3)。総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」の年間チャートにおいても、2019年は3位、2020年は2位と、2年連続でトップ3入りを果たしている。

Official髭男dism - Pretender[Official Video]

 「Pretender」の大ヒットで終わらないところにも、彼らの凄みが表れている。以降も、2019ABC 夏の高校野球応援ソングと『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)テーマソングの「宿命」、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系/2020年)の主題歌「I LOVE...」、アニメ『東京リベンジャーズ』第1期(MBS/テレビ東京ほか/2021年)のオープニング主題歌「Cry Baby」、テレビアニメ『SPY×FAMILY』Season 1(テレビ東京系/2022年)の第1クールオープニング主題歌「ミックスナッツ」、ドラマ『silent』(フジテレビ系/2022年)の主題歌「Subtitle」など、数々の話題曲を生み出し続けてきた。もちろん、ドラマや映画、アニメとのタイアップは、楽曲を広く届けるきっかけになったはず。

Official髭男dism - ミックスナッツ [Official Video]

 だが、これらの楽曲が作品の枠を超えて長く愛され続けている理由は、やはり楽曲そのものの強さが大きいだろう。ジャンルを横断する洗練されたサウンドに、親しみやすさと音楽的な挑戦を両立した楽曲構成、誰かの日常や感情に寄り添う歌詞など、Official髭男dismならではの音楽性が多くのリスナーを引きつけている。彼らの楽曲には、毎回新鮮さと同時に何度も聴きたくなる普遍的な魅力があるのだ。

 2025年12月には、Billboard JAPANの集計において全楽曲の国内累計ストリーミング再生数が100億回を突破(※4)。これは史上2組目となる快挙であり、バンドの支持の強さを物語っている。新曲がヒットするだけでなく、過去の楽曲も継続して聴かれ続けていることこそ、彼らがストリーミング時代を代表する存在である証と言えるだろう。

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