ドラマ『流星の絆』初の配信スタート 二宮和也の演技、嵐の主題歌……ストーリーとともに名作を形作る要素

二宮和也の奥深い演技、嵐「Beautiful days」主題歌の鮮烈さ

 同作の魅力は秀逸な原作、脚本、演出に加え、俳優・二宮の演技力を存分に感じられる点だ。2006年放送のスペシャルドラマ『少しは、恩返しができたかな』(TBS系)で第5回橋田賞を受賞するなど、アイドルの枠を超えた俳優としての活動が広く世間に認め始められた頃に挑んだ同作。シリアスなシーンとコミカルな場面での表情やセリフの発声が見事で、クールさとキュートな表情の切り替えが絶妙だ。また時折ゾクリとさせる凄みを感じる目の表情を見せるなど、リアルタイムで視聴していた筆者も25歳とは思えない俳優としてのセンスを感じたことを鮮明に記憶している。

 またドラマの世界観をより印象的に彩るのが主題歌である嵐の「Beautiful days」だ。〈空に輝くよキラリ〉の歌い出しが鮮烈さをもたらす同曲は、通算24枚目となるシングル表題曲。歌番組ではドラマをイメージさせる星が流れるセットでパフォーマンスされるなど話題となった。二宮のソロパート〈悲しいほどキレイだね〉の歌詞もドラマの映像を彷彿させ印象深い。

 視聴したことのある人は最終回までのストーリーや所謂ネタバレ的な内容は把握していることと思うが、筆者も配信を機に再び見直したところ、新たな発見がいくつもあった。二宮始め実力派揃いのキャストの演技や演出、映像など、時を経ても“面白い作品は面白い”ことが実感できる。映画とあわせて、ドラマの配信も楽しみたい。

※1:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080723-387023.html

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