きゃりーぱみゅぱみゅ、コーチェラ出演を経て超えていく自らの限界 UMAと一緒に作り上げたデビュー10周年ツアーのステージ

きゃりー10周年ツアーファイナルレポ

 後半戦は、代表曲の一つでもある「ファッションモンスター」からスタートし、「スキすぎてキレそう」「CANDY CANDY」「ふりそでーしょん」などをダンサーやUMAたちと一緒に踊る。あまりの曲数の多さに、途中のMCでは、「人生で一番喉乾いた~。きっちぃー!」と思わず叫ぶ場面も。それもそのはず、ここまでにきゃりーがパフォーマンスした楽曲は実に43曲。メドレーが含まれているとはいえ、ほぼ歌いっぱなし、踊りっぱなしの状態だ。しかし、ステージ上のきゃりーは「ライブが楽しくて仕方ない!」というような満面の笑顔でパフォーマンスを繰り広げる。可愛さと切なさが入り混じった「原宿いやほい」や、きゃりーの新たな門出を一緒に迎えた楽曲「ガムガムガール」などを披露し、ラストは「にんじゃりばんばん」「最&高」をフルサイズでパフォーマンス。すでに体力は限界を超えているはずだが、「ジャンプ! ジャンプ!」と元気よく会場を煽り、きゃりー自身も目いっぱい飛び跳ねながら最後の最後までライブを盛り上げた。

 アンコールでは、「いつも支えてくれるスタッフの皆さん、そして会場の皆さんのおかげでこうしてステージに立てています。本当にありがとうございます。生きていて、3回も武道館に立てると思っていなかった」と涙ながらに感謝の気持ちを伝える。そして「私は世の中のなしをありに変えていける存在になれるように、皆さんに面白い、楽しい、そしてオシャレなコンテンツをお届けできるように、これからも頑張っていきたい」と今後の目標について力強く語った。続けて最新曲「一心同体」を初披露し、再び会場を熱くさせる。さらに、MCでも語られた『Coachella Valley Music and Arts Festival』の再現ライブが、今年12月に大阪・東京で開催されるという最新情報を発表。嬉しい情報に会場が湧く中、いよいよラストの「ちゃんちゃかちゃんちゃん」へ。手拍子で一つになった会場には、ダンサーとUMA、GASHI crewも登場し、全キャストが自由に踊りながら大団円を迎えた。明るく照らされた客席には、スーツ姿でペンライトを楽しそうに振る男性の姿や、両親と一緒に踊る小さな女の子たちの姿も見えた。

 この日のライブで、限界に挑戦する自分の姿を見せ、ファンに勇気を与えたきゃりーぱみゅぱみゅ。どんな時でも、可愛さや楽しさ、面白さを決して欠かさない姿に、大きな感動を覚えた。

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