吉田朱里、峯岸みなみ……AKB48グループ、OGによる後輩サポートなぜ進む?

 2020年12月にNMB48を卒業した吉田朱里が、自身のYouTubeのサブチャンネル『アカリン家(あかりんち)』にて、NMB48のメンバーたちとの対談企画をスタートさせた。きっかけとなったのは、キャプテンの小嶋花梨のYouTubeチャンネルのなかで行われた対談(3月24日公開)だ。吉田はそこで「私はSNSを通して仕事が決まった。そうやって経験したことを、NMB48メンバーに伝えていって、みんなのお手伝いができないかな」と提案し、同企画が実現した。

 吉田は6月2日更新の動画で「(NMB48の活動として)何が大事かというと、プレッシャーだと思う。言ったからにはやらなきゃというプレッシャー。だから何をやりたいか言ってもらって、みんなのことを知ってもらえる機会になれば」とグループを後押ししたいと語った。さらに「最近、NMB48をよく見ているけど可能性しかない。個人を伸ばすとグループのプラスにもなる。みんな『何かしなきゃいけない』という姿が伝わる。結果が出るようにいろんな方法があるし」とメンバーのポテンシャルに太鼓判を押した。

 2021年5月にAKB48を卒業した峯岸みなみも、6月2日発売の雑誌『S Cawaii!!特別編集 AKB48スペシャル』(主婦の友社)で編集長をつとめた。峯岸は「AKB48のかわいい部分を引き出す」を同誌のコンセプトとし、企画の提案などをおこなったという。彼女のYouTubeチャンネルでは撮影の裏側がまとめられており、峯岸は「メンバーの初めて見るような姿が詰まっています」と誌面の内容に自信をみせた。

 このようにOGが様々な形で関わることは、グループにとって大きなメリットになるのではないか。吉田、峯岸も「もう卒業しているので……」と遠慮気味なコメントを出していたが、いざメンバーと向き合うとやはり心に火がついていたようだ。

吉田朱里、峯岸みなみと元所属グループの絶妙な距離感

【NMB48 SNSプロジェクト】吉田朱里『視野を拡げると可能性が見えて来る理由』 対談:松岡 さくら

 吉田は、「自分の人気度に自信が持てない」という8期生の松岡さくらに対し「8期生の人気の差なんてごくわずか。数人、数十人ほど。そんなのはすぐ抜かせるし、抜かれる。だからこそもっと広い世界を見てみよう。今は8期生のなかでファンを取り合っているだけ。狭い世界でやっているから」と、あえてオブラートに包まずにはっきり伝えた。松岡は数々のアドバイスを涙ながらに聞き、「実際に成功した先輩にいろいろ聞いていただいて、有意義な時間でした」と前向きな感想を残した。吉田の対談企画は、松岡のように葛藤を抱えるメンバーのひとつの支えになっていくに違いない。

 峯岸は、雑誌撮影の現場を目の当たりにして「女の子が憧れる女の子にみんななっていて安心しました。Sカワ世代の子や雑誌の関係者の方が見たときに、『この子はこういう可愛さがあるんだ』『こういうのが似合うな』という説明書になったら良い」と後輩たちの成長に目を細めた。実際に同誌を読むと、“STYLE神7”の企画などはメンバーの特性を最大限に引き出したコーディネートがなされており、じっくりと読み込めるような仕上がりになっている。

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