伊藤美来、成長づくめな5周年を経て ライブツアー『What a Sauce!』で繰り広げた挑戦の舞台裏
「本当に自分と向き合って成長できた1年だった」
ーーそういうお話を聞くと、ブロックごとにいろいろな意味合いが見えてきますね。改めてこのライブを振り返ってみて、特に印象に残った曲、今までにない感情を覚えたパートってありますか?
伊藤:これまで話したところ以外だと、やっぱり後半の「La-Pa-Pa Cream Puff」以降……ってほぼ最後なんですけど(笑)、ラスト3曲からアンコール2曲は冷静になれて、ここに来てやっと自分でライブ感みたいなものを楽しめていました。全編的通して一つひとつにチャレンジがあって、それこそ最初の3曲はMCなしで立て続けにアップテンポの曲で、しかもオープニングは上から降りてくるし(笑)。そのあとは食べものに関連した曲のセクション、伝えたいことがたっぷり詰まったセクション、「青100色」と「泡とベルベーヌ」のくだりがあって、MCをして、やっと気持ちが落ち着いたんです。
ーーそこでひと段落したと。
伊藤:ひとしきり頑張るところが終わったぞ、みたいな(笑)。だから、「よし、ここからだ!」っていう感じが映像にも顕著に表れていると思うんです。だから、本当に早く映像を観てほしくて。顔が全然違うから(笑)。
ーーそれだけオープニングから終盤までの、綿密に計算された演出に対する使命感が強かったんでしょうね。
伊藤:今回のライブは特にそうでしたね。しっかりと決まっているからこそ、プレッシャーもすごく大きくて。リハ中も「無理だ!」とか悩んだりしながら練習したので、「La-Pa-Pa Cream Puff」からは相当リラックスできていると思うので、ぜひ映像を確認してみてください(笑)。
ーー(笑)。でも、5周年の節目でしたし、それだけ成長した姿をしっかり見せたかったという姿勢の表れだったと。
伊藤:私の中で、前回の『Rhythmic BEAM YOU』がとってもいいライブだったんです。映像を観てもよかったと思えるし、そのときの気持ち的にもすごく昂るものがあったし。それを超えたものを見せたい、それよりも面白いと思うライブを作りたいと考えた結果だったので、やっぱり自分が思っている以上にプレッシャーを感じていたんでしょうね。
ーーその頑張りが、しっかり形となって表れていたと思いますし、本当に最後まで気持ちよく楽しめるライブでしたよ。このBlu-rayを通じて、会場で観た人は新たに感じるものがあるでしょうし、初めて観る方は「これは生で観たかった」と思うかもしれません。いろいろ発見の多い作品になるんじゃないかと思っています。
伊藤:曲の一つひとつもそうだし、演出もそうだし。ステージセットも今回はすごく豪華なので、細かいところまで観てほしいなと思います。
ーーまた、ツアーの裏側に密着したメイキング映像のほか、親交の深い声優さん、友人、スタッフさんによる「伊藤美来論」という映像特典もすごく気になっていまして。
伊藤:これ、すごいですよね、すごくカッコよく作ってもらいました(笑)。ドキュメンタリーみたいな感じで、皆さんから5周年おめでとうというメッセージをいただいたり、その合間にライブに関する映像が挟まったりしていて、かなり豪華な内容になっています。特にライブのメイキング映像は、普段こんな感じでライブを作っているんだとか、会場ではこんな過ごし方をしていたんだなという場面も観られたりするので、本編を楽しんでもらったあとに観てもらうのがいいんじゃないかなと思います。
ーーそのライブBlu-rayと同日に、初のMV集『ITO MIKU Music Video Clips』も発売。こちらも5年の集大成感がある内容になりましたね。
伊藤:これは私自身もすごくうれしいです。5年間を凝縮した、映像の成長アルバムみたいな仕上がりなので、親戚に配ろうと思います(笑)。
ーー改めて見返してみると、「泡とベルベーヌ」の頃の伊藤さんはやっぱり幼さが残っていますよね。
伊藤:完全に子供でしたね(笑)。そういう意味でも、全体を通して観ると「このMVの頃はこんなことあったな」とか思い出がいっぱいよみがえってきます。MVはもちろんですけど、毎回大変なのはやっぱりレコーディングなので、そのときの乗り越えなくちゃいけない課題にすごく悩んだなとか、このときあれができてうれしい言葉をもらったなとか、MVを観ながら思い出す感じで。でも、普通に大人になったんだなと実感できましたよ(笑)。
ーー撮影含め、ご自身の中で特に強く記憶に残る作品は?
伊藤:悩むなあ……「孤高の光 Lonely dark」はすごく……寒かった(笑)。でも、基本MV撮影は寒いことが多いですよ。実際に公開される数ヶ月前に撮るので、寒い時期の撮影に薄着ということも多々あって。その中でも「孤高の光 Lonely dark」は映像もロケーションの雰囲気も神秘的で、今までにない感じだからすごくカッコいいなと自分でも思う内容になっています。あのときは早朝の湖畔で白鳥に出会ったり、日ごろ行くことのない洋館でバスタブの中で歌ったり、監督の息子さんが来てくれて一緒に遊んだりとかして(笑)。いろんな思い出がギュッと詰まっている作品です。
ーー「孤高の光 Lonely dark」の前後、特に「Plunderer」あたりから映像的にもアーティスティックな質感が強まりましたよね。
伊藤:以前はロケが続いていて、「Plunderer」で初めてスタジオで作り込むことにトライしたんです。実は、私の中ではロケに出ることが伊藤美来のMVの決まり事になっているのかな、その場にある公園とか施設を使って撮るのが伊藤美来のMVの魅力なのかな思っていたので、「Plunderer」ではそこを崩すことに最初は不安でした。でも、仕上がった映像を観たらすごく綺麗でカッコよくて、「新しい私が見せられるのかな?」とワクワクしたことを覚えています。
ーーMV集では過去5年の軌跡を提示して、ライブBlu-rayでは現在進行形のご自身を見せる。過去、現在、そして未来につながるものも見せられる2作品になりましたね。
伊藤:そうですね。同じ日に発売されるので、ぜひどちらも観ていただけたらなと思います。
ーーそして、このリリース日に伊藤さんはデビュー6周年を迎えます。
伊藤:あ、本当だ(笑)。時の流れの早さにびっくりです。
ーーデビュー5周年イヤーはどんな1年でしたか?
伊藤:大阪と東京でライブができたり、フェスにも出させていただいたりもしましたし、作曲とか新しいことにも挑戦させていただく機会もあったし、本当に濃い5周年だったなと思います。あと、いろんな企画を通じてファンの方たちとコメントで交流ができたり、オンラインでお話できたりとか、たくさんの方にお祝いもしていただけて、うれしかったです。
ーーここから7年目に突入しますが、どんな1年にしたいですか?
伊藤:毎回新しいものを皆さんにお届けしたいと思っているので、そこはこれからも精進して、歌ったりライブしたりできたらいいなと思っています。新しいことに挑戦することは毎回試練でもあるので、そこに負けない心を持って、皆さんが求めてくれる以上のものを定期的にお届けできるのが一番なのかな。急激に変わることはなく、緩やかな変化を見守っていただけたらと思います。
ーーその積み重ねが、来年5月に控えるツアーでも見せられたらと。
伊藤:そうですね、またみんなに楽しんでもらえるライブツアーにしたいなと。次は名古屋にも行くので、頑張ります!
ーーちなみにまだ気が早いですが、2022年を振り返ってみるとプライベート含めどんな年でしたか?
伊藤:楽曲制作やライブではもっと頑張りたいという自分を高めたい気持ちも芽生えてきたし、声優業だとこれまであまりやってこなかった新しい扉を開ける役をたくさんいただきましたし、朗読劇とか新しいことにも挑戦したりと、私の中でいろんなことが巻き起こった、チャレンジが多かった1年だったなと思います。その中でもリフレッシュ方法を見つけたり、新しく好きになったものもあったり……今さらディズニーの魅力に気づいたり(笑)。「自分、こんなものも好きなんだ」と気づくこともあって、いろんな意味で己と向き合う1年でした。
ーー前回のインタビューで、伊藤さんは2022年の目標を「有言実行」とおっしゃっていたんですが、覚えていますか?
伊藤:あ、言ってましたね。振り返ると……何も“有言”しなくなっちゃいました(笑)。絶対にやるなんて言わない、みたいな(笑)。というのも、自分が「これやる」って言う暇がなかったんだと思うんです。「やるぞ!」って気合を入れて、時間をかけて向き合わなくちゃいけない作品が多かったので、そこと向き合っていたら1年終わろうとしているみたいな。そういう意味ではすごく充実していましたし、本当に自分と向き合って成長できた1年だったなと思います。
※1:https://realsound.jp/2021/12/post-931564.html
ヘアメイク:大久保沙菜
スタイリスト:川端マイ子
衣装クレジット:Olu.
■リリース情報
LIVE Blu-ray『ITO MIKU Live Tour 2022『What a Sauce!』』
2022年10月12日(水)発売
【限定盤Type-A】Blu-ray Disc
ライブ写真掲載の小冊子同梱
¥9,900(税込)
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【限定盤Type-B】Blu-ray Disc
「マンガートビームス」特製オリジナルTシャツ同梱
¥16,500(税込)
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※「マンガートビームス」…セレクトショップ「ビームス」による、アニメ・ゲーム・アイドルなどポップカルチャー全般を取り扱うプロジェクト
★特製オリジナルTシャツの詳細はこちら>>>
【通常盤】Blu-ray Disc
¥7,480(税込)
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<収録内容>
No.6
Shocking Blue
閃きハートビート
〈MC1〉
Morning Coffee
Pistachio
パスタ
〈MC2〉
気づかない?気づきたくない?
土曜のルール
ルージュバック
〈Dancers' Time〉
〈Interlude Video〉
傘の中でキスして
恋はMovie
〈MC3〉
青100色
泡とベルベーヌ
〈MC4〉
La-Pa-Pa Cream Puff
ミラクル
all yours
〈MC5〉
ワタシイロ~Ending
Encore~孤高の光 Lonely dark
〈MC6〉
君に話したいこと~Finale
〈Credit Roll〉
<映像特典>
大阪公演、東京公演の舞台裏を密着した映像の他、伊藤美来と親交の深い声優・友人・スタッフの「伊藤美来論」を収録
5 Years Anniversary Special 伊藤美来 Live Tour 2022 "What a Sauce!"公演の17曲の他、ライブ舞台裏に密着したドキュメンタリー映像を収録。
2022/4/16 東京国際フォーラム ホールA
2022年作品 本編124分+特典52分収録
片面2層,チャプター有,メニュー画面
カラー/16:9 1920×1080i/59.94i
音声 ステレオ/リニアPCM(48kHz/24bit)
Blu-ray『ITO MIKU Music Video Clips』
¥5,500(税込)
★コロムビアミュージックショップでの購入はこちら>>>
泡とベルベーヌ
Shocking Blue
ワタシイロ
守りたいもののために
恋はMovie
閃きハートビート
PEARL
Plunderer
孤高の光 Lonely dark
BEAM YOU
Good Song
vivace
No.6
パスタ
青100色
《映像特典》
青100色 -Director's Cut-
2016/10/12にリリースした1stシングル「泡とベルベーヌ」から、最新の10thシングル「青100色」までに制作されたMusic Videoを、Blu-ray画質で初の商品化。
さらに、2022年LIVEツアーのエンドロールで上映された「青100色」のディレクターズカットのノンクレジット映像を初商品化。
2022年作品 本編71分+特典4分収録
片面1層,チャプター有,メニュー画面
カラー/16:9 1920×1080i/59.94i
音声 ステレオ/リニアPCM(48kHz/24bit)
サイン入りチェキプレゼント
伊藤美来のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
リアルサウンド公式Twitterか公式Instagramをフォロー&本記事のツイート、または応募ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。
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<締切:10月26日(水)>