Psycho le Cému、愛を探求する5人の旅はこれからも続くーー思い出の地にて20年のキャリア総ざらいした特別な夜

Psycho le Cému、20周年ライブレポ

 この春から、本公演のタイトルにもある“RESISTANCE”をキーワードに、雨が降り続く世界というコンセプトを掲げてライブを行ってきた彼ら。「この星に願いを…」では、空に星が輝く照明の演出もあり、雨降りから展開していくストーリーを具現化していた。

 ここからクライマックスに向けて、Lidaが「まだまだいけるかー?」と叫び、seekもデスボイスを轟かせる。さらに「いくぞ新宿!」とDAISHIが煽り、「哀しき獣」「アカツキ」といったアッパーチューンをノンストップで投入。会場のボルテージは最高潮に達し、本編が締めくくられた。

 アンコールは、「20年前から踊っています」(YURAサマ)というインディーズ時代の楽曲「MEGATRON -UPPER VERSION-」でスタート。YURAサマとAYAが、サイリウムを持ちながら華麗なパラパラダンスで観客を扇動すると、会場が一体となってダンスフロアと化す。また、ハートウォーミングな雰囲気に満ちた「UNIVERSE」、フロア中が髪を振り乱してヘドバンを繰り出す「LOVE IS DEAD」などが続き、場内は大盛況を博した。

 ラストは、「これからも愛のある活動をみんなで楽しんでいけたら幸せ」(YURAサマ)、「特別な記念日にたくさんの愛をいただきました!」(seek)、「愛の導くままに進んでいきたいと思います」(AYA)、「愛溢れる未来を築いていきましょう!」(Lida)という愛いっぱいのコメントを受けて、DAISHIがメジャーデビュー曲「愛の唄」を熱唱。高らかなハイトーンもいまだ健在だ。そして「みんな愛してるよ!」(DAISHI)、「30周年、40周年を目指してこれからも楽しんでいきましょう!」(YURAサマ)と言葉を投げかけると、手を振るオーディエンスに見送られ、5人は肩を組みながら揃ってステージを後にした。

 「20年経ってもみんな仲良し」(DAISHI)で、メンバー同士はもちろん、ファンとの強い繋がり、変わらぬ音楽への情熱を実証したPsycho le Cému。11月からは新たなツアー『RESISTANCE~君がいる世界~ Tour』も予定されており、愛を探求する5人の旅は、これからも果てしなく続く。

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