BE:FIRST、「Scream」ソロパフォーマンスから見えるメンバーの個性 変幻自在な表現で魅せる楽曲の世界観

 8月31日に1stアルバム『BE:1』をリリースする、BE:FIRST。ひと足先に配信リリースされたリード曲「Scream」は、8月3日発表のオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング、Billboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”ともに1位を獲得した。さらに、YouTubeにアップされているMVも既に900万再生を突破している(8月29日現在)。また、8月23日からは同曲のソロシーンにフォーカスされた動画が1人ずつ公開中。そこで、8月26日時点で公開済みの4人の動画に注目してみたい。

BE:FIRST / Scream -Music Video-
BE:FIRST / Scream -SOTA in the frame-

 トップバッターは、SOTA。「Scream -SOTA in the frame-」ではMVの中で登場した、額縁の中でパフォーマンスしているシーンがメインになっている。額縁のサイズはちょうど上半身が収まる程度。まず目につくのは、この限られた範囲内で上半身のすべてを使ってパフォーマンスしているところだろう。これはあくまで例なのだが、ダンスにおいてハンドウェーブをする際、ジャンルや好みにもよるが6〜12の部位を使ってウェーブをする。決して多くはない部位だが、慣れるまではなかなかに難しい。だが、SOTAは一体どれだけの部位を使っているのかと思うほど複雑な動きを見せている。指の第一関節まで美しく使っており、タット(腕や手首、指などを細かくリズミカルに動かすダンス)の綺麗さも流石だ。まさにリズムを可視化したような動きである。さらに、ラップパートでも楽曲に込められたコンセプトが表現されている。彼がどれだけ多くの武器を持っているのかがわかる動画と言えよう。

BE:FIRST / Scream -SHUNTO at the atelier-

 続いては、「Scream -SHUNTO at the atelier-」。同動画のSHUNTOはとにかく表情が豊かだ。トーク時の彼はいつもニコニコしており、弟キャラ全開のイメージだが、それとは逆にこの動画からは強さや儚さ、苛立ちなど様々な表情を見ることができる。それもこれも楽曲の世界観に入り込んでいるからこそなせることだろう。ちなみに、自分の手に付いた絵具を見るシーンで、一瞬素に近い表情が垣間見えるところもグッと来るポイントだ。そして、やはり歌声も唯一無二。低音から高音まで、余すところなく“SHUNTO”である。エッジィな歌声は一聴しただけでSHUNTOであると分かる上に、自然と耳が声をキャッチしてしまう。揺るぎない歌声と、変幻自在の表情を使いこなす18歳に末恐ろしさすら感じる。

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