BE:FIRST RYOKI、『HiGH&LOW』劇中曲で響かせる高らかな歌声 “かけがえのない友”との交流で覗かせる人懐っこさ
昨年11月のデビュー以降、7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRSTのメンバーとして活躍する一方で、今夏は俳優としても大きく注目を集めているRYOKIこと三山凌輝。今回は、グループ結成前より2.5次元作品を中心に俳優としての活動を行っていた彼にフォーカスしたい。
EXILE HIROが企画・総合プロデュースを手がけるメディアミックスプロジェクト『HiGH&LOW』シリーズの最新作『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』への出演が発表されたのは、今年4月のことだった。前作から3年の年月を経て、待望の続編となる今作。前作に引き続き主演を務めるTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬や吉野北人と並ぶメインキャストとして、NCT 127のYUTA(中本悠太)とRYOKIが大抜擢された。“史上最悪の敵”とされる瀬ノ門工業高校の頭・天下井公平(あまがいこうへい)役をRYOKIが、天下井の右腕かつ幼馴染である須嵜亮(すざきりょう)役をYUTAが演じ、“SWORD地区”の高校頂点の座を略奪すべく、川村が演じる主人公・花岡楓士雄や吉野が演じる楓士雄の相棒・高城司らが属する鬼邪高校を「三校連合」と称される巨大勢力の連合軍を率いて襲撃する。
LDH所属アーティストだけでなく、気鋭の若手からベテラン実力派まで豪華な顔ぶれが揃うのも、“全員主役”をキャッチフレーズに掲げる『HiGH&LOW』シリーズの特徴だ。今作においても、出演者情報が解禁された当初から“THE RAMPAGE×NCT 127×BE:FIRST”という、グループの垣根を越えたクロスオーバーが大きな話題を呼び、4人のコラボパフォーマンスを望む声も見られた。そしてこの度発表されたのが、4人のコラボとなる劇中曲「Wings」である。「仲間との絆」をテーマに、メロウなピアノに乗せて刻まれる穏やかなビートがどこかノスタルジーを漂わせる本楽曲。エモーショナルな4人の歌声がメロディのバトンを繋ぎ、ともに音楽を紡ぐ光景は、まさに今作だからこそ成し得た奇跡の“クロス”オーバーであろう。「形はないけど 大切なtreasure」と歌うRYOKIパートでは、甘く深みのある中低音を効かせた他の3人の声とはまた異なり、張りがある高らかな歌声を心地よく響かせている。英語を得意とする彼の流暢な発音がアクセントになり、サビ終わりの「まだ行けるさ」でも突き抜けるような爽快さを感じさせながら、繊細さでコーティングされたようなミックスボイスが特有の耳触りの良さを生んでいる。
今回、作中にとどまらず、楽曲でもコラボを果たした4人。彼らのコラボが熱望されたのには、一緒に食事に出かけた様子が度々SNSにアップされるなど、撮影期間終了後にもプライベートで仲の良さを見せる彼らの関係性が大きく影響しているように思う。
特にキャスト陣の中でも年下メンバーであるRYOKIは、「年下の人とすぐに打ち解けるのは難しい」と語る川村(※1)の懐にも入り込むほど高いコミュニケーション能力の持ち主。口達者で素直なRYOKIに対し、川村は「嘘をつかない良いやつ」「めちゃくちゃ面白い」とコメント。映画のプロモーション期間中、さまざまな雑誌やTV番組で共演する機会が多い2人だが、無邪気で人懐こいRYOKIによって、普段はクールな川村の素の表情が垣間見えるのも注目ポイントだ。