すとぷり、リスナーと共有する濃密な夏の思い出 ベルーナドーム公演へと繋ぐバーチャルライブを観て

すとぷり、バーチャルライブレポ

 動画投稿や音楽活動で絶大な支持を得るエンターテイメントユニット・すとぷりが、8月20日にバーチャルライブ『Strawberry Summer Fes. in Virtual 2022 「Are You Ready?」』を開催した。

 8月1日には配信限定1st EP『Are You Ready?』をリリース、日々の動画投稿や配信、8月27・28日に予定されているベルーナドームでのライブ、展示イベントと、たくさんの企画やイベントでリスナーの夏を彩ってきたすとぷりだが、今回のバーチャルライブは全世界同時配信ということもあり、開演前から「#すとぷりサマーフェス」がトレンド入り。その注目度・期待度の高さを窺わせた。

 ライブタイトルにもなったEPの1曲「Are You Ready?」をバックにメンバー紹介、カウントダウンのムービーが流れ、ライブがスタート。

 ガラス張りのステージと5人シルエットが浮かび上がると 「Ride on Time」のイントロがはじまり、歌い出すと5人の姿が画面いっぱいに映し出された。TeddyLoidの楽曲提供で話題にもなった「Ride on Time」はクールに振り切った一曲。艶のあるボーカルとスタイリッシュに決めたダンスで新しい一面を見せる。「GO GO CRAZY」「僕らだけのシャングリラ」とかっこよさを前面に出し、徐々に熱を上げていく。

 自己紹介・MCのコーナーに移ると、先ほどまでのクールなステージから一転、わちゃわちゃとした一面を見せる。莉犬が「変なポーズする?」と提案すると他のメンバーもはしゃいだ様子を見せ、恒例のスクショタイムに。「王子様らしいポーズ」をそれぞれが披露するなど、いつもの仲の良さを見せた。

 続いてのセクションでは、絵本に出てくるようなお城のイラストをバックに、「プロポーズ」「Prince」「Strawberry Kiss」と、すとぷりのコンセプトを色濃く反映したHoneyWorks提供の楽曲を3曲続けて披露。キュートな振り付けとジェントルな所作で魅せ、王子様が作り出す世界観をステージ上で再現した。

 曲が終わると、さとみ一人がステージに残されている。他のメンバーを呼び込むと、莉犬ところん、るぅととジェルそれぞれの中身が入れ替わっているというバーチャルならではのサプライズが。出されたお題に対し全員が同じポーズを取るシンクロゲームで勝利すれば元の姿に戻れる、という条件が出されたが、普段は言わないようなセリフや動きを見せ笑い合う。5人のはしゃいだ姿に、リスナーのコメントも大盛況となった。最終的に「スキスキ星人」というキーワードで全員のポーズが揃い、元の姿に戻ったところで次の曲へ。

 「スキスキ星人」「ストロベリー☆プラネット!」とかわいらしいダンスのポップチューンが続き、「まだまだいけますかー!?」とリスナーに呼びかけると、サマーフェスらしく「アモーレ・ミオ」でさらに盛り上げる。バーチャルであっても各々の個性が表現され、決める場面ではポーズや動きをきっちり揃えるあたり、チームワークも抜群だ。

 続いて新曲「星の如く」が初披露となった。力強いメッセージを感じさせる歌詞をしっかり歌い上げる。星空をバックに、ハンドサインでポーズを一つひとつ決めていくダンスに差し込まれるラップと、すとぷりらしさと新しい表現を見事にマッチさせるパフォーマンスは、今回のライブの大きな見せ場となった。

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