風男塾、“初志貫徹”して歴代メンバーたちから受け継ぐ思い 来たる15周年への期待も高まったワンマンレポ
メンバー曰く、ある意味「山場を越えた」というライブは、ここから、ゲームやアニメの音楽を多数手がけるElements Gardenが制作した三部作メドレーに突入していく。色とりどりのペンライトが幻想的な空間を演出する中、関汰が美しい声で誘った「NOIR〜ノワール〜」は、各々のセルフプロデュース力が光るドラマティックなナンバー。そしてメンバーが肩を寄せ合いながら笑顔を輝かせた「証-soul mate-」。シリアスなムードから始まった「新たなる幕開けのための幕開けによる狂詩曲〜キミがいればオレたちも笑顔∞(無限大)〜」は、丈源とアラン先輩のコミカルなやりとりや、太陽と良宗の元気いっぱいのラップなど、目まぐるしく変わっていく展開で風王を魅了した。
その後、凛空が「15年間を振り返りましたが、まだまだ伝えきれてないことがいっぱいあります。でも、俺たちには“人を元気にする”という変わらない想いがありまして。それはいつの時代でも、どんなメンバーになっても、ずっと変わりません。これからもたくさんの方を笑顔にできるように、背中を押せるように、歌い続けていきたいと思います」と宣言すると、6人は「Dash&Daaash!!」で再び全力疾走。2020年、コロナ禍に足を踏み入れた世の中を明るく照らした「笑う門に明日は来る」も、卒業していった仲間に想いを馳せながら大切に届ける。そして本編ラストは、今の風男塾らしいワードで綴った“始まりの歌”「Hello Hello」を披露。曲自体はポジティブな応援歌だが、ここまで歌ってきた楽曲たちがそうであったように、彼らが新体制になって初めて発表したこの曲も、5年後、10年後の風男塾を作っていく特別な1曲なのだと思うと、胸にこみ上げるものがあった。
アンコール直前には、たくさんの嬉しい発表が風王を待ち受けていた。まず、10月には東名阪で『風男塾ライブ2022〜風流三昧〜』を開催。メンバーのコスプレ姿が楽しみなハロウィンライブも決定した。続けて、今秋に15周年を迎えるにあたり、9月21日にベストアルバム『風男塾 15th Anniversary Best』をリリースすること(ファン投票で選ばれた「my home town」「七常の風器」「七色の鳥」の3曲が現メンバーの再録バージョンで収録されることも決定)を発表。それに伴い、2021年に卒業した愛刃健水が、15周年PR大使に就任したことが告げられると、会場は喜びのムードに満ちた。健水は「今の風男塾メンバーが本当に頑張っている姿を見て、ぜひ力になれたらと思い、15周年PR大使として就任させていただくことになりました」と音声コメントを寄せ、以前と変わらないおちゃめなキャラクターでメンバーにエールを送る。その言葉を噛みしめながら再登場した6人は、底抜けに明るいサマーチューン「無敵!夏休み」で盛り上がり、最後はアランの気合いの入ったMIX(コール)から「LIKE A RAINBOW」へ。カラフルな笑顔を振り撒き、またしても最高の瞬間を更新すると、メンバーも風王も来たる15周年に胸を躍らせる中、『風男塾 LIVE 2022 ~初志貫徹~』1部は幕を下ろしたのだった。
※1:https://realsound.jp/2022/06/post-1058124.html