めいちゃん、初の日本武道館ワンマンは笑顔と幸福感が満ち溢れた空間に めいふぁみと強く誓った次なる目標も

めいちゃん、初の日本武道館ワンマンレポ

 2022年8月13日、日本武道館にてめいちゃんのワンマンライブ『幕明け』が開催された。昼夜の2部制で行われた本公演だが、チケットは両部とも完売。当日は関東に台風8号が上陸するという事態にも見舞われたが、彼の歌声を聴くために集まったファンで会場は超満員となった。本記事では昼公演の模様をレポートする。

 会場へ入ると、BGMに祭囃子が流れており、晴れ舞台にお祭りムードが漂っていた。暗転すると、観客たちの持つ「めいたまペンライト」(めいたまはめいちゃんのマスコットキャラクター)のオレンジの光で客席はいっぱいに。和風テイストのSEに合わせ、集まったファンたちによる期待のこもった手拍子が割れんばかりの音量で鳴り響く。ステージ上の赤い幕がゆっくりと開くと、黒い和服にオレンジ色の上着という本公演のアートワークと同じ出で立ちのめいちゃんが登場。彼を取り囲むようにして設置された筒状のスクリーンには、達磨や般若、招き猫といった和のモチーフが次々に映し出されては消えていく。

 記念すべき初武道館の1曲目は、TVアニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』(フジテレビ系「+Ultra」)オープニングテーマにも起用された「ラナ」。疾走感溢れるサウンドの楽しい曲だが、この日は日本武道館まで辿りついた感動を噛みしめるように、ピアノの音色をバックにバラード調にアレンジし、冒頭のフレーズを歌い上げる。その抜群の歌唱力に会場が酔いしれていると、「行くぞ武道館! 会いたかったよ!」と叫び、ステージ前方へ駆け出すめいちゃん。それを合図にバックバンドが一斉に演奏を始め、原曲通りのアップテンポな「ラナ」がスタート。華々しいオープニングを飾ったあとは、カバーソング「パンダヒーロー」へ。赤い拡声器を片手に迫力満点の歌声を響かせ、ダークでバイオレンスな世界観を表現。ステージの上手から下手の端まで移動しながら広い会場を隅々まで眺め、楽しそうなファンの姿に笑顔を見せた。

 曲中は大舞台にふさわしいアーティストとしての貫禄を見せるが、MCでは、「実はさっきの『ラナ』で泣きそうなの堪えてたんだよね。最初から歌がグダグダになったら嫌だから(笑)」「こんなに広いのに意外とみんなと近く感じる!」と普段通りのめいちゃんに、観客たちもリラックスモード。「めいふぁみ(めいちゃんのファンの呼称)のこともっと知りたい!」と言うめいちゃんが、観客たちにどこから来たのかと質問すると、関東近郊はもちろん、関西や東北、九州、北海道などの地方でも多くの手が上がる。さらに「今日は死ぬ思いで歌っていきたいと思います」と、この日のライブにかける意気込みを伝え、大きな拍手がわき起こる場面も。

 MC明けは、民族調のメロディが中毒性を生み出す「トスリーマの祟り」からライブが再開。背後のスクリーンには、激しい炎の中で燃えるエビや円形に並ぶエビ、そしてカオスな歌詞が映し出される。めいちゃんの遊び心がめいっぱい詰め込まれたこの曲で、会場は盛り上がりと一体感を見せた。

 ライブの折り返し地点では、一旦ステージからメンバーが捌け、『めいちゃん最強への道』と題したVTRを上映。まるでバラエティ番組のようなこのVTRでは、めいちゃんがレスリング選手の浜口京子からトレーニングを受け、同じくレスリング選手の吉田沙保里に勝負を挑むというまさかの展開で、会場を湧かせた。

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