ヤバイTシャツ屋さん、めいちゃん、Mega Shinnosuke……世界観に引き込まれる特徴的なアーティストHPの魅力
「アーティストの顔」とも言うべきHP(ホームページ)であるが、ユーザーの情報入手の選択肢が格段に増えた昨今、情報をSNSに集約しているアーティストも多くいる。その一方で、アーティストのオフィシャルHPも、これまで以上にブランディングに力を入れ、デザイン、機能性ともにさまざまな進化を遂げている。本稿では、現在の特徴ある、面白いアーティストHPを紹介していきたい。
例えば、Mega ShinnosukeのHP(https://megashinnosuke.com/)。オフィシャルHP黎明期を思わせるデザインと構成で、写真にカーソルを合わせるとアクティブになるなど、小技も効いているところも昔ながらのHP文化を感じさせる。Mega Shinnosukeの特徴であるDIY感も伝わってくるようで、味があるHPだ。
昔ながらのHPといえば、めいちゃんのHP(https://meychan.com/)は、そのエッセンスをデザインや機能の細部にまで取り入れている。HP名の「めいちゃんのホームページ」のフォントや「New」「Welcome」などのGIF画像にまずグッとくるものがあるが、動画やメニューボタンの周りにある枠風のデザインなど、“往年のHP作成ソフトらしさ”が残るよう、細かい部分まで非常にこだわっているように感じる。また、HPに訪れた人数を可視化したカウンターも設置しており、「キリ番」文化を思い出させる、まさに絶滅危惧種とも言えるようなデザインを揃えている。
一方、ラッパー・あっこゴリラのHP(https://lit.link/akkoakkogorilla)は「lit.link」という、複数のSNS、ブログ、商品紹介のリンクをひとつのページにまとめる最新の作成ツールを使用している。画面をスクロールしていくことで色々な活動情報を流れるように見ることができるシンプルな作りだ。しかしながら、リンクバナーはあっこゴリラのイメージとリンクしたインパクトあるものが並び、8bitデザインなど、Mega Shinnosukeにも通じるレトロ調も感じられるところが興味深い。