PSYCHIC FEVERが語る、エンタテインメントの未来を担う意志 念願のデビューでEXILE TRIBEに吹かせる新たな風

PSYCHIC FEVER、エンタメの未来担う意志

「EXILE TRIBEを底上げする存在にならないといけない」

ーーそして、8月からはタイでの武者修行が始まりますが、そのお話の前に、みなさんがこれまでの武者修行やオープニングアクトを通して進化したところと、グループが1つになったと実感した瞬間を教えてください。

JIMMY:武者修行を廻っていた時代は、「デビューしたい!」とか、「カッコよくなりたい!」とか、憧れに対してただひたすらに伝えたいっていう熱量だけでやっていたんですけど、そこからR&B調の楽曲とかプレデビュー曲を重ねてきて、熱量だけじゃ伝えきれないなってわかったことが大きいと思いますね。ライブを重ねるたびに「こういう曲だから、この歌を届けるためにはこうしなきゃいけない」っていうものが見えてきたので、ライブが終わると毎回自分たちで反省会を開いて、それこそ武者修行の時はずっと移動中のバスでみんなで話し合って、WEESAがノートに議事録をとってくれていました。

WEESA:ありましたね(笑)。

JIMMY:ライブの直前も、本当はめちゃくちゃ気分を上げてステージに出たいんですけど、みんなで1回ノートを読み返すんですよね。「昨日出た改善点はこれとこれです。はい、行きましょう」って出ていくという(笑)。そうやってライブを重ねていったので、毎回の公演にすごく意味がありましたし、たまたま僕たちの武者修行を見かけた人の心を一瞬で掴むにはどうしたらいいのか? を考え続けていて。その積み重ねと進化が、今のライブには活きているんじゃないかなと思います。

ーー今回の収録曲で、特に進化が見える曲はどれだと思いますか?

小波津:僕は「Spread The Wings」だと思いますね。この曲は僕らのオリジナル曲では一番古くて、武者修行の時から披露しているんですが、音源として配信されるのは今回が初めてなので、自分でもレコーディングしながらPSYCHIC FEVERの歴史を感じました。歌詞はすごくストレートなメッセージなんですが、SIMONさんに武者修行を機に日本語から英語の歌詞に変えていただいたところもあって。それも、デビューを目標としていた自分たちが、世界を目指し始めた切り替わりのタイミングを象徴しているなと思いますし、振付も自分たちで作っていたので、歌って踊るPSYCHIC FEVERのスタイルは、ここから確立していったような気がします。それから数年が経って、今まで低空飛行をしている雛みたいな感じだった僕らが、成長して大きな翼を広げているイメージで「Spread The Wings」をパフォーマンスしているのが、すごく感慨深いですね。

WEESA:しかも、「Spread The Wings」では〈振り返らずにボーダーも飛び越えてこう〉だった歌詞が、「Choose One」では〈余裕で超えてくボーダーライン〉に変わっていて。僕らの心境の変化がこの2曲にわかりやすく表れているので、ぜひ聴き比べてほしいなと思います。

剣:1つになった瞬間と言えば、『EXILE LIVE TOUR 2021 “RED PHOENIX”』のツアーファイナルで「Choose One」を披露するにあたって、1度作り上げた構成を全部白紙に戻した時ですね。円柱のモニターのあるステージで、円柱の周りでパフォーマンスをしないといけなかったので、その特殊な状況下で「Choose One」の良さを最大限伝えるために、イチから作り直すっていう決断をして。みんなで深夜まで練っていた時は、一致団結してるなって思いました。あと、ボーカルだけで歌い繋ぐグループと違って、僕たちは全員がバトンを回してゴールに導かないとダメなので、1人でも疎かにすると上手くバトンが回らなくなるんですけど。さっき廉も言ったように、前の人と歌い方が合ってないとか、何かしら違和感があった時には、「僕はこういうほうが歌いやすい」って腹を割って話すようにしているんですね。それがリハーサルだけでなく、ステージ上でもスッと思ったことを言えた時に「このチーム、1つになってきてるな」って実感しました。

中西:でも、もちろん、僕たちだけでここまで来たわけではなくて。例えば、僕は『HIROOMI TOSAKA LIVE TOUR 2018 “FULL MOON”』というØMIさんの初めてのソロアリーナツアーにも、いちダンサーとして参加させてもらっていて、それがきっかけでLDH所属になったんですが、その繋がりで『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER...”』でもオープニングアクトも任せていただくことができましたし。プレデビュー曲の「Hotline」がJP THE WAVYさんの目に留まったことから、「Hotline (Remix) / PSYCHIC FEVER feat. JP THE WAVY」が生まれたり、長年EXILEさんのトラックダウンを担当されているD.O.I.さん(サウンドエンジニア)にお力添えをいただいたり……本当にいろんな方との出会いが今のPSYCHIC FEVERを作ってると思うんですよね。

JIMMY:本当にありがたいよね。とはいえ、どれだけ素晴らしい方々にお力添えをいただいたとしても、パフォーマンスするのは結局僕たちなので。EXILE TRIBEというネームバリューに負けないくらいの力・想いで活動していきたいですし、EXILE TRIBEを底上げしていけるような存在にならないといけないなって思っています。

ーーでは最後に、間もなくタイでの修行生活が始まりますので、海外進出に向けての意気込みを聞かせてください。

WEESA:最初にタイでの活動のお話をいただいた時、タイのアーティストのMVを探ってみたんですけど、魅力的なアーティストがたくさんいらっしゃって、ミリオン再生を超えるようなMVばかりだったんですよ。僕と同年代の方々がたくさん活躍しているのを見て、僕も負けてられないなと思っています。

JIMMY:今の日本の音楽シーンはK-POPがトレンドですけど、アメリカではボーイバンド/ボーイズグループというのが、One Direction以降、ずっと出てきていない状態なので。僕らが誰かになる、目指すというわけではなく、このLDHスタイルをそのまま海外に広めていきたいですね。EXILEさんがダンサーにパフォーマーという名前をつけて浸透させていったように、僕らも「日本からPSYCHIC FEVERという熱いグループが来たんだ!」と思ってもらえるよう、新しい枠を作っていきたいなと思います。

ーーここ数年のトレンドとして、日本の楽曲が日本語のまま世界で受容されることが増えているので、そこに期待したいですね。

JIMMY:そうですね。タイのアーティストのみなさんも、タイ語のまま世界中で活躍していますし、それはタイという国の魅力が受け入れられているからこそだと思うので。僕らもタイのカルチャーを学びながらも、日本や自分たちの良さを広げていけたらと思っています。

PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE『P.C.F』

■リリース情報
PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE
デビューアルバム『P.C.F』
2022年7月13日(水)Release
<商品形態>
・初回生産限定盤(CD+Blu-ray)¥4,400(tax in)
・初回生産限定盤(CD+DVD)¥4,400(tax in)
・通常盤(CD ONLY)¥3,300(tax in)
 <収録内容>
CD
1. Hotline
2. Choose One
3. Best For You
4. Tokyo Spiral
5. Spread The Wings
6. Spark It Up
7. Bitter Sweet
8. Snow Candy
9. PSYCHIC FEVER!!
10. Hotline (Remix) feat. JP THE WAVY
DVD(初回生産限定盤共通)
『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER...”』OPENING LIVE 〜P.C.F〜

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