LIL LEAGUE初インタビュー 互いの第一印象から『iCON Z』でのエピソード、グループの目標を語る

LIL LEAGUE、初インタビュー

「お客さんを楽しませるっていうスタンスは絶対に忘れてはいけない」(岩城)

――各々でライバル視しているメンバーはいますか?

岩城:僕は竜大ですね。3次審査後に発表されたランキングで竜大が1位で僕が2位だったので、そのときから「竜大を抜かないと」って思ってました。歌も上手いしかっこいいし人気もあるので、どう蹴落としてやろうかなって今も考えてるところです(笑)。

中村:おっと(笑)。

岩城:今は相方って言えるくらいの良い関係になれたと思いますが、それでもずっと僕の中では竜大がライバルなんです。

中村:僕も星那がライバルです。ダンスをメインにやってるって聞いてたから「歌はそこそこだろう」なんて勝手に思ってたんですけど、オーディション会場で彼の歌を聴いたらあまりにも上手くて驚きました。もちろんダンスも上手いし、ラップもできるし、やばいなって。同じグループになるまでは「絶対倒してやる」って思ってました。あと合宿中、ダンスの面では星那が一番アーティストに近い存在だったので、尊敬していたのと同時に追い抜こうと意識していました。

山田:僕はたっちゃんです。同じ福岡出身でずっと知ってたからこそ、ランキング発表のとき「1位はたっちゃんだろう。もし別の人だったら俺は確実に落ちる」って思ってたんです。そのくらい僕は彼を誇りに思っていたので、ライバル視というよりずっと背中を見てリスペクトしてるって感じが近いのかも。だからこそ、今こうやって一緒のグループでいられるのがすごく嬉しいです。一昨日もたっちゃんと星那くんからずっと歌のことを教わってました。年長組二人は僕の憧れです。

百田:僕は完全に真虎ですね。最初に出会ったダンスバトルで真虎に負けたことがあるし、このオーディションの3次審査のランキングでも隼麻が10位で真虎が9位だったので、ずっと先を行かれてる状態なんです。だからいつか絶対抜いたろって思ってます。

岡尾:僕も隼麻ですね。隼麻は現時点でめちゃめちゃ人気だし、オーディションに参加する前、SNSで活動をしているときから追い越し追い抜かれのライバル関係なんです。だから一回俺が抜かして、それをキープしたまま二人で上がっていきたいです(笑)。

難波:僕は今も隼麻と真虎がライバルです。同い年の二人が3次審査のランキングで9位と10位だったのに、僕は入ってなかったのがすごく悔しかったんです。今はお互いに切磋琢磨しあえている関係なので、僕も二人から色々学んで、いつか絶対1位になってやります。ただ、僕的にはこの二人のライバルに入ってない時点でアウトなんですよ……。

岩城:でも僕は難ちゃんもライバルだって思ってますよ。難ちゃんって普段はめちゃくちゃ可愛くてよしよししたくなるんですけど、パフォーマンス中は自然とライバル心が湧くんです。だからもしステージ上でこのインタビューを受けてたら、難ちゃんって答えてましたね。

中村:中学生組の三人はそれぞれの良さがあるので、お互いが吸収しあって成長していったら、年上の俺らを脅かすくらいのアーティストになるだろうなって思います。

――グループ内で刺激しあって切磋琢磨している、とても良い関係性だと思います。オーディション中で印象に残っている先輩からの言葉はありますか?

岩城:合宿初日のフィジカルトレーニングとフィジカルテストが終わった後、クタクタの僕らに対してAKIRAさんが「甘いな」って言ったのがめちゃくちゃ印象に残ってます。正直「よく頑張りました」みたいな優しい言葉をかけてくださるかなって思ってたので、プロの厳しさを味わった瞬間です。

中村:その考え自体が甘かったよね。日本武道館のステージでコラボしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEさんは、優しくアドバイスしてくれるんですけど、一緒に踊ったときはダンスで力の差を見せつけられた感がありました。自分たちも100%の力で踊ってるのに「向こうの方がかっこよく見えるのはなんでだ?」ってひたすらメンバー同士で話し合いましたね。

――やっぱり厳しい部分が印象に残っているんですね。

中村:でも日本武道館でのライブが全部終わった後、AKIRAさんとSHOKICHIさんがハグしてくれたときはやばかったです。「頑張ったね、おめでとう」って温かい言葉をかけてくださって……。そのときは本当に心にグッときました。

山田:あれはキたね。

――実際日本武道館のステージに立って、お客さんの前でパフォーマンスをしてみていかがでしたか?

中村:僕は自分の家族が客席に座っているのが見えたとき、今までの感謝の気持ちが湧き上がってきました。小さいころからずっと応援してくれているおばあちゃんも見に来てくれていて。こうやってステージで歌って踊ることで感謝を伝えることができて嬉しかったし、音楽っていいな、エンタテインメントっていいなって改めて感じました。

岩城:僕は、最初にステージに上がったときが一番印象に残っています。まだライトが当たっていないステージの上でスタンバイしているときから花道の横のアリーナのお客さんが気づいて立ってくれたり、「LIL LEAGUE!」って呼ばれてライトで照らされた瞬間にたくさんの人が手を振ってくださったり。その光景を見て、緊張が一気に解けました。今まではSNSを通じてメッセージをもらっていたけど、応援してくださる方々を目の前で見てすごく感動しました。自分たちのために席を立って見てくださる方がこんなにいっぱいいるんだなって。もちろん色々な事情で見に来られない方もいたので、会場以外にも応援してくれる方々がいるんだなって考えたとき、胸がいっぱいになりました。

岩城星那

難波:あの瞬間、もう一回体験したい!

中村:僕たちの名前が書いてあるボードもたくさん見えましたね。武道館は縦長なのでどこの席も近く感じて、お客さんと一緒にいるという感覚を強く感じられた気がします。

――ボーカル、ラップ、ダンスそれぞれの得意分野を見せた“SPECIAL SHOWCASE”も盛り上がりましたね。真虎さんは実の兄弟である琥珀さんとダンスバトルをしていましたが、いかがでしたか?

岡尾:今までもダンスの発表会などで一緒に踊ってきたので、違和感なくいつも通りできました。もちろん皆さんの前に立っているから緊張していたけど、どこか家にいるときのような安心感があるというか。改めて家族ってすごいなって思いました。

――ラップのリリックにはどんな思いを乗せましたか?

岡尾:変に良い言葉を使ったり上手い韻を踏もうとはしないで、ただそのとき思った気持ちを素直に書きました。本当に自分の気持ちをリリックに乗せたくて。

百田:僕はリリックを作るときに、絶対みんな武道館のことを書いてくるから似たような感じになるだろうなって思ったんです。だから逆に僕は“あっかんべー”とか“シンケンジャー”とか、他の人が絶対に使わないような言葉をリリックに入れるのを意識しました。

――あのラップはかなり印象に残りましたね。パフォーマンスにおいて、お客さんを楽しませるために必要なことはなんだと思いましたか?

岡尾:マニュアルや決まったことに縛られないこと。武道館のライブで、やましょーさん(THE RAMPAGE 山本彰吾)が腕を振る振り付けを反対から振り上げるようにしてて、本当は逆なんですけど実際に見たらすごく勢いを感じてかっこよかったんです。だから元々のやり方に縛られすぎず、自分の価値観ややりたいことも大切にした方が見ている方々も楽しめるし、自分たちも満足するパフォーマンスができるのかなと思いました。

岩城:僕はLIL LEAGUEとして絶対に初心を忘れず、いつまで経っても変わらずにいることを大切にしていきたいです。僕たちのがむしゃらなところや真面目なところなど、色々な部分を見て好きになってくださった方がいると思うんですけど、どんな方にも「LIL LEAGUEって変わったね」とは言われないように、何年経っても何十年経っても、世界へ行ったとしても、LIL LEAGUEのお客さんを楽しませるっていうスタンスは絶対に忘れてはいけないと思ってます。

―――7月には、『EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH”』のオープニングアクトや『BATTLE OF TOKYO 〜TIME 4 Jr.EXILE〜』への出演が決まっていますね。意気込みを聞かせてください。

百田:LIL LEAGUEはやっぱり自分たちらしさが大事だと思うので、自分たちが楽しくやることが大切かなって思ってます。

岡尾:まずは僕らが楽しんで、そこから見ているお客さんたちに楽しさを共有できたら嬉しいです。

山田:『iCON Z』という大きなオーディションを経て、早くもLDHの大きなライブを盛り上げる一員として参加させていただくことになるので、その意味をしっかり考えて一公演一公演を大切にしたいです。EXILEのツアー初日、7月6日の福岡PayPayドームは、自分も色々なアーティストさんのライブを見に行っていた場所なので、そこに立てるのはとても嬉しいですね。

中村:僕も「ドームに立ちたい」って思ったきっかけが、福岡PayPayドームにサポートダンサーとして出演したときだったので、まだ自分たちの力ではないですけど、そこにアーティストとして立てるのは本当に嬉しいです。

――先輩たちとの共演も今後どんどん増えていきそうですね。

難波:僕はEXILE TRIBEさんに憧れてアーティストになるという夢ができたので、今まではテレビやライブで見ていた方々が今は目の前にいて、同じ場所で、同じパフォーマンスをしていることが不思議な感覚です。嬉しいのはもちろんなんですけど、「なんで今一緒に踊れてるんだろう?」っていう感覚の方が強いかもしれません。これからもっともっと成長していって、今度は逆に僕がそういう気持ちを与える側になれたらと思います。

岡尾:先輩方と一緒にやるときは、やっぱり僕らが絶対に先輩方のラインに追いつかなきゃいけないというプレッシャーはありますね。日本武道館でTHE RAMPAGEさんとコラボしてすごく思ったんですけど、僕らと一緒だからといって人前でパフォーマンスする以上、当然THE RAMPAGEさんも力を抜かずに本気でやる。だから僕らがそのラインに達していなかったら失礼ですよね。歌、ダンス、ラップなど全てにおいて先輩方を抜かすぐらいの気持ちでやらないといけないなと思っています。

――最後に、今後の目標やLDHアーティストとしてのなりたい姿を教えてください。

岩城:LDHの先輩方も含め海外で勝負しているアーティストもたくさんいらっしゃいますが、LIL LEAGUEはそのままの形を海外にも伝えられたらなと思っています。そもそもLDHがあって、そこからオーディションが開かれて、LIL LEAGUEというグループが生まれたので、そこは絶対に大事にしていきたい。だから「Rollah Coaster」も日本語のまま海外で歌わせていただきたいですね。それで海外の方も日本語の歌詞を覚えてくださって、日本語が好きになって、日本が好きになって……みたいな連鎖が起きたらなと思います。自分たちが日本に生まれてきた意味や、日本で結成されたグループという部分をずっと大切にしていけたらと思います。

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