LIL LEAGUE初インタビュー 互いの第一印象から『iCON Z』でのエピソード、グループの目標を語る
LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』男性部門で見事グランプリを獲得し、LDH所属アーティストとしての栄冠を掴んだ若きグループ、LIL LEAGUE。13歳の難波碧空、14歳の百田隼麻、岡尾真虎、16歳の山田晃大、17歳の岩城星那、中村竜大から成る6人組だ。オーディションを通して厳しいトレーニングを積み、何度も壁にぶつかりながらもチームメイトで支え合ってきた彼らは、観る者に大きな感動を与え、最終決戦の地・日本武道館でのパフォーマンスでは目を見張るような成長と一体感を表現した。ダンス、ボーカル、ラップが心地よく映える課題曲「Rollah Coaster」は早くもファンの心を捉え、バイラルヒットを飛ばす1曲となっている。
リアルサウンドでは、オーディション終了から1カ月ほどが経過したLIL LEAGUEに初インタビュー。リラックスした表情で話す6人からは、切磋琢磨して苦難を乗り越えた者同士の対等な関係性と信頼感、そして未来を見据えるアーティストとしての志が垣間見えた。(編集部)
バラバラだったLIL LEAGUEにチーム感が生まれた瞬間
――まずは自己紹介と、自分の強み、弱点を教えてください。
岩城星那(以下、岩城):LIL LEAGUEのリーダーで、最年長17歳の岩城星那です。パフォーマンスの見せ方が得意なのと、話をまとめる力が自分の強みだと思います。こういうインタビューとかで質問されるのも好きです。あと僕は習字をやっていたので、字を書くのも得意です。弱点はすぐ寝ちゃうことと、周りからはよくワガママって言われます。僕はそんなことないと思うんですけど……。
百田隼麻(以下、百田):あるよ(笑)。
中村竜大(以下、中村):同じく最年長17歳の中村竜大です。リーダーのサポート的なポジションなので、いつも星那の横にくっついてます。僕の強みは歌唱力です。特に中音域は一番綺麗に伸びるので、それが一番の武器かなと思っています。弱点は、このチームで話していると、最年長なのに精神年齢が一番低くなっちゃうところです。
岡尾真虎(以下、岡尾):確かにそうかも(笑)。
山田晃大(以下、山田):16歳の山田晃大です。LIL LEAGUEの中間管理職をやっています。僕はボーカル、ラップ、ダンスの三刀流アーティストを目指しているんですが、先日の日本武道館でのパフォーマンスした「Rollah Coaster」と「THROW YA FIST」でボーカルとラップ両方の歌割をもらえたんです。もちろんプロとしてはまだまだなんですけど、そこは自分の強みにしていいのかなと思っています。弱点は、結構ボケる方なんですけどスベっていつの間にかシケキャラになってるところ(笑)。
岡尾:最初の方はウケてたのに、いつの間にかそうなったよね(笑)。
中村:晃大は本当に年長組と中学生組を繋いでくれてるし、誰もが話しやすいから色々な人に親しまれてるなって見てて思います。
難波碧空(以下、難波):最年少、13歳の難波碧空です。いつもみんなにお世話してもらっている弟的な存在です。隼麻と僕はまだ声変わりが始まったばかりで他の人よりも高音が出せるので、そこが自分の強みだと思っています。あとメンバーからはパフォーマンスしてるときと普段とのギャップがすごいってよく言われます。
中村:難ちゃん(難波)はオンオフの切り替えがすごいんですよ。普段はふわふわしてるけど、曲が始まったらスッとアーティストの顔になって、マイクを持ったらグッと歌い上げてくれます。
岡尾:“難ちゃん”が“難波碧空”になるんだよね。
――オーディション中にEXILE AKIRAさんも「可愛いけどすごく肝が据わってて、歌わせると急に変わる」とおっしゃってましたね。
難波:嬉しいです!
岩城:難ちゃんは本当に肝が据わってますよ。リハーサル中とかも「よくぞ言った」って思う場面がよくあります。
中村:以前はお互いにどこか年齢を気にして遠慮してたんですけど、あるとき「年齢関係なくお互いに意見を言おう」と話をして決めてから、特にここ二人(百田、難波)はガツガツ言ってくれますね。だから星那と難ちゃんは結構バトってます(笑)。
難波:ごめんなさい(笑)。
岩城:いやいや、「確かにな」って思うこともめっちゃあるので、そこは尊敬してるよ。
中村:お互いがリスペクトできてるよね。
難波:僕の弱みは、言いたいことを上手くまとめられないところ。こういうインタビューとかオーディションの合宿中に急にカメラを向けられたときとか、伝えたいことに行きつくまでの話の道筋が長くなっちゃうことかな。
岡尾:でも今のは簡潔やったで。
百田:14歳の百田隼麻です。年下3人の中でも一番身長が低いです。リーダーのサポートのサポートのサポートをしてます(笑)。僕の強みはボーカルのときとラップのときで、声にギャップがあることかな。
中村:隼麻は、周りにすごい気を使ってくれるよね。オーディション中、KID MATICと兼任してたから本人は相当きつかったと思うんですけど、常にめっちゃ笑顔だしみんなを笑わせようとしてくれてて。だからそれが良いところでもあり、悪いところでもあるかなって。
――自分のことよりも周りを考えちゃうタイプなんですね。
百田:自分のことも考えてるんですけど、人が笑ってたら自分も楽しいので笑わせたいなって。
岩城:人の幸せは自分の幸せってことね。
中村:かっこいい!
岡尾:14歳の岡尾真虎です。LIL LEAGUEではダンス番長的なポジションで、リーダーの右腕の左腕みたいな……?
百田:どっち(笑)!?
岡尾:リーダーの右腕はお兄さんたち(中村、山田)だから、その右腕のサポート的な感じです! 僕の強みはダンスのクレイジーさです。僕は自分にしかできない曲の表現の仕方や他の人が想像をできない思考回路を持っているので、そこが強みだと思ってます。弱みは、僕も喋るのが下手なところかな。こういうインタビューだと、星那くんが良いこと言ったり竜大くんが良い感じにまとめてくれたりするので、僕も今後は頑張りたいなと思います。
中村:晃大と真虎がダンスの面で引っ張ってくれていて、難ちゃんと隼麻はLIL LEAGUEらしい可愛さを見せてくれて、僕たち年上組がグループをまとめている感じですね。
――バランスの良いチームですね。では、このメンバーでグループを組むことが決まったときのお互いの印象を教えてください。
岡尾:年上組はとりあえず怖かった!
中村:マジで(笑)?
難波:僕も星那くんが怖かった。今は黒髪だけど合宿が始まったときはめちゃめちゃ金髪で、ずっと僕のこと睨んでくるんですよ! 未だに覚えてます。だから同じグループってわかったときは怖かったんですけど、実際話したら優しかったです。
百田:僕は晃大くんが最初めっちゃ怖かったです。オーディション中に「Rollah Coaster」を晃大くんと踊ったときに、なんか色々言ってくるんですよ。それがもう怖すぎて!
難波:晃大くんは常に優しいよ!
山田:よく怖いって言われるんだよね(笑)。逆に俺は年下組が怖かったな。たっちゃん(中村)は元々福岡でずっと一緒だったし、星那くんは3次審査で待機してるときに話しかけたら気さくに話してくれたから「いい人だしかっこいいな、この人受かるやろうな」って思ってて。でも年下組は全然面識なかったし、3次審査当日にも関わらず結構わちゃわちゃしてた感じだったから。
岩城:俺は最初、難ちゃんがこのふわんとした感じで居たから、「同じグループだけどこの子大丈夫かな?」って心配してたな。
中村:グループとしてはどうなるんだろうっていう感じだったよね。お互いあまり知らなかったし。年が近い人同士だと「こういうチームになるだろうな」ってイメージも湧くけど、LIL LEAGUEは年齢も出身地もメンバーの個性もバラバラだから全然想像がつかなくて。「Rollah Coaster」のデモ音源を聴くまでチーム感は全くなかった気がします。
――バラバラだったLIL LEAGUEにチーム感が生まれた瞬間はいつでしたか?
百田:僕は4次審査の中間発表で1位をとったときだと思う。ダンスパフォーマンスでLIL LEAGUEが1位をとれたので、チーム仲が深まってたんだなって実感しました。
岡尾:あと合宿中にスタッフさんから「練習する時間より話す時間をもっと作った方がいい」ってアドバイスいただいたのをきっかけに、メンバー同士で話す機会を作ったのもあったかな。1時間ぐらいずっと座ってめっちゃしょうもない話だったり、これからのオーディションに関する話だったり、とにかく色々話してお互いのことを知るようにしました。そこからチーム感が出て上手く行き始めたと思います。